浦沢直樹『PLUTO』アニメ化
手塚治虫の漫画『鉄腕アトム』(1952-1968)に収録された「地上最大のロボット」を原案にした浦沢直樹の漫画『PLUTO (プルートゥ)』(2003-2009)がNetflixでアニメ化される。Netflixからは制作決定のPVと共にスタッフ&キャストが発表された。
アニメ版『PLUTO』の制作プロデュースを手掛けるのはジェンコ、アニメーション制作はスタジオM2が担当する。エグゼクティブプロデューサーは、ジェンコを創設後に四半世紀に渡りアニメビジネスを牽引してきた真木太郎と、手塚治虫の虫プロでキャリアをスタートさせた後マッド・ハウスやMAPPAを立ち上げてきた丸山正雄。キャストはゲジヒト役を藤真秀、アトム役を日笠陽子、ウラン役を鈴木みのりが演じる。
イラク戦争を背景にした名作
漫画『PLUTO』の原案にあたる「地上最大のロボット」は『鉄腕アトム』に収録された一つのエピソードで、世界最強のロボット・プルートゥが世界に散らばる7人のロボットを狙うというストーリー。浦沢直樹がこれを2003年にリメイクした『PLUTO』では、原作で主人公だったアトムではなく、7人のロボットの一人であるゲジヒトがユーロポール特別捜査官ロボットとして殺人犯を追う。
今回の制作決定発表のPVでも、刑事であるゲジヒトが物語の中心に立つことが示唆されている。映像の終盤にはプルートゥも登場。アトムの妹のウランと“癖毛”を隠した状態のアトムの姿も見られる。
『PLUTO』が連載された2003年は、米国が存在しない大量破壊兵器の保有を理由にイラクへ侵攻し、イラク戦争が開戦した時期。漫画版の『PLUTO』は大きな戦争が起きた中央アジアが舞台になっており、世界最高水準とされた7人のロボットが国連平和維持軍として出動することを要請されたという背景が語られる。日本から派兵されるアトムなど、現実社会の出来事を想起させる示唆に富んだ作品になっていた。
漫画『PLUTO』は18の国と地域で翻訳され、全世界累計発行部数1,000万部を突破した世界的な作品。アニメ版はどのような内容になるのか、続報と配信開始を楽しみに待とう。
アニメ『PLUTO』は2023年にNetflixで独占配信。
2023年3月25日(土)開催のAnime Japan 2023では、『PLUTO』のイベントステージが開催される。
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Anime japan 2023
『#PLUTO』イベントステージ開催
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▼概要
3/25(土) 11:20〜11:50
ネトフリアニメスペシャルステージにて登壇:#浦沢直樹、#手塚眞、#日笠陽子、#鈴木みのり (敬称略)
▼チケットページhttps://t.co/HCHfo6sgMv#プルートゥ
— 『PLUTO』Anime Official (@pluto_anime_) February 14, 2023
浦沢直樹の漫画『PLUTO』は全8巻がビッグコミックスから発売中。
2022年10月から電子版も配信されている。
『PLUTO』追加キャストについてはこちらから。
Netlfixからはアニメ『GAMERA -Rebirth-』も配信予定。詳しくはこちらから。
Netflixドラマ版の『ONE PIECE』も2023年配信予定。実写キャストまとめはこちらから。