『PLUTO』第4話ネタバレ解説 平和の象徴の敗北 考察&あらすじ | VG+ (バゴプラ)

『PLUTO』第4話ネタバレ解説 平和の象徴の敗北 考察&あらすじ

Netflix

2023年10月26日(木)16:00よりNetflixにて世界独占配信開始

手塚治虫原作「鉄腕アトム」シリーズの名エピソード『地上最大のロボット』(1964-1965)を浦沢直樹がリメイクし、アニメ化された『PLUTO』。2023年10月26日16:00から一挙配信されて以降、X(旧Twitter)でトレンド入りするなど盛り上がりを見せている。

そのような高い盛り上がりを見せる『PLUTO』のエピソード4では物語が大きく動き始める。本記事ではそのような『PLUTO』エピソード4のあらすじと考察をしていく。なお、本記事には『PLUTO』エピソード4のネタバレを含むため、必ず本編視聴後に読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『PLUTO』の内容に関するネタバレを含みます。

平和の象徴が敗れるとき

ゴジ博士の復讐

日本警察もボラー調査団連続殺人事件を受け、お茶の水博士に警備の巡査ロボットのPPB49881327、通称ユージローをつけた。その名を聞いて石原裕次郎とかけていずれ出世しそうな名前というなど、平穏な日常を公園で過ごすお茶の水博士。お茶の水博士は捨てられた旧型のロボット犬を拾い、修理していた。

防衛省からはトラキア合衆国からの要請でペルシア王国にロボット兵を派兵すべく、科学省長官のお茶の水博士の許可を待つ連絡が来ていた。しかし、お茶の水博士はトラキア合衆国の要請だろうと人間の血もロボットの血も流させたくないとそれを拒絶。

そして目の前の命である旧型のロボット犬の修理に専念する。たとえ助からないとわかっていても一秒でも長くその命を長らえさせるために全力を注ぐお茶の水博士。そこにお茶の水博士の持つ思想がはっきりと現れている。

お茶の水博士のもとにロボット犬の飼い主を名乗る男が訪ねてくる。その男を家にあげたお茶の水博士だったが、その男はユージローを破壊。その男の正体はペルシア王国の天才であるゴジ博士であった。

ゴジ博士を名乗るロボットは孫のもとに竜巻を生み出すロボット、つまり「プルートゥ」を送り込んだと言い、アトムと「プルートゥ」を戦わせるためにアトムを呼べと宣言する。それを拒絶するお茶の水博士。ゴジ博士を名乗るロボットはトラキア合衆国の発言を鵜呑みにし、ボラー調査団をペルシア王国に送り込み、結果的に戦争になったことを指摘し、ロボットも性善説で動いているのではなく復讐すると語る。

平和の象徴の死

そこに家の屋根を突き破り、アトムが現れる。人間には不可能な超人的な動きで逃亡するゴジ博士。アトムはお茶の水博士の孫のロボット犬ボビーからの警報信号受けてお茶の水博士のもとに向かったが、ウランはお茶の水博士の孫のもとへ向かったと話す。ゴジ博士を名乗るロボットには電子頭脳が無く、ゴキブリ型ロボットのみがその場から立ち去った。

戦争の記憶がよみがえるアブラー博士。その記憶の中で妻とロボットの子供たちを喪ったアブラー博士は「プルートゥ」との連絡が途絶えたことを知り、「プルートゥ」が憎悪に囚われた暴走状態であることを悟る。お茶の水博士はこれまでの連続殺害事件の犯人がゴジ博士だと考え、ゲジヒトと即刻回線を繋げるように警察に依頼する。

お茶の水博士の孫を救うべく、飛び立ったアトム。そこでアトムは獣のような形相を持った竜巻と遭遇する。その場にいたウランに逃げるように指示するアトム。そのアトムの頭の中にゲジヒトとメモリーチップを交換した記憶が流れ込み、混線状態となる。そしてアトムは竜巻の中に消え、ウランがその姿を見つけたときには、アトムは命を落としていたのだった。

ゲジヒトの悪夢

悪夢にうなされて目を覚ますゲジヒト。外に気配を感じるゲジヒトだったが、隣のビルでは小型クラスター砲を構えたアドルフ・ハースが引き金を引けずにいた。しかし、アドルフ・ハースのゲジヒト殺害を反ロボット団体KRの幹部はよく思っておらず、アドルフ・ハースの“処理”を命じる。

ゲジヒトは悪夢をホフマン博士に報告するが、思い出したくないのならば思い出さないほうがいいと進言するホフマン博士。また、ゲジヒトは自分をアドルフ・ハースが尾行しているのを知っていたが、無害だとして放置していた。それに反し、アドルフ・ハースはゲジヒトが日本旅行に発つ前にゲジヒト殺害を考えていた。

勇気が出せないアドルフ・ハースは兄の墓を訪ねる。そのとき、車が爆破され、アドルフ・ハースは九死に一生を得る。その爆破事件の緊急コールに加え、アトムの死を知るゲジヒト。そこで昨晩の悪夢はアトムからの連絡だったことを悟り、悪夢の封印を解くがその内容は「プルートゥ」とゲジヒトの共通点を指摘するものだった。

ゲジヒトの夢の中で天馬飛雄の死とアトムの誕生、そして旧型の子供ロボットが歩く姿とそれを見つめる妻のヘレナの姿が重なっていく。第39次中央アジア紛争の悪夢が爆発するゲジヒト。アトムが最後に残したゲジヒトと「プルートゥ」は同じとはどのような意味だったのか。その不安を抱えたまま、ゲジヒトは緊急コールの呼び出しを受けるのだった。

残されたメッセージ

車の爆破で取り調べを受けるアドルフ・ハース。アドルフ・ハースは白を切るが、車が故意に爆破されたこと、そして車の残骸からMZ390、つまり非人道兵器である小型クラスター砲の残骸も検出されたことからユーロポールはアドルフ・ハースが何らかの事件に関わっていることを確信していた。さらにアドルフ・ハースの兄の犯した犯罪からゲジヒトが警備につくことになった。

アドルフ・ハースは職場に戻り、留守番コールを聞いていたが、その中の一つにKRにとってアドルフ・ハースが邪魔な存在になり、KRの幹部が“処理”に乗り出していることを告げるメッセージが残されていた。アドルフ・ハースの中でピースが繋がっていき、車の爆破直後に幹部からメッセージが来ていたことから職場にも爆弾がしかけられていると怯えて逃げる。そこに現れたのは警備を担当したゲジヒトだった。

目の前に兄の仇がいることに困惑するアドルフ・ハース。その怒りをゲジヒトにぶつけるが、ゲジヒトは動じない。それに対し、KRに所属していることがばれる不安からか、ゲジヒトを追い出すために自分の身辺を洗いざらい調べるがいいと宣言までするアドルフ・ハース。

アドルフ・ハースの貿易記録から第39次中央アジア紛争直後の戦後復興下のペルシア王国にアドルフ・ハースの会社が赴いていたことを知るゲジヒト。アドルフ・ハースがつけたテレビからはオーストラリア・キャンベラ近郊で光子エネルギーの発見者で、エプシロンの開発したロバート・ニュートン=ハワード博士が頭に角のようなもの突き立てられて殺害されたニュースが流れている。それはゲジヒトの推測通り、「プルートゥ」が未だに生きていることを示していた。

ダリウス14世の言葉

ロバート・ニュートン=ハワード博士の殺人事件でゲジヒトを挑発するアドルフ・ハース。その様子からは不安からくる焦りがにじみ出ている。それにも動じないゲジヒト。そんなゲジヒトに腹を立てたアドルフ・ハースは自社が手掛けたトラキア合衆国の管理するペルシア王国のカラ・テパ刑務所の修理したハードディスクに残されたデータを見せる。

そこにはトラキア合衆国が無理やり消去しようとしたデータが残されていた。そのデータの中ではとある人物がボラー調査団の名前を口にしていた。アドルフ・ハースは事態の重大さに気が付いていなかったが、その人物とは旧ペルシア王国の独裁者ダリウス14世だった。ホフマン博士が狙われていることを知るゲジヒト。そんなホフマン博士を救ったのは生みの親を殺され、憎悪にかられそうになっていたエプシロンだった。

ホフマン博士と連絡を取ろうとするゲジヒトに対し、アドルフ・ハースのもとに人間をも溶かす誘導高熱弾が撃ち込まれるが、ゲジヒトが何とかそれを防ぐ。それにより事の重大さに気が付いたアドルフ・ハースは自分が反ロボット団体に所属していることを告白し、自分たち一家を重要証言者保護法のもとで守ってくれと懇願するのであった。

三博士の秘密会議

ゲジヒトはホフマン博士と連絡が取れないまま、アドルフ・ハース一家の保護に奔走していた。その頃、ホフマン博士はエプシロンに連れられ、ギリシャのヘラクレスのもとにいた。戦いを拒み続けるエプシロンに対し、重要人物が揃ったことで必ず敵も来ると確信するヘラクレス。ヘラクレスのブランドの弔い合戦をよそに、エプシロンはキンバリーで起きた三博士の秘密会議についてホフマン博士に問う。

特殊合金ゼロニウムの開発者のホフマン博士、光子エネルギーの発見の者ロバート・ニュートン=ハワード博士、そして最高の電子頭脳の権威である天馬博士。3人は戦争を撲滅するような地球規模でのロボット開発のため、お互いの研究を開示すべく集まったのだった。研究を開示した2人に対して、2人の研究を一瞬で把握し、完璧な人工知能は憎しみと苦しみ、間違いを犯すと言い残して去った天馬博士。

天馬博士はアトムの生みの親でもあった。前任の科学省長官でもあった天馬博士に連絡をお茶の水博士。しかし、天馬博士は表舞台から身を引き、闇社会へと消えていった。天馬博士はこれ以上、ロボットと人間を近づけてはならないと忠告しに来たのではないかと推測するエプシロンとヘラクレス。

ようやくホフマン博士の安否を確認できたゲジヒトは、ユーロポールと連絡を取っていた。そして、ダリウス14世のつぶやいていた名前がボラー調査団のメンバーだったこと、ボラー調査団は高度な電子頭脳をつくるための天馬型の特殊チップを発見していたことを知る。天馬型というのは文字通り天馬博士が発明した形式の特殊チップだ。この情報を知らなかったとはいえ握っていたということは、アドルフ・ハースを狙うのは反ロボット団体KRだけではない可能性も浮上してくる。

過去の疑念

吐き気を催したアドルフ・ハースのため、トイレに立ち寄るゲジヒト。ゲジヒトは中の調査を済ませてからアドルフ・ハースを案内しようとしたが、アドルフ・ハースはその制止を振り切ってトイレに駆け込む。トイレの中にいるのは電子頭脳を持たない普及された清掃用ロボットのみ。安全なはずだった。

しかし、清掃用ロボットはアドルフ・ハースに向けて家族を守りたければゲジヒトを殺せというメッセージを残すのだった。恐怖にかられ、清掃用ロボットを破壊するアドルフ・ハース。ゲジヒトはそれを止めにかかるが通じず、破壊されるロボットを見て怒りのあまりアドルフ・ハースにつかみかかるが、その憎悪に満ちた目を見てアドルフ・ハースは兄も同じ目をして殺害したのかと疑念をぶつける。

一方、お茶の水博士も過去の天馬博士を思い出していた。天馬博士はアトムを失敗作だと言い切り、お茶の水博士はアトムは人類科学の最高傑作だと言い切る。そしてお茶の水博士に対して挫折し、強い憎悪を抱き、人をも殺すような間違いを起こす電子頭脳こそ完璧な電子頭脳だと語った。そしてその電子頭脳が完成したとき、地上最大のロボットが誕生すると発言するのだった。

平和の象徴だったアトムが命を落とし、「プルートゥ」の目的、そして真の黒幕であるゴジ博士の存在が明らかになったエピソード4。現実に戦争が起きている現代社会で、ゴジ博士との憎悪の連鎖をどのようにえがくのか。今後も注目していきたい。

『PLUTO』は2023年10月26日16:00からNetflixにて世界独占配信。

アニメ『PLUTO』公式サイト

PLUTO | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

浦沢直樹の漫画『PLUTO』は全8巻がビッグコミックスから発売中。

2022年10月から電子版も配信されている。

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『PLUTO』第1話のネタバレ解説&あらすじに関する記事はこちらから。

『PLUTO』第2話のネタバレ解説&あらすじに関する記事はこちらから。

『PLUTO』第3話のネタバレ解説&あらすじに関する記事はこちらから。

『PLUTO』アニメ化発表の記事はこちらから。

『PLUTO』キャラクター&キャスト紹介の記事はこちらから。

『PLUTO』予告編に関する記事はこちらから。

 

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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