『2分の1の魔法』にディズニー/ピクサーで初めて“公式”にレズビアンのキャラクターが登場 声を務めるのはリナ・ウェイス

©️2020 Disney Pixar

ディズニー/ピクサー最新作『2分の1の魔法』

ディズニー/ピクサーが贈る映画『2分の1の魔法』が、2020年に日本で公開される。MCU版「スパイダーマン」のトム・ホランドと「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のクリス・プラットが声優としてダブル主演を務めることが話題となっている。

そんな中、米SLATE誌をはじめとする複数のメディアが『2分の1の魔法』ではディズニー/ピクサー史上初めて、LGBTQのキャラクターがその性自認に触れられる形で登場していると報じ、話題となっている。これまで、ディズニーの作品では、MCUや「スター・ウォーズ」シリーズなどにおいてセクシャルマイノリティのキャラクターは登場してきた。だが、作中でその事実に触れられることはなく、いわゆる“場外”で監督がそれを認める形が取られてきた。保守的な顧客層への“目配せ”があったのだ。

演じるのはリナ・ウェイス

今回の『2分の1の魔法』では、登場するキャラクターの一人、サイクロプス(一つ目の巨人)である警察官のスペクターがレズビアンであることがはっきりと描写されている。声を演じるのは、第69回エミー賞で脚本賞コメディー部門を受賞し、『レディ・プレイヤー1』(2018)にも出演したリナ・ウェイス。リナ・ウェイス自身もセクシャルマイノリティであり、ファッション関連イベントにレインボーのケープで登場したこともある。エミー賞の授賞スピーチではセクシャルマイノリティの人々に「もし私たちが存在しなければ、世界はこれほどまでには美しくない」と語りかけた。

 

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「願わくば最後に」

一方で、これを報じたSLATEは「願わくばこの類の話をするのはこれで最後にしたい」と副題を打っている。セクシャルマイノリティのキャラクターがポップカルチャーの作品に登場し、ありのままの姿が描かれることは、本来であればごく当然の話でなければいけない。現時点ではわざわざそれに言及しなければならないという事実が、エンターテイメント業界の不均衡さと不公正さを示していると言える。

なお、俳優のテッサ・トンプソンは、『メン・イン・ブラック インターナショナル』に出演した際に、「残念ながら、今はまだ [女性がトップに立つということは] 特別なことで、それを認知したり、お祝いしたりしなければいけないと感じてしまいます」と話している。

今回、ディスニー/ピクサーは、マーケティングにおいては『2分の1の魔法』にレズビアンのキャラクターが登場することには言及しなかった。映画公開直前となって、メディアと評論家から反応があったのだ。ハリウッドでは、セクシャルマイノリティを顧客として取り込むクィアベイティングというマーケティングの手法も広がっているため、今回のディズニー/ピクサーの姿勢は概ね好意的に受け止められている。クィアベイティングについての詳細は以下の記事をご覧いただきたい。

映画『2分の1の魔法』は近日中に日本全国で公開。

『2分の1の魔法』公式サイト

『2分の1の魔法』のあらすじと、予告編で使用されている音楽については以下の記事から。

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