かぐやフェス2023閉幕
2023年11月18日に京都のイベントホール洛央にて、SFレーベルKaguya初のオフラインイベント、かぐやフェス2023が開催された。かぐやフェス2023には63名が参加。かぐやSFコンテストの授賞式、かぐやの新プロジェクトの発表、ソーシャルなどで賑わいを見せた。
会場には、井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books/社会評論社)の表紙に出てくるキャラクター、通称おぼろんの等身大パネルも登場。Kaguya Planet掲載作品のカバーデザインを飾った写真撮影コーナーでたくさんの来場者と記念撮影を行った。
参加者による物販スペースには20を超えるブースが出店。それぞれが制作している同人誌はもちろん、これまでのかぐやSFコンテストの応募作をまとめた冊子、今執筆中の作品をまとめた冊子、コンテストの受賞作のスピンオフ〈マジック・ノベル・ボール〉、レシート小説など、多彩な文芸作品が並んだ。
またかぐやフェス2023では、写真撮影のルールやハラスメントの禁止の周知など、参加者が可能な限り安心して参加できるための取り組みも行われた。
かぐやSFコンテストの授賞式・かぐや新プロジェクト発表
かぐやフェス2023のメインイベントの一つは、過去三回のかぐやSFコンテストの授賞式。橋本輝幸、佐伯真洋、磯上竜也ら、コンテストの審査員から受賞者に、賞状と記念品が贈られた。第一回かぐやSFコンテストの審査員長賞を受賞した大竹竜平は、Zoomを介してオンラインで授賞式に参加。「未来の授賞式」として会場を沸かせた。
また、第三回かぐやSFコンテストの読者賞・牧野大寧と、審査員特別賞・糸川乃衣の賞品が発表された。賞品についての詳細はこちらから。
かぐやフェス2023のメインイベントの二つ目、かぐや新プロジェクトの発表では、2024年に刊行予定の書籍の紹介、Kaguyaの新理念の発表、Kaguya Planetリニューアルの発表などが行われた。発表された新プロジェクトの詳細はこちらから。
楽しいお土産やくじも
かぐやフェス2023では、楽しいお土産やくじ、そしてかぐやにちなんだお菓子も振る舞われた。
お土産はかぐやフェス2023の限定冊子、蜂本みさによる「冬眠世代」のスピンオフ小説、堀川夢による選書フォーチュンクッキー、日本SF作家クラブの選評冊子、当日の写真(データ)、くじ引きなど。限定冊子には、Kaguyaの新しい理念や、Kaguya Planet三周年に寄せてのゲストコメントが掲載されている。
※当日の写真については準備が整い次第、参加者にお知らせが送られる。
くじ引きの景品は、①2023年にワールドコンが開催された成都のお土産のかぐやパンダのぬいぐるみ、②堀川夢さんによる選書サービス、③Kaguya Planetの執筆者の指名権、④『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』のTシャツ、⑤マガジン《Kaguya Planet》の特集指名権。
執筆者の指名権や特集の指名権が今後どのような展開を見せるのか、どうぞお楽しみに!
そしてフェスの最後には、京都の洋菓子屋さんジュヴァンセルの竹取物語が振る舞われた。竹取物語は栗や黒豆がいっぱいに載った竹に包まれたパウンドケーキ。かぐやにぴったりの一品だ。
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『巣 徳島SFアンソロジー』は、徳島で暮らす7人の女性作家と、徳島ゆかりの作家である小山田浩子・吉村萬壱が参加するSFアンソロジー。「そっとふみはずす」をテーマに、SF的な想像力によって描き出される徳島の姿をお楽しみください!