映画『ブラック・ウィドウ』よりサントラが公開
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)映画の第24作目となる『ブラック・ウィドウ』が2021年7月8日(木) より劇場で公開された。翌9日(金) からはDisney+ プレミアアクセスでも配信が始まり、『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』(2019) 以来、2年ぶりとなるMCU映画にファンが沸いている。
その『ブラック・ウィドウ』より、オリジナル・サウンドトラックの配信が始まった。日本ではユニバーサル・ミュージックよりApple MusicやSpotifyで聴くことができる。また、マーベルのYouTubeオフィシャル音楽チャンネルであるMarvelMusicVEVOでは、サントラの全曲を無料公開している。
中には、ナターシャの妹であるエレーナの名前を冠した楽曲「Yelena Belova」も。過去には、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014) 用に作られたサム・ウィルソンの短いテーマ曲が、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021) のテーマ曲「ルイジアナ・ヒーロー」としてアレンジされた例もある。壮大な楽曲に仕上がっているエレーナのテーマ曲も、今後のMCUで何度も聴くことになるかもしれない。
『ブラック・ウィドウ』の音楽・サントラを手掛けたロアン・バルフェは、エレーナのテーマ曲の制作にも力を入れて取り組んだようだ。米Syfy Wireのインタビューで「今後もエリーナの曲を聴く機会があると思いますか」と聞かれ、以下のように答えている。
そう願います。そうじゃなかったら泣きます。
エレーナが今後のMCUに出演する可能性については、こちらの記事で。
作曲家が語る『ブラック・ウィドウ』の音楽
『ブラック・ウィドウ』の音楽・サントラを手掛けたのはローン・バルフ(サントラのクレジット表記はロアン・バルフェ)。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015) や『パシフィック・リム: アップライジング』(2018) の音楽を手掛けた人物で、スパイ映画では『ミッション: インポッシブル/フォールアウト』 (2018)、『ミッション:インポッシブル7』(2021) を手掛けている。
先のSyfy Wireのインタビューでは、ローン・バルフは『ブラック・ウィドウ』はロシア音楽の流れをベースにして作曲したと語っている。スーパーヒーローものは西洋音楽が中心になりがちだが、ナターシャの故郷がロシアであることを念頭に、ロシア音楽をふんだんに取り入れた構成になっているという。また、同じスパイ映画である「ミッション: インポッシブル」シリーズからの影響はなく、別ものとして制作したことも明かしている。
なお、『ブラック・ウィドウ』は当初2020年5月に公開を予定しており、パンデミックによって公開が延期となった。ローン・バルフはロックダウン前にサウンドトラックの収録を行ったこと、その後も公開までに曲を改善していったと話している。劇中の音楽を良くしていく作業は、どのような映画であっても公開直前まで行われるのだという。
ロンドンにある著名な録音スタジオ、アビー・ロード・スタジオでロックダウン前に行われたという『ブラック・ウィドウ』の音楽収録の様子も動画で公開されている。
『ブラック・ウィドウ』のサントラはユニバーサル・ミュージックから配信中。YouTube Musicでも楽曲を聴くことができる。
『ブラック・ウィドウ オリジナル・サウンドトラック』(YouTube Music)
サントラアルバムはAmazon Musicでも購入できる。
「アメリカン・パイ」や「Smells Like Smells Like Teen Spirit」など、『ブラック・ウィドウ』の劇中で流れた楽曲については、こちらの記事で解説している。
『ブラック・ウィドウ』のネタバレレビューはこちらから。
ポストクレジットシーンのネタバレ解説はこちらから。