ピーター・トライアス新作はMGS2のテーマから影響——『サイバー・ショーグン・レボリューション』 | VG+ (バゴプラ)

ピーター・トライアス新作はMGS2のテーマから影響——『サイバー・ショーグン・レボリューション』

John Wallin Liberto

ピーター・トライアスが最新作について語る

『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』(2016)、『メカ・サムライ・エンパイア』(2018) で知られるSF作家のピーター・トライアスが自身のYouTubeに動画を投稿、次作『サイバー・ショーグン・レボリューション』について語った。

ピーター・トライアスはこの間、二冊の著作執筆に取り組んでいたことを明らかにし、そのうちの一冊である『サイバー・ショーグン・レボリューション』について、そのコンセプトを明らかにしている。

米版表紙のメカは“対メカ用メカ”

ジョン・リベルト (John Liberto) がデザインしたアメリカ版の表紙について、描かれているメカ・シグマ (Sygma) は“対メカ用メカ”であると解説している。これまでのシリーズでは政府軍のメカがストーリーの中心に据えられていたが、シグマは反乱軍のメカとして登場するようだ。

“対メカ用メカ”というコンセプトは、『メタルギア ソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』(2001) において“対メタルギア兵器”として登場したメタルギアRAYをイメージしたものだという。クリストファー・ノーラン監督版「バットマン」において“アンチバットマン”の象徴的な存在として登場したジョーカーなど、軸となるキャラクターと共通するものを持ちながら対極に位置する存在、つまりカウンターとなるキャラクターを登場させたかったと、ピーター・トライアスは話している。

また、“シグマ”という名は、同じくロボット (メカ) 同士が戦いを繰り広げる「ロックマン」シリーズのボスキャラへのトリビュートだということも明らかにしている。自身が影響を受けたゲームや本に登場する要素を、オマージュとして積極的に取り入れていくピーター・トライアスの姿勢が表れている。

MGS2から大きな影響

様々な作品への敬意が垣間見える点がピーター・トライアス作品の特徴とも言えるが、『サイバー・ショーグン・レボリューション』ではとりわけ、『メタルギア ソリッド2』のテーマや、そこでなされた問題提起から受けた影響が大きいという。

『メタルギア ソリッド2』では、登場人物が何が事実で何がフェイクか、どこまでが現実でどこからがシミュレーションかという認識が曖昧になり、混乱に陥る描写が登場する。『サイバー・ショーグン・レボリューション』においても、現実と情報の関係性、どのようにして世界が発展し変化しているかという点に重点が置かれるようだ。

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ピーター・トライアスは以前、ComicVerseからのインタビューで小島秀夫監督へのリスペクトについて語った際、やはり『メタルギア ソリッド2』を賞賛するコメントを残している。

また、今回投稿した動画では、2019年7月18日に行われた常葉大学での特別講義についても言及。「英米映像文化論」の授業内でスカイプを通してゲスト講義を行い、小島秀夫監督作品から受けた影響などについて話したと振り返っている。

フィナーレを迎えるUSJ三部作

USJ三部作は、『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』『メカ・サムライ・エンパイア』、そして2020年にアメリカでの刊行が決定している『サイバー・ショーグン・レボリューション』の三作からなる。第二次世界大戦で大日本帝国とナチスドイツが勝利した世界のアメリカが舞台に設定されており、ピーター・トライアスはUSJシリーズをフィリップ・K・ディック『高い城の男』の精神的続編と位置付けている。

それぞれの作品は同一の世界観や歴史を共有しているものの、各作品を独立した作品として楽しむこともできる。ピーター・トライアスはこれを「『ファイナル・ファンタジー』シリーズをプレイするような感覚」と例えている。『サイバー・ショーグン・レボリューション』では、『メカ・サムライ・エンパイア』から20年後が物語の舞台に設定されている。

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『サイバー・ショーグン・レボリューション』は2020年9月14日(月)発売。

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Source
TieryasXu YouTube

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