ユアン・マクレガーが振り返る
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は2022年に配信された「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフドラマ。映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) の10年後を舞台に、アナキン・スカイウォーカーとの訣別を経て、オビ=ワン・ケノービが『エピソード4/新たなる希望』(1977) の心情に至るまでのプロセスが描かれた。
主演を務めたユアン・マクレガーと、アナキン役に復帰したヘイデン・クリステンセンは実に17年ぶりの共演となった。『オビ=ワン・ケノービ』では、オビ=ワンとダース・ベイダーの再戦と対話も描かれ、ファン必見の重要作として話題になっている。
ファンを大いに沸かせたドラマ『オビ=ワン・ケノービ』について、ユアン・マクレガーとヘイデン・クリステンセンは再度対談を行なっている。これはディズニーがアワードシーズンに合わせて展開するDisney Studios Awardsのウェブサイトで公開された特別映像で、ユアン・マクレガーはシーズンフィナーレに待っていたダース・ベイダーとの戦いについてその背景を語っている。
以下の内容は、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』第6話の内容に関するネタバレを含みます。
世紀のダース・ベイダー戦
『オビ=ワン・ケノービ』でも最終話第6話のオビ=ワンvsダース・ベイダー戦は高い評価を受けている。力を取り戻してソレスの構えを見せたオビ=ワンと、遂に両手でライトセーバーを握ったダース・ベイダーの緊張感あふれる殺陣、そしてオビ=ワンとアナキンの対話はシリーズにおける様々な空白を埋める貴重なモーメントだった。
ユアン・マクレガーは、このシーンについて「このシーンを演じていた時、想像もしていなかったような形で、かなりエモーショナルになってしまいました」として、こう続けている。
明らかにこのシリーズはオビ=ワンがリングの中に戻り、ジェダイの世界に戻って戦おうとするだけでなく、彼が直面する困難の連続を経て、その瞬間へと導いていくものになっています。力を取り戻して、屋上から落ちてくるレイアを助ける場面もありますよね。
そのように、明らかに力を取り戻すためのステップが用意されているのですが、それは彼がかつての自分のパダワンと戦う瞬間につながっているのです。(アナキンは)彼の親友です。(決戦のシーンは)感情的な面でも、肉体的な面でも、驚きましたね。
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』という作品全体があのラストの戦いに向けて進んでいたと語るユアン・マクレガー。『エピソード4』では、ダース・ベイダーがオビ=ワンに「最後に会った時、私はまだ弟子だった」と語りかける。それは、『エピソード3』の話ではなく、『オビ=ワン・ケノービ』の最終話だったということになる。その瞬間を新たに「スター・ウォーズ」史に刻むことが『オビ=ワン・ケノービ』の使命だったとも言える。
更にユアン・マクレガーは、このシーンの撮影の裏側についても語っている。
実際の戦闘シーンは、アレンジを担当したジョナサン・エウセビオが信じられない細部までよくデザインし、振り付けられていました。とても美しいものでした。彼は前作までオビ=ワンの戦いを全て研究して、それを、錆びついているが年季が入っており、非常によく考えている人物に取り入れました。しかし、大変でしたね。
あの決闘シーンは、全て綿密に振り付けられた通りの動きで演じていたという。製作陣にとってのあのシーンの重要性がよく分かるエピソードだ。
「スター・ウォーズ」公式も、2022年末に公開した「Star Wars: Best of 2022」で2022年の重大な出来事として「『オビ=ワン・ケノービ』がユアン・マクレガーとヘイデン・クリステンセンを再会させたこと」を挙げている。「スター・ウォーズ」史に残るラストを飾った『オビ=ワン・ケノービ』。ユアン・マクレガーはシーズン2への意欲を見せているが、さらなる物語が描かれることになるのだろうか。
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は全6話はディズニープラスで独占配信中。
Source
Disney Studios Awards / StarWars.com
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