第6話ネタバレ感想!『SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)』あらすじ・考察・解説〜どうしてなんだよ南さん〜 | VG+ (バゴプラ)

第6話ネタバレ感想!『SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)』あらすじ・考察・解説〜どうしてなんだよ南さん〜

©円谷プロ ©2021 TRIGGER・雨宮哲/「DYNAZENON」製作委員会

ダイナゼノン、バトルゴー!!!!!!

絶賛TV放送&ネット配信中の『SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)』

実写作品『電光超人グリッドマン』を原作として新たな物語を紡ぐ”GRIDMAN UNIVERSE”の第2弾。第6話目にして遂に前作『SSSS.GRIDMAN』との決定的な繋がりを感じさせる展開となった。早速第6話を振り返っていきたい。

第6話「この切なさって、なに?」のあらすじ

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いじめだったら証拠なんか出てきませんよ

合唱部OBの風馬から姉が当時の副部長と付き合い、そのことが原因で女子からいじめられていたようだと聞かされる夢芽。後ほど非公開動画を送ってもらう約束を取り付ける。帰り道、並んで歩く夢芽と蓬の表情の違いがこれからの展開を予感させる。付き合わせてばかりだと詫びる夢芽に対して「俺が勝手にほら、ついてきてるだけだし」と答えた蓬は、それによって何か夢芽の心の重荷を解いたつもりだったのだろう。けれど夢芽の方では、最初から蓬のことなど問題にしていなかった。蓬が夢芽の姉の死を問題としていなかったように。この時点で、そもそも2人は何も共有してなどいなかったのだ。蓬はただ夢芽に近付きたいだけで、夢芽はそんな蓬の欲望さえ関知しない。歩く蓬の横で立ち止まり、「やっぱり私、カノのこと何も知らないんだなって」と呟く夢芽。

その後、いつもの橋の下でガウマたちに姉の死の真相を突き止める決意を伝えると、見直したと言うガウマとは対照的にちせは「いじめだったら証拠なんか出てきませんよ、だっていじめなんすから」とやけに実感を込めて言う。ちせも過去に学校でいじめを受け、それが原因で不登校になったのだろうか? そして左手を常に黒い布で覆っているのは、リストカットなど何らかの目に見える傷がそこにあるからなのかも知れない。

私は決まったことに従うから

ダイナゼノンに邪魔され続けてはかなわないと当初の方針を撤回してガウマたちの殺害を提案するジュウガ。俺は最初からそう言っていたとオニジャは賛同し、ムジナは「私は決まったことに従うから」と言うがシズムは反対する。怪獣の頻出はむしろガウマたちのお蔭なのではないかと。焦るべきではないと、と問うジュウガに「大丈夫、世の中は間違いなく良い方向に進んでいるよ」と自信を持って断言するシズム。

初めて怪獣を操作した際のオニジャに対する態度からはかなり我の強い印象だったムジナだが、それ以降は穏やかというよりもむしろ消極的な態度が目立つのが意外だ。怪獣が倒されてもそのことを特に悔しがる様子もない。まるで「定時上がり」かのように倒された怪獣に拘泥せずにその場を後にする。その姿は好きでもない仕事をただ生活の為にこなさざるを得ない現代人の姿に重なる。むしろオニジャに見せた感情的な面こそが例外的に見える。余程オニジャが嫌いなのだろうか? そうであるとすれば、主体的には怪獣優生思想を信奉していないムジナを怪獣を巡る戦いに巻き込んだのがオニジャで、ムジナは自らに何らかの形で強制力を発揮しているオニジャを憎んでいるということかも知れない。こうした推論が正しければ、ムジナが今後チームを脱け出すというような展開も有り得るのではないか。

誰だよ、山本って

再び稲本と飲む山中は、しかし夢芽の前向きさと自らの体たらくを較べて落ち込んでいた。山中の脳裡に浮かぶ中学時代の稲本は、山中に「いいもの」を見せると言って夜の教室で何やら拾い物であるらしい鞄を見せる。だが山中はそれを見て「これ、やばいでしょ」と言って逃げ出してしまう。果たして鞄の中身とは何だったのだろうか?

気の沈む山中に追い打ちのように稲本の旦那がやって来る。自分で店を経営しているらしく、ガタイも良く山中とは正反対の社会的強者の風貌である。その彼に最初から最後まで「山本さん」と呼ばれ続けた山中は帰り道に1人「誰だよ、山本って」と呟く。この悪意のなさ、相手に何らの注意を向けずとも自らの立場は揺るぎないと確信し、だから平気で名前を呼び間違え、勿論呼び間違えていることにさえ気付かない極めて素朴な尊大さの描写は唸るものがあった。山中は面と向かって抗議さえできない。何故ならそこに悪意はないからだ。稲本の配偶者はダイナストライカーで踏み潰せるような「敵」じゃない。彼を踏み潰したところで山中が就職できる訳ではないし、勿論稲本の好意を獲得できる訳でもない。それでも見えない敵と戦い続けるしかない。恐らくこの社会に生きる誰もが。

コンビニを出ると雨が降っていて、山中は飲み屋に傘を忘れてしまったことに気付く。そこへ偶然ムジナが現れ、何故か2人は飲みに行く。稲本が何を考えて自分を誘ったのか分からないと愚痴をこぼす山中。ムジナは初めて言葉を交わす山中を「暦くん」と呼び、自分にはやりたいことなど何もないのだと語る。思わず「俺だってないわ!」と叫ぶ山中に「だったら、一緒じゃん」と答えるムジナ。

蓬くんには、そんなに関係ないことだよ

部屋で夢芽がカノの知恵の輪を解いているとスマホが鳴る。風馬から送られてきた「定期前ドッキリ企画!!~カノカノ編~」というタイトルの動画を観る夢芽。そこでは姉のカノが「ドッキリ」と称して合唱部の女子メンバーに私物の知恵の輪を隠されていた。一種の劇中劇である「動画」として編集されている映像の質感や動画内での生徒同士の掛け合いが完璧で、まだガラケー時代ではあったものの筆者も自らの浮かばれぬ高校生時代を思い出して思わず胸を悪くしてしまった……そこでカノへの「いじり」を主導していたのは、あろうことか合唱部顧問に紹介され、最初に話を聞いてくれたカナエ先輩だった。

夢芽と関わるようになってからどうやら蓬に好意を持っている金石たちとの付き合いも悪くなっているらしい蓬。教室で夢芽が机に突っ伏していると後方から「よ~もーくん」という女子の声が聞こえる。らんかだ。何気なくそちらに目を向けると、その視線に気付いた金石は夢芽を一瞥してから背中で視線を遮るように蓬の机の前へと移動した。夢芽が姉のように金石たちに悪意の標的とされないことを祈るばかりだ。

余談だが、らんかに言われた”ヨモギルティ”という言葉はボイスドラマ第1.1回「カシワギルティ」に出てきたものだ。

体育の授業後だろうか、渡り廊下を歩く夢芽に後ろから声を掛ける蓬。動画を観た印象について訊ねると「わかんない」と答える夢芽。「俺も観るよ、そしたら」と言うが、「蓬くんには、そんなに関係ないことだよ」と言って夢芽は歩き去ってしまう。1人取り残される蓬。

ダイナストライカーを失くしたぁ?!

一方、山中はムジナと飲んだ翌日の訓練時にダイナストライカーを失くしていることに気付く。ちせとともにガウマの元へ向かうが、「何ぃ? ダイナストライカーを失くしたぁ?!」と怒鳴られてしまう。幸い、ダイナゼノンの一部であるダイナストライカーの位置はガウマのダイナダイバーでも探れるようだ。a〇〇le製品みたいだな。酔っ払って朧げな記憶の中、山中はムジナに盗まれたのだと勘付く。ダイナダイバーに従ってガウマとともに元はガレージだったらしい廃墟へと向かう。窓から顔を出して中を覗き込むと、果たしてそこには怪獣使いたちが屯していた。ムジナの掌の上には紛れもなくダイナストライカーが。

お前が隙を作れと言われた山中は、半ばヤケを起こしてその場にあった傘を掴み取るや窓を突き破り、ムジナ目掛けて突撃する。床に倒れるムジナの手からダイナストライカーが落ちる。でかした! とそれを拾い上げたガウマが「アクセスモード、ダイナストライカー!!」と叫ぶとその場で巨大化するダイナストライカー。ムジナの蹴りで壁際まで吹き飛ばされた山中は窓から見下ろすちせと目が合う。「なんで来てんの?!」と叫ぶ山中を飽くまでも無言で見下ろすちせ。その冷やかさに思わず声を上擦らせて「すいません」と言ってしまう山中。何でお前が謝ってんだよ。

ガウマの駆るダイナストライカーを前に絶体絶命かと思われた怪獣優生思想の4人。がしかしその時運良く崩れた屋根によって九死に一生を得る。巻き上がる埃に乗じてその場を逃げ延びた4人は近くの鉄塔からガウマを窺う。決着は持ち越しとなったようだ。

ダイナゼノン、4人がかりでその程度か!

屋上で風馬から送られてきた動画を繰り返し観る夢芽。校舎の窓からその姿を認めた蓬は何かを決意したように歩き出す。だが、一足先に屋上に現れたのはシズムだ。何かあった、と訊くシズムに「何でもないよ」と答える夢芽。それを受けて「そっか、じゃあ何も聞かない」と言ったシズムの言葉が夢芽の心をほんの少し解したのだろう。「ただ、今ちょっと楽になりたいだけ」と夢芽は続ける。蓬を置いて2人の距離は着実に狭まっていきつつあるようだ。ありのままの自分でいることは本当は簡単なことなのだと言い残してシズムはその場を後にする。

入れ替わりで屋上へと辿り着いた蓬。階段での擦れ違いざま、シズムは蓬に一言も声を掛けなかった。南さん、と声を掛けるものの「何」という夢芽の返事はよそよそしいというより刺々しいものだった。めげずに「今、シズムくん居なかった?」と訊くと「居たよ」との返事。もしかして、という蓬の台詞に「何でもないよ」という夢芽の言葉が覆い被さる。さすがにこれ以上はどうにもならないのではないか。一旦退いて戦略を立て直すべきではないかとハラハラしながら観ていると、しかし蓬の”男気”はここで致命的な発揮のされ方をしてしまう。「何かあった?」、と訊ねてしまった蓬を救ったのは怪獣だった。もしもあの時スマホが鳴らなければ、夢芽は蓬に何も答えずにその場を去ってしまっていたかも知れない。そんなことになっていたら最早蓬と夢芽の関係修復は絶望的だっただろう。ダイナゼノンのパイロットとしては顔を合わせるかも知れないが、勿論夢芽は二度と蓬に対して”冗談”を言ってくれなくなった筈だ。

車道に現れてガード下に首を突っ込む怪獣はオニジャ1人の手には負えないようだ。シズムに「手伝ってあげて」と言われて困惑するものの、「俺たちはきっと怪獣に必要とされてる、勿論ムジナも」との言葉でムジナは右手を顔の前へと突き出して叫ぶ。「インスタンス、ドミネーション!」

2人の怪獣使いの手によって、怪獣はようやく制御可能となった。

ムジナは怪獣を操っている時と普段とでまるで別人格のようだ。つまり怪獣を操っている時、ムジナもまた怪獣に操られている、ないし”怪獣使い”の能力に自家中毒的にドライブされているのではないだろうか。「何か少し、分かった気がする」と言うムジナの笑顔に日頃の気怠さはない。目の前で瞬時に消失する二棟の高層ビル。空間に対して特殊な作用を及ぼしたり、直接ビームを放ったり、身の回り一帯を爆発させて見せたり。どうやら今回の怪獣はこれまでの怪獣が持っていた能力を総合したもののようだ。これは手強いぞ、ダイナゼノン。

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駆け付けた蓬たちは早速ダイナゼノンに合体するものの、第1話登場怪獣のシャルバンデスが見せたような重力を操る攻撃によって地面に叩き付けられて身動きを封じられてしまう。渾身の力を振り絞って何とか動かした右腕から発生させたダイナセイバーで地面ごと切り裂きながら怪獣に一撃を加える。そうして出来た一瞬の隙にダイナレックスへと再合体するものの、尻尾の一撃は躱された上に角ドリルを喰らって再び地面へと叩き付けられてしまう。やはりダイナレックスになったからと言っていつものように簡単に勝たせてはくれないようだ。各部がショートし動きの鈍くなったダイナゼノンを見逃すつもりのない怪獣優生思想チーム。あわや、というその時上空にオレンジ色の光が瞬く。現れた黒い”巨人”は果たして敵か味方か。待て、次回。

『SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)』第6話 解説&注目ポイント

前回紹介しそびれてしまったが、ガウマの好物は蟹なのだろうか? 怪獣優生思想捕獲作戦に向けて蓬たちに「お前らも食え」と渡していたのはカニカマだったし、第3話で蓬たちが深夜にガウマの元を訪ねた際にもそこら辺の川で捕まえた蟹(沢蟹?)を殻ごと食べていた。しかし殻が赤くなっていることから少なくとも火は通されているらしい。沢蟹は肺気腫や気胸を引き起こす寄生虫の宿主であるため、生食は絶対にやめよう

『SSSS.GRIDMAN』の裏を行く『SSSS.DYNAZENON』

第1話冒頭で何者かの手により夜空に真珠のような光の粒がばら撒かれるシーンがあった。それは『SSSS.GRIDMAN』第1話の冒頭、校舎の屋上で新条アカネが空に煌めくいくつもの光点を目にした描写のセルフオマージュだろう。『SSSS.DYNAZENON』という作品は全体的に『SSSS.GRIDMAN』が”陽”であるとした場合の”陰”を描いている。それはストーリー展開のみならず演出の端々にも見て取れる。例えば『SSSS.GRIDMAN』では六花の友人である問川はアカネの生み出した怪獣に第1話で殺されてしまった。そのように人の死が明確に描かれる一方、怪獣とグリッドマンとの戦闘によって破壊された街は一夜明ければ元通りに修復されていた。しかし『SSSS.DYNAZENON』において、破壊された街の傷跡はそのまま残り続けたが、怪獣とダイナゼノンによる戦闘による死傷者は今のところ描かれていない。改めて触れようと思うが、『SSSS.GRIDMAN』の登場人物が基本的に個人単位で描かれていたのに対し、『SSSS.DYNAZENON』では誰もが何らかの意味のチームや組織、共同体に属していることが強く提示されている。

そしてだからこそ、今回ダイナゼノンの窮地に姿を見せたのはグリッドマンではなくグリッドナイトだったのだ。

であるとすれば、『SSSS.DYNAZENON』において怪獣はこの光の粒からこそ生まれているのではないか? 『SSSS.GRIDMAN』における空の光がグリッドマンや新世紀中学生たちアシストウェポンがアカネの世界にやって来たことを示すものだったのとは対照的に。しかも『SSSS.GRIDMAN』の場合の光は昼、『SSSS.DYNAZENON』の場合は夜だった。もしもこの推論が正しければ、それを拾っていたちせもいずれ”怪獣使い”として覚醒する日が来るのだろうか? 時折映し出される光の粒は、どうやら形状を変化させていっているように見える。

この切なさって、なに?

第4話でガウマに言われたためとは言え風邪を引いた蓬をわざわざ見舞ってくれた夢芽。その後、風邪を感染してしまった夢芽を今度は逆に蓬が見舞った(ボイスドラマ第4.4回参照)際には母親ののめり込む新興宗教についての深刻そうな口振りから最後には「冗談じゃん」と言って蓬を揶揄ったというのに、今話では2人の関係には一気に溝が出来てしまったようだ。何故なのだろうか。

冗談を言い合うほのぼのとしたやり取りや、怪獣に対する命懸けの共闘を重ねる中で、蓬は確実に夢芽に惹かれていった。夢芽は姉の死の謎を解くためのOB訪問に蓬の同行を許したし、蓬としては着実に距離を縮められていると思っていただろう。不用意に夢芽を傷付けるような発言はしていないし、姉の死の謎を一緒に解こうという協力的な態度で接した。しかしそれは必ずしも夢芽にとって蓬への関心を高める効果を発揮しなかった。寄り添うだけが優しさではないということに、若い蓬は未だ気付けずにいるのだ。手を伸ばしさえすれば核心に触れられる、そこには何らかの核心がある筈で、手を伸ばすかどうかを決めるのは自分だと思い込んでしまうのはやはり若気の至りと言うべきか。筆者を含め、多くの人にとってそのような傷は他人事ではないだろう。

シズムが蓬と違って夢芽と穏やかに会話できていたのは、夢芽が「何でもない」と言った時にそれを字面通りに受け取らず、その言葉を発した背景の心まで汲んだからだ。何でもない、訳はない。そんなことは分かり切っている。それでも敢えて夢芽が「何でもない」と言ったなら、何かあったのだろうと相手を思いやる体でその実自らの好奇心を満たすべく深入りするよりも、むしろその言葉を選択した気持ちを汲んでそれ以上何も訊かないということの方が優しさではないか。しかし勿論人間関係は理屈に収まらない。相手を求める気持ちや欲望が強い程自分と相手との距離を見誤ってしまう。

シズムが夢芽に優しくできた、夢芽との距離を冷静に測れたのは、裏を返せばシズムが夢芽に対して無関心だったためだろう。シズムは夢芽自身に対してはそれ程の興味を抱いていないように見える。18世紀ドイツの哲学者であるイマヌエル・カントは「すべての理性的存在者は、自分や他人を単に手段として扱ってはならず、 つねに同時に目的自体として扱わねばならない」と唱えた。どういうことか。平たく言えば相手の身体を何かしらの手段として用いるのみならず、その内面に宿る心それ自体を目的として他者に(のみならず自らに対しても)接せよということである。これは確かに倫理的な言葉に思える。けれどもここにも罠がある。実際、蓬は夢芽の心に近付こうとして姉の死の謎解きへの協力を申し出た筈だ。惜しくもくしゃみに掻き消されて夢芽の耳には届かなかったが、第4話で言った「俺だって南さんのこと知りたいんだよ」という台詞は嘘ではないだろう。しかしそれは飽くまでも蓬の欲望、蓬の物語なのだ。

夢芽には夢芽の欲望や物語がある。相手を「目的として」求めたからと言って、相手も同じように自分を目的として求めてくれる保障はない。現に、自分を目的とはせず、であるが故に適切な距離を保ったシズムとの会話の方に夢芽は心を開いたのだから。これはまさに生きることそのものの不条理と言うしかないが、その蹉跌を存分に噛み締めた上で、蓬には捻くれずに大人になってもらいたい。そのような「成長」が描かれれば、かつて同じ蹉跌を味わった筆者の魂の一部もきっと成仏するに違いない。

ボイスドラマ『SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)』第6.6回「呼び方なんて」

今回もボイスドラマが更新されている。呼び方なんてどうだっていいと言ってみたって、やっぱり名前を間違えられるのは嫌だし、親しくない相手に下の名前で呼ばれるのはもっと嫌だよね、山中。

 

アニメ『SSSS.DYNAZENON (ダイナゼノン)』は、TOKYO MXで2021年4月2日(金) 22時より放送中。

『SSSS.DYNAZENON』公式サイト

Amazonプライムビデオをはじめとする各動画サイトでも配信されている。

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放送局と配信サイトの情報はこちらから。

『SSSS.DYNAZENON』のBlu-rayは予約受付中。

『SSSS.DYNAZENON』第7話のネタバレ解説はこちらの記事で。

『SSSS.DYNAZENON』第1話のネタバレ解説はこちらの記事で。

『SSSS.DYNAZENON』第2話のネタバレ解説はこちらの記事で。

『SSSS.DYNAZENON』第3話のネタバレ解説はこちらの記事で。

『SSSS.DYNAZENON』第4話のネタバレ解説はこちらの記事で。

『SSSS.DYNAZENON』第5話のネタバレ解説はこちらの記事で。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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