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2024年、Kaguya Booksのアンソロジーラインナップ発表!
2024年、SFレーベルKaguya Booksでは5冊のSFアンソロジーを刊行します!
野球SF傑作選『ベストナイン』
SFレーベルKaguya Booksではこの冬、『野球SF傑作選 ベストナイン(仮)』を社会評論社より刊行します。「未来のスポーツ」をテーマにした第三回かぐやSFコンテストでは、暴力と破滅の運び手によるフェミニズム野球SF「マジック・ボール」が大賞を受賞しました。盛り上がりを見せる近年の野球小説と過去の野球SF名作を再録します。
SF好きな人はもちろん、スポーツ/野球が好きな人にも楽しんでもらえるアンソロジーにしたいと思いますので、どうぞお楽しみに!
堀川夢編『翻訳ホラーアンソロジー 世界妖怪譚』
Kaguya Booksとしては初めての翻訳アンソロジー、堀川夢編『翻訳ホラーアンソロジー 世界妖怪譚』の刊行を予定しています。世界の妖怪・おばけ・怪異というと何を思い浮かべますか? 吸血鬼? 死神? フランケンシュタインの怪物? 今回は環太平洋地域に注目し、これまであまり日本では紹介されてこなかった妖怪たちが登場するフォークロア・ホラーのアンソロジーを制作します。フィリピンのアスワン、カナダのウェンディゴ、ペルーのヨローナなど、この地域民間伝承には怖くて魅力的な妖怪がたくさん。きっと新たなお化けとの出会いや、知っていたはずの妖怪の再発見があるはずです。
欧米圏以外の地域で活躍する作家や、英語以外の言語で書かれた作品たちにも注目し、翻訳文学の射程をさらに広げることを目指します。
北海道SFアンソロジー
そして同じく堀川夢さんによる、『北海道SFアンソロジー』も刊行予定です。『北海道SFアンソロジー』は、大阪・京都・徳島に続く地域SFアンソロジーの第4弾。北海道は、先住民族アイヌの生活と信仰の場であり、和人による不可逆な簒奪と占領・植民地化が行われた惨禍の舞台であり、開拓によって姿をかえた土地であり、国内随一の食糧基地であり、うつくしく巨大で苛烈なひとつの森であり、530万人が暮らす日本最北の地……。地域や季節によって全く違う顔を見せ、幾つもの側面を持つこの土地について、どんな言葉でなら適切に、真摯に語ることができるのでしょうか。北海道にゆかりある作家に依頼し、北海道を舞台に描く、SFアンソロジーです。
トウキョウ下町SFアンソロジー
「下町」というと、レトロな人情の街とか、ともするとちょっと古臭さのある街としてイメージする人も多いのではないでしょうか。しかし同時に下町は、テック系のスタートアップ企業で活気のある、ある意味では「SF的」とも言える街でもあります。そんな下町を舞台にしたSFアンソロジー、どうぞお楽しみに!
『新月2』
そして最後に、2023年に開催された第三回かぐやSFコンテストの受賞者と最終候補者らによる書き下ろしアンソロジー『新月2』を刊行します。
『新月1』にあたる、第一回・第二回かぐやSFコンテストの最終候補者らによる書き下ろしアンソロジー、井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧機果樹園の軌跡』は、最終候補者に加えて公募で選出された選外佳作の執筆者の新作も収録され、総勢25名によるSFアンソロジーでした。『新月2』はどんなメンバーのどんなアンソロジーになるのか!? どうぞお楽しみに!
なかむらあゆみ編『巣 徳島SFアンソロジー』先行予約受付中!
2023年にあゆみ書房から刊行されるKaguya Booksの地域SFアンソロジー第三弾、なかむらあゆみ編『巣 徳島SFアンソロジー』があゆみ書房のオンラインストアで先行予約受付中!
『巣 徳島SFアンソロジー』は、徳島で暮らす7人の女性作家と、徳島ゆかりの作家である小山田浩子・吉村萬壱が参加するSFアンソロジー。「そっとふみはずす」をテーマに、SF的な想像力によって描き出される徳島の姿をお楽しみください!
またSFレーベルKaguyaは、2023年12月からKaguya Planetのマガジン創刊、新理念の設定、2024年に大木芙沙子さんの連作短編集の刊行を予定するなどこれから新しいフェーズを迎えます。2024年に刊行する書籍の紹介や、新しいフェーズの紹介も併せてお読みください。