ピーター・トライアス『サイバー・ショーグン・レボリューション』が9月17日発売。USJ三部作の完結編 | VG+ (バゴプラ)

ピーター・トライアス『サイバー・ショーグン・レボリューション』が9月17日発売。USJ三部作の完結編

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ピーター・トライアス最新作が登場

SF作家ピーター・トライアスのSF小説『サイバー・ショーグン・レボシューション』2020年9月17日(木)に発売される。中原尚哉が翻訳を手掛け、早川書房より新☆ハヤカワ・SF・シリーズと早川文庫SF (上下巻) で同時発売される。

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公開された新書版の表紙には満月をバックにした、対メカ用メカのシグマが、文庫版の表紙には、シグマが左腕のチェーンソーで相手のメカを破壊するシーンを映し出している。表紙を手掛けたのは、これまでにもピーター・トライアスの作品の表紙を手掛けてきたJohn Libertoだ。

「USJ三部作」の完結編

ピーター・トライアスはこれまでに、『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』(2016)『メカ・サムライ・エンパイア』(2018) (共に中原尚哉による翻訳) を発表し、第二次世界大戦で枢軸国が勝利した世界線のアメリカを描くこれらの作品を「USJ三部作」と位置付けてきた。これまでに発表された二作品は、共に星雲賞の海外長編部門を受賞。同一シリーズの星雲賞二作連続受賞は、ダン・シモンズ以来の快挙となった。

今回発売される『サイバー・ショーグン・レボリューション』は、三部作の完結編にあたるが、ピーター・トライアスはこれらのシリーズを「ファイナル・ファンタジー」シリーズをプレイするように各作品を独立した作品として楽しむことができると紹介している。また、『サイバー・ショーグン・レボリューション』は小島秀夫監督の『メタルギア ソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』(2001) に影響を受けた作品であることも明らかにしている。『メカ・サムライ・エンパイア』では巨大メカ同士のアクションシーンがふんだんに盛り込まれていたが、今作はポリティカル・スリラー要素の強い作品になっている。

ピーター・トライアス自身が『サイバー・ショーグン・レボリューション』について語った内容は、こちらの記事に詳しい。

ピーター・トライアス最新作『サイバー・ショーグン・レボリューション』(中原尚哉 訳)は早川書房より、2020年9月17日(木)に発売。

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