米大統領選バイデン勝利で米SF作家からも祝福の声 「今日は書きません。お祝いの日だから」 | VG+ (バゴプラ)

米大統領選バイデン勝利で米SF作家からも祝福の声 「今日は書きません。お祝いの日だから」

バイデン勝利にSF界も反応

アメリカ合衆国で実施されていた大統領選で民主党ジョー・バイデンがペンシルベニア州を制し、勝利が確実となった。カマラ・ハリスが黒人女性として史上初の副大統領に就任することになった。このニュースにアメリカのSF作家たちも次々と祝福のコメントをツイートしている。

SFWA (アメリカSFファンタジー作家協会) の会長で、ジョー・バイデンと同じ“ロビネット”のミドルネームを持つメアリ・ロビネット・コワルは、「私のミドルネームは、祖母とバイデンさんと同じものです。次期大統領とは血縁関係はありませんが、家族のように喜んでいます」と祝福。

「老人と宇宙」シリーズで知られるジョン・スコルジーは、以下のように祝福を呼びかけるツイートを投稿した。

これを聞きたい人へ:

今月末に小説の締め切りが迫っています。

今日は書きません。

今日はお祝いの日だからです。

仕事は明日。明日も仕事は必要になるでしょう。なら明日やりましょう。

でも今日は、お祝いしましょう。

《破壊された地球》三部作でヒューゴー賞三連覇を達成したN・K・ジェミシンは、バイデン勝利を喜ぶ一方で、現実を冷静に捉えている。「トランプ支持者にも共感を」というツイートに対し、「トランプ支持者は (移民の) 子どもを檻に入れ、女性に不妊手術を施し、私たちの身体を支配することに一票を入れました。明白な白人至上主義/ファシズムに投票したのです。私のような人間を憎み、権利を奪い、攻撃するために票を投じました。この人たちに共感することは何もありません」と返答。「こうしたリクエストは標準化の一つの形」とし、“喧嘩両成敗”には与しないと表明した。

『ハンターズ・ラン』(2007)で知られるダニエル・アブラハムもまた、「“赦し”の危険なところは、傷つけた側が赦しを求めるという点です。反省していない人を赦すことは不健全なことです」と、ヘイトが蔓延した4年間との“和解”を促す風潮に懐疑的な姿勢を示した。

「Carpe Glitter」で2020年のネビュラ賞中編小説部門を受賞したキャット・ランボーは、『アベンジャーズ: エンドゲーム』(2019)のワンシーンを利用したパロディ動画をシェアした。
(ネタバレ注意)

ヒューゴー賞セミプロジン部門の受賞歴があるSFファンタジーのオンラインマガジン Uncanny Magazineは、一足早くバイデン勝利の報を打っていたが、他メディアの“追随”を喜んだ。

一方、『マイルス・モラレス: スパイダーマン』(2018-)などの作者として知られるサラディン・アフメドは、「バイデンは私たちを心地よくしてくれる叔父さんではありません。彼に正しいことを行わせることが重要だということを覚えておく必要があります」としつつ、「同時に、アメリカ人が強硬なファシストを破棄するために記録的な数が動員されたことについては祝うことができるでしょう」と、史上最多とされるバイデンの得票数を歓迎した。

また、ホラー作家の巨匠スティーヴン・キングは、「アメリカからトランプへ: 君はクビだ」とツイート。「科学と迷信の戦いは、科学が勝ちました。啓蒙時代 (18世紀) に近いものがあったということは気がかりですが」と続けた。

同じく、『Binti』(2015) で知られるネディ・オコラフォは「科学と真実」と笑顔の絵文字付きでツイートした。

もちろん、大のSFファンとして知られるオバマ前大統領も、次期大統領ジョー・バイデンと軸副大統領カマラ・ハリスへの祝意を表明している。

新たな4年間を迎えるアメリカは、どのように変わっていくのだろうか。

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