ネタバレ考察 ジェダイとマンダロリアンはどうなる? 『アソーカ』から見えた同盟の未来と対立の可能性 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ考察 ジェダイとマンダロリアンはどうなる? 『アソーカ』から見えた同盟の未来と対立の可能性

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『アソーカ』から『マンダロリアン』にどう繋がる?

ドラマ『アソーカ』は「スター・ウォーズ」シリーズの最新作。2023年8月からシーズン1が配信され、シーズン2の制作はまだ発表されていないが、米報道ではシーズン2への更新は既定路線とされている。

ディズニー傘下となったルーカス・フィルムの「スター・ウォーズ」は、ドラマ『マンダロリアン』(2019-) で再出発を果たした。アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) や『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2016-2020) に携わってきたデイヴ・フィローニが監修する中、そのスピンオフである『ボバ・フェット:The Book of Boba Fett』(2021-2022) や『アソーカ』が配信され、「スター・ウォーズ」に新たな流れをもたらしている。

ショーランナーのジョン・ファヴローによってシーズン3まで制作された『マンダロリアン』では、タイトル通りに新たなマンダロリアンの歴史を「スター・ウォーズ」の銀河に刻んだ。そして、ドラマ『アソーカ』では再びジェダイの物語に。デイヴ・フィローニは新共和国時代を舞台にした「スター・ウォーズ」の長編映画を指揮する予定となっており、ここまでの流れはマンダロリアンとジェダイの物語がクロスしていく可能性が示されている。

こちらの記事では、『アソーカ』のラストを踏まえて今後の展開について考察した。

今回は、「スター・ウォーズ」シリーズでジェダイとマンダロリアンの間に何があったのかをおさらいし、それによって今後どんな展開があり得るのかを考察していこう。なお、以下の内容は『アソーカ』のラストまでと過去作品のネタバレを含むので注意していただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『アソーカ』最終話までの「スター・ウォーズ」作品の内容に関するネタバレを含みます。

ジェダイとマンダロリアンの関係

マンダロリアンとジェダイ・オーダーは、数千年前から衝突を繰り返してきた。その対立の最中、1000年以上前にター・ヴィズラという人物がマンダロリアンとして初めてジェダイ・オーダーに加わった。この時にター・ヴィズラが作ったダークセーバーは、所持する者がマンダロアを率いると言われ、『マンダロリアン』シーズン3のキーアイテムにもなった。

旧共和国時代には内戦を繰り返していたマンダロリアンだったが、共和国時代のクローン戦争時には穏健派のサティーン・クライズが率いる新マンダロリアンがマンダロアを統治した。サティーンはジェダイのオビ=ワン・ケノービと過去に親密な関係にあったが、マンダロリアン強硬派のデス・ウォッチと組んだダース・モールに捕らえられた後、オビ=ワンの目の前で殺害された。

一時はモールがマンダロアの統治者となるが、デス・ウォッチに加わっていたサティーンの妹ボ=カターン・クライズはよそ者による統治に反発し、捕らえられていたオビ=ワンを逃がした。その後、ジェダイを去ったアソーカ・タノと出会ったボ=カターンは、アソーカを通してジェダイに援護を要請。アナキンはクローン兵のレックスを司令官に昇進させ、もうジェダイではないアソーカをレックスのアドバイザーとすることで、アソーカとクローン部隊をマンダロアに派遣することを可能にした。

そうしてアソーカ、クローン部隊、そしてボ=カターン一派(ナイト・アウル)の共闘によってマンダロアはダース・モールの手から奪還され、ボ=カターン・クライズの第一次政権が発足することになる。この間もモール側についていたマンダロリアンの勢力がおり、クローン戦争以降のマンダロリアンとジェダイの関係は、帝国側勢力と一部のマンダロリアンの同盟に対抗する形で、善意のマンダロリアンと善意のジェダイが手を組むという形が形成されていた。

そしてその形は、ジェダイ・オーダー崩壊後の帝国時代下でも続いていくことになる。

ボ=カターンを助けたジェダイたち

アニメ『反乱者たち』では、ボ=カターン・クライズは帝国に逆らって失脚したことが語られた。帝国はサクソン氏族にマンダロアを率いさせたが、反乱者のサビーヌ・レンが自身の母で、元デス・ウォッチとしてボ=カターンとも交流のあったウルサ・レンと共に蜂起(実際には色々あったが)。エズラ・ブリッジャーとケイナン・ジャラスという二人のジェダイの援護を受け、再び帝国と対立するマンダロリアン陣営が完成し、ウルサは一時的にそれを率いることになった。

その後、ウルサとサビーヌが帝国に捕らえられたサビーヌの父アルリックを救うために動き出した際には、反乱同盟軍からエズラとケイナンが派遣され、再びマンダロリアンとジェダイの共闘が描かれた。この戦い(シーズン4「マンダロアの英雄たち」)で、レン氏族は帝国と戦うボ=カターンが率いるマンダロリアン・レジスタンスと合流。マンダロリアンを率いる証として、サビーヌからボ=カターンにダークセーバーが手渡されている。

ここでサビーヌとエズラ、そしてボ=カターンが共闘していること、そしてクローン戦争時にマンダロア包囲戦でアソーカとサビーヌが共闘していることは、ドラマ『マンダロリアン』と『アソーカ』を経た今、非常に重要なポイントになる。

ドラマ『マンダロリアン』シーズン3では、ボ=カターン・クライズが新たなマンダロアの統治者に。『アソーカ』では、スローン大提督の帰還という危機に対応できない新共和国の弱さも描かれた。『アソーカ』のラストではアソーカとサビーヌは別の銀河にある惑星ペリディアに取り残され、エズラだけが帰還した。新共和国が十分に機能していない状況では、エズラがアソーカとサビーヌを連れ戻すために、復興したマンダロアのマンダロリアンを頼る可能性は十分にあるだろう。

アソーカは『クローン・ウォーズ』で、サビーヌは『反乱者たち』でボ=カターンがマンダロリアンの指導者となる道をお膳立てしている。更に共闘したことのあるエズラからの依頼とあれば、ボ=カターンがこの三人のジェダイのために動くことは間違いない。

心配なのはマンダロアの大粛清

気になるのはまだ描かれていない『反乱者たち』から『マンダロリアン』までの間のマンダロアの物語だ。ドラマ『マンダロリアン』では、ボ=カターンがダークセーバーを引き継いだ後のマンドロアが帝国による大粛清に遭ったことが明かされた。マンダロアは不毛の地となり、マンダロリアンたちは拠点を失って流浪の賞金稼ぎとして生きていかざるを得なくなった。

『マンダロリアン』シーズン3では、“千の涙の夜”でマンダロリアンの軍が壊滅的なダメージを受けた後、ボ=カターン・クライズがモフ・ギデオンにダークセーバーを渡して降伏したことが明かされた。帝国はその降伏を反故にし、更なる大粛清に乗り出したのだった。

そして『アソーカ』シーズン1では、その状況でサビーヌ・レンが応援に出向くのをアソーカ・タノが止めたと受け取れる内容が語られた。ヒュイヤンはアソーカはその時にサビーヌの力を解放するのは危険だと感じたとしており、ベイラン・スコールはアソーカがサビーヌを信じなかったことが原因でサビーヌの家族が死んだと指摘している。

ボ=カターンとジェダイは友好な関係を築いてきたが、アソーカが『反乱者たち』の後にマンダロアを見捨てたという可能性もあり得るわけで、この件の内容次第では、ボ=カターンとアソーカの関係も微妙になってくるところ。それどころか、現行のマンダロアに集まったマンダロリアン、つまり大粛清を生き延びたマンダロリアンたちのジェダイに対する心象も怪しくなってくる。

また、マンダロリアンの立場からは、サビーヌが“故郷と家族を捨ててジェダイになった裏切り者”と見られている可能性も捨てきれない。元々サビーヌは帝国アカデミーの訓練生だった頃にベスカーのアーマーを着ている人間(つまりマンダロリアン)を蒸発させる兵器を開発してしまい、マンダロアを離れた過去を持つ。後に自らの手でそれは破壊したが、サビーヌ以外のレン氏族も滅んだ状況で、大粛清時にアソーカとサビーヌが不在だったとすれば、マンダロリアンたちの反発は想像に難くない。

『マンダロリアン』シーズン2では、グローグーの引き取り手を探すディン・ジャリンにアソーカの居場所を教えたのはボ=カターンだった。ボ=カターンはアソーカに自分の名前を伝えるようディン・ジャリンに言い、ディン・ジャリンはその通りにしたが、アソーカはそれに反応する前にグローグーの姿を見て用件を悟っていた。ボ=カターンとアソーカの関係も崩れていなければいいのだが。

グローグーを巡って

更にドラマ『ボバ・フェット』では、ルーク・スカイウォーカーのもとでジェダイの修行をしているグローグーの元にディン・ジャリンがベスカー製の鎖帷子を持っていくが、アソーカが門前払いするという事件もあった。ディン・ジャリンはどうしてもグローグーのことを一目見たかったのに、アソーカはこれを妨害したのだ。結果、アソーカがグローグーをディン・ジャリンから引き離したことと、ルークがジェダイとマンダロリアンの二者択一を迫ったことで、グローグーはマンダロリアンとして生きていくことになった。

若いジェダイに対するアソーカの厳しい態度は『アソーカ』でのサビーヌに対する態度にも現れている。もはやジェダイのベテラン勢、マスター格となったアソーカとマンダロリアンの間の不協和音は不安要素だ。グローグーはアソーカのことを悪く思っていないと思うが、今やグローグーのことは他人に抱っこもさせたくないディン・ジャリンが警戒してしまうと、ジェダイとマンダロリアンの同盟にまで影響はないものの、クラン・オブ・ツー/マッドホーン氏族の不参加というファンには残念な結果になってしまいそうだ。

なお、エズラ・ブリッジャーは師匠ケイナンとの修行の間にジェダイ寺院を訪れて、ヨーダと対話したことがある。ヨーダからジェダイが戦いにのめり込んでいった過去を聞かされるなど助言を受けており、エズラもグローグーのことを見ればアソーカと同じく一目でジェダイとしての繋がりを見出すだろう。

マンダロアの大粛清にまつわる不安はあるが、トータルで見れば、ジェダイとマンダロリアンは共闘に向けて進んでいく可能性が高いと言える。むしろその道に向けてデイヴ・フィローニはアニメシリーズから丁寧に伏線を張ってきたようにも思える。

ボ=カターン・クライズは、『アソーカ』で中心的なジェダイとして活躍したアソーカ・タノ、サビーヌ・レン、エズラ・ブリッジャーと過去のアニメシリーズで共闘した。『マンダロリアン』シーズン3で製作陣がボ=カターンを統治者の地位に置いた理由は、ここからのマンダロリアンとジェダイとの同盟を見据えているからだと考えることができる。

対スローン大提督に向けて、そしてデイヴ・フィローニ監督の新たな長編映画に向けて、舞台は整っている。

ドラマ『アソーカ』は全8話がディズニープラスで独占配信中。

『アソーカ』(Disney+)

『アソーカ』最終回第8話の詳細なネタバレ解説はこちらの記事で。

『アソーカ』のラストを踏まえたスローン大提督を巡る今後についての考察はこちらから。

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「スター・ウォーズ」映画の新作についての発表の詳細はこちらの記事で。

ベイラン・スコールとシン・ハティの北欧神話との繋がりに関する考察はこちらの記事で。

グレート・マザーとギリシャ神話の繋がりに関する考察はこちらの記事で。

 

『マンダロリアン』シーズン3最終話のネタバレ解説はこちらから。

ドラマ『スター・ウォーズ:アコライト(原題)』の情報はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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