ネタバレ考察『ONE PIECE FILM RED』登場キャラに見る“その後” ブルーノ・SWORD・CP0… | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ考察『ONE PIECE FILM RED』登場キャラに見る“その後” ブルーノ・SWORD・CP0…

(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

『ONE PIECE FILM RED』大ヒット公開中

「ワンピース」映画最新作『ONE PIECE FILM RED』が2022年8月6日(土)より劇場で公開。アーティストのAdoが歌うウタの曲も人気を呼び、シリーズ史上最大の興行収入を記録する勢いで大ヒットを記録している。

「ONE PIECE FILM」シリーズの特徴は、原作者の尾田栄一郎が監修を務めていること。原作コミック/アニメに登場したキャラクターのその後が描かれることもしばしばある。今回は、8月15日にネタバレが解禁となったこのタイミングで、『ONE PIECE FILM RED』でその後が明らかになったキャラクターについて考察していこう。

以下の内容は『ONE PIECE FILM RED』のネタバレを含むので、劇場で映画を鑑賞してから読むようにして頂きたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『ONE PIECE FILM RED』の内容に関するネタバレを含みます。

あのキャラのその後が明らかに

コビー

『ONE PIECE FILM RED』で、ルフィと共闘し活躍を見せたのはコビー。相棒のヘルメッポと共にウタのライブに潜入し、見事なリーダーシップを発揮した。入場者特典の『四十億巻』によると、コビーは海軍本部機密特殊部隊「SWORD」の一員としてエレジアに潜入している。SWORDは機密組織なので、他の人々からはコビーは海軍本部大佐の称号で通っている。

コビーを巡っては、漫画の第956話「ビッグニュース」で連載時に「海軍本部小将兼『SWORD』隊員」と表記されていたものが、コミックス95巻への掲載時には「海軍本部大佐兼『SWORD』隊員」に修正されていた。『ONE PIECE FILM RED』では、その後もコビーが大佐であることが示されている。

また、コビーは『ONE PIECE FILM RED』でも引き続き「ロッキーポート事件の英雄」という表現もされている。ロッキーポート事件は詳細は不明だが、トラファルガー・ローが首謀者で、コビーはそこで市民を救って英雄になったとされている。一方で『ONE PIECE FILM RED』ではコビーとローの間には特に因縁めいたものは見られなかった。

なお、海軍本部機密特殊部隊のSWORDとは、隊長として百獣海賊団に潜入していたX・ドレークがコビーに連絡を入れるシーンでその存在が明かされた。ドレークはワノ国にいたCP0と対立することになるが、『ONE PIECE FILM RED』では、コビーは後述のCP0メンバーと対ウタのために手を組むことになる。海軍入隊後、異例の速さで昇進していったコビーだが、今はSWORDとしての活動に注力しているようだ。

ヘルメッポ

これまで、コビーと共に行動してきたヘルメッポだが、SWORDに所属しているかどうかは明らかになっていなかった。『ONE PIECE FILM RED』では、コビーと共に潜入捜査に参加。『四十億巻』でも「SWORDの一員として」と明記されており、SWORDが最低でも隊長のドレーク、隊員のコビー、ヘルメッポの3名以上で構成されていることが明らかになった。

ブルーノ

コビーと同様、活躍を見せたのは元CP9のブルーノ。『ONE PIECE FILM RED』では、ドアドアの身の能力を使って一同を助けた。ルフィがギア2を初お披露目した相手でもあるブルーノは、エニエス・ロビーでの一件でスパンダムから責任をなすりつけられた後、扉絵連載で追ってくる海軍を撃退し、元CP9メンバーと共にまた海へと出ていた。

元CP9のメンバーの内、ロブ・ルッチとカク、そしてスパンダムは世界政府の諜報機関・サイファーポールの最上位に位置する組織であるCP0に移籍したことが明らかになっていた。一方、ブルーノたちのその後は明らかになっていなかったが、今回、『四十億巻』ではブルーノがルッチと共にCP0に移籍していたことが明かされている。

コビーの所属するSWORDは海軍の機密特殊部隊で、サイファーポールは世界政府の諜報機関という違いがある。サイファーポールの中でもCP0は世界貴族の直属であり、ウタのライブに天竜人が来ていたことも、CP0が潜入していたことと関係があるのかもしれない。ブルーノとコビーの共闘には、世界政府と海軍という違う組織の諜報機関同士の共闘という意味合いもあった。

カリファ

同じく元CP9メンバーでその後が明かされていなかったアワアワの実の能力者カリファも、『ONE PIECE FILM RED』ではブルーノと共にCP0で働いている様子を見せた。現場に潜入したブルーノとは違い、カリファは後方支援的な立ち位置にあり、CP0内でも役割分担がなされていることが窺える。

ロブ・ルッチ

漫画やアニメではCP0に移籍したことが明かされていたロブ・ルッチは、『ONE PIECE FILM RED』では五老星と行動を共にしていた。これまでも世界会議での天竜人の護衛やワノ国に関する指令を現地のCP0メンバーに下すなど、他のCP0メンバーとは一線を画す活動を見せていた。

『ONE PIECE FILM RED』では、天竜人のトップであり世界政府の最高権力者である五老星の近くでウタの一件を見守っており、相当に信頼が堅いことが窺える。エニエス・ロビーではルフィに敗北したが、やはりその冷徹さによって貴重な人材だと判断されているのだろう。

一方で、ウタによる電伝虫を通したライブ配信がトット・ムジカの復活によって制御不可能になると、ルッチは五老星の前で「音声が切れません」とデジタル機器が扱えないおじさんのような焦り方を見せる。続いて「もういい、意味がない」と五老星にたしなめられるルッチの珍しい一面を見ることができる。

バルトロメオ

ウタが自由にコントロールできるウタ・ワールドの中で、バリバリの実の力を使ってルフィを守ったのがバルトクラブの船長バルトロメオだ。ローグタウンで落雷によってルフィが処刑を回避するという奇跡を目撃して以来、ルフィを尊敬してやまないバルトロメオは、ドレスローザ編で麦わら大船団2番船船長になった。

バルトロメオは懸賞金2億ベリーで海軍中将のメイナードも倒す実力者。扉絵連載では、バルトロメオが赤髪海賊団の配下にある町でシャンクスの旗を燃やし、麦わら海賊団の旗にすげ替えてしまった。『ONE PIECE FILM RED』では、因縁が生まれてしまった赤髪海賊団と(現実とウタワールドで)共闘することに。特に新情報はなかったが、今回の一件が赤髪海賊団との和解に繋がればと願わずにはいられない……。

カタクリ

ビッグ・マム海賊団から人気キャラの一人であるカタクリが『ONE PIECE FILM RED』に参戦。戦いの中でルフィに未来予知の力を開花させた好敵手は、現実の世界で四皇シャンクスとの共闘が実現する。それは同時にルフィとカタクリが現実とウタワールドで共闘したということでもある。

漫画/アニメではルフィのギア4・スネイクマンの前に敗北すると、ビッグ・マムから逃げ切ったルフィに期待するような笑顔を見せている。扉絵連載では元気にジェルマ66と戦う姿を見せており、『ONE PIECE FILM RED』でも示された通り、無事に戦列に復帰したようだ。本作ではブリュレ達のためにエレジアへ向かっており、相変わらずの妹想い、家族想いの一面を見せている。

ブリュレ

そのブリュレは、麦わらの一味との共闘を一度は拒否するなど、おそらくオーブンと共に『ONE PIECE FILM RED』の中で最も本編の内容を引きずっているキャラでもある。一方で、物語においてはそのミラミラの実の力で活躍を見せる。

本編では、カタクリが敗北し、弟妹達のために超人を演じ続けていたことを明かした際に、「ええ、知ってる」と笑顔でそれを受け入れていた。『ONE PIECE FILM RED』では相変わらずのカタクリとの兄妹愛を見せ、カタクリがルフィに敗北した後も二人の関係に問題はないことが示されている。

オーブン

ブリュレと共にエレジアにいたシャーロット家4男のオーブンは、ネツネツの実を使ってフランキーと交戦する場面も。最後は対トット・ムジカ戦で流石の戦闘力を見せている。

なお、オーブンの懸賞金が3億ベリー四皇の幹部にしては格安である理由は「国政に携わっていたことから海に出ていないため」という解釈が優勢だった。『ONE PIECE FILM RED』ではブリュレと共に現場入りしており、麦わらの一味の一件から、ビッグ・マム海賊団の体制に変化があったことが読み取れる。負傷した幹部の兄弟姉妹も多く、こんがり大臣自ら海へ出るようになったのだろう。

登場しなかったのは?

加えて注目したいのは、『ONE PIECE FILM RED』に登場しなかったキャラクター達。エンドクレジットではワンピース世界の多くのキャラがウタの曲を聴いてる姿が映し出された。一方で、サボとビビは登場せず。この二人については、2019年12月に開催されたジャンプフェスタ2020に尾田栄一郎が寄せたコメントの中で、ワノ国編に触れた後で「そしてその裏では、サボが…!! ビビが…!! ハンコックが…!!」と、少なくとも三人のキャラに何かが起きていることが示唆されていた。

しかし、『ONE PIECE FILM RED』のエンドクレジットには、ボア・ハンコックの姿が映し出されている。ハンコックは本編で王下七武海の撤廃が決まった際に、海軍大佐のコビーがハンコックの拿捕に向かっている。コビーがドレークからワノ国にCP0がいることを知らされたシーンでのことである。

その後、ハンコックがどうなったのかは描かれなかったが、『ONE PIECE FILM RED』が正史であるならば、コビーはハンコックの拿捕に失敗したことになる。一方で、尾田栄一郎がハンコック以外に触れていたサボとビビはエンドクレジットにも登場しなかったため、こちらは本当に大変なことが起きていることが示唆されている。

『ONE PIECE FILM RED』で描かれた各キャラクターの様子と、描かれなかったキャラクター達は、『ONE PIECE』本編にどのように影響するのか。今後の展開に注目しよう。

映画『ONE PIECE FILM RED』は2022年8月6日(土)より全国の劇場で公開中。

『ONE PIECE FILM RED』公式サイト

Adoが歌うアルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』は発売中。

『ONE PIECE FILM RED』ラストのネタバレ解説&考察はこちらの記事で。

劇中でウタ/Adoが歌った全曲の紹介はこちらの記事で。

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『劇場版 呪術廻戦 0』ラストの解説はこちらの記事で。

 

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