中国、モンゴルとの国交70周年を記念し『三体』と四大名著をモンゴルの教育機関へ寄贈

中国がモンゴルへ『三体』を寄贈

日本でも大ヒットを記録した劉慈欣 (リュウ・ジキン/リウ・ツーシン) の中国SF『三体』は、中国の歴史的書物と肩を並べつつあるようだ。新華社通信によると、中国政府は5日、ウランバートルの中国文化センターにて、両国の国交樹立70周年を記念し計1,800部の書籍をモンゴルの教育機関へ寄贈した。寄贈されたのは、第7回魯迅文学賞を受賞した最新の中国文学4タイトルと、“中国四大名著”である『三国志』『水滸伝』『紅楼夢』『西遊記』、そして、中国SFの金字塔『三体』。これらの書籍は大学や各種学校など、22の教育機関と、200名以上の個人に贈られる。

高まる中国文学への関心

新華社によると、モンゴルでは中国の文化、言語、文学に関心を持つ人々が増えており、この先数年の間に100以上の中国文学がモンゴル語に翻訳される予定だという。ウランバートルの第133中学校のDashdendev Namgar校長は、「我々の生徒たちが中国の本を、とりわけSF小説の『三体』を貪るように読むことは間違いないでしょう」とコメントしている。

中国とモンゴルは国交樹立70周年を迎え、さらなる関係強化を進めている。両国は、2020年までに両国間の貿易額を100億ドル (約1兆800億) にまで引き上げることを目標として掲げている他、9月17日には中国の支援で建設されたモンゴル初の高速道路が開通している。

怒涛の10年を駆け抜けた『三体』と劉慈欣

劉慈欣の『三体』は、2008年に中国で出版され、2014年にケン・リュウによって英語に翻訳された。2015年には、SF最高賞の一つであるヒューゴー賞でアジア初となる長編小説部門賞を受賞した。『三体』は2019年7月に日本語訳が発売されると、翻訳SFとしては異例の大ヒットを記録している。
劉慈欣は、中国では人間国宝級の扱いを受けており、2019年2月に公開された劉慈欣原作の映画『流転の地球』は中国映画史に残る大ヒットを記録。先日も劉慈欣の著作を子ども向けにアレンジした児童書シリーズ「刘慈欣少年科幻科学小说系列」の第二弾が発売されている。

一方で、海外でも高い評価を受けており、英アーサー・C・クラーク賞では国際的な社会貢献を評価され表彰を受けた。また、2019年5月には米ブランダイス大学から名誉博士号を授与されている。

日本語版『三体』(立原透耶 監修、大森望 光吉さくら ワン チャイ 翻訳) は、早川書房より発売中。

Source
新華社網

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