『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』よりサウンドトラック配信開始
2022年11月11日(金)に日米同時公開される映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のオリジナルサウンドトラックが11月4日(金)より配信を開始した。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー ミュージック・フロム・アンド・インスパイアード・バイ(原題:Black Panther: Wakanda Forever – Music From And Inspired By)』と題されたこのサントラには、リアーナの主題歌「Lift Me Up」など全19曲が収録されている。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のサントラは、Spotify、Apple Music、Amazon Music、LINE MUSIC、YouTube Music、iTunes Storeで配信されている。また、CD版も11月18日(金)に発売される。
アナログレコード版は2023年2月3日(金)発売予定。
YouTubeのMarvelMusicVEVOチャンネルでは、全19曲が無料配信されている。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー ミュージック・フロム・アンド・インスパイアード・バイ』には、『ワカンダ・フォーエバー』からインスパイアを受けて制作された楽曲が収録されている。映画内で使用された音楽を収録するスコア・アルバムは、映画公開日の11月11日(金)に配信される。
前作に続き、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でも指揮をとるライアン・クーグラー監督は、リアーナによる主題歌「Lift Me Up」の共同作詞を手がけ、ナイジェリアのシンガーソングライターであるTemsによる「ノー・ウーマン、ノー・クライ」のカバーを提案してもいる。同曲に前作の主題歌を手がけたケンドリック・ラマーの「Alright」をブリッジとして掛け合わせて予告編に起用したことも含め、ライアン・クーグラー監督自身も『ワカンダ・フォーエバー』の楽曲に深く携わっている。
リアーナ「Lift Me Up」の裏側
米マーベル公式によると、ライアン・クーグラー監督は、『ワカンダ・フォーエバー』の主題歌となったリアーナの「Lift Me Up」について以下のように語っている。
私たちは映画のストーリーを伝え、映画のテーマを捉え、異なるパッケージで観客に見せることができるアーティストを探していました。それはケンドリックが第1作目でやってのけたことであり、本作はまた別の作品になります。
それが女性であること、母としての言葉だけでなく感情も語れるような人物を起用したことには意味があります。それ(母であること)が今回の映画の大きなテーマだからです。そして、彼女の人生においてもタイミングが合っていたのだと思います。
(「Lift Me Up」の)レコードを流すと、彼女は率直に「チャドのためにやった」と言ってくれました。チャドが私たちを繋げてくれたんです。彼はまだ与え続けてくれています。リアーナが家族の一員となることが(チャドからの)最新の贈り物であり、それが映画でどのように使われるのか、皆さんに見てもらうのが待ちきれません。
リアーナは、2022年5月にラッパーのエイサップ・ロッキーの間に出来た第一子を出産。母になったリアーナが産休から戻ってきたタイミングで本作の主題歌を手掛けたというのは、作品のテーマにも一致するタイミングだったということだ。
音楽へのこだわり
リアーナとTems以外にも、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のサントラにはBurna Boy、Fireboy DML、OG DAYV Ft. Future、CKay Ft. PinkPantheress、E-40、Alemán Ft. Rema、Blue Rojoといった面々が並ぶ。収録は『ワカンダ・フォーエバー』のストーリーに影響を与えたマヤやアステカの文明が存在したメソアメリカ地域とナイジェリアを含む場所で行われた。ナイジェリアのラゴス、メキシコシティ、ロンドン、ロサンゼルスが収録場所となり、参加アーティストは40名超に及ぶ。
サウンド面のプロデュースを手掛けたのは、エミー賞2回、アカデミー賞1回、グラミー賞2回の受賞歴を誇るルドウィグ・ゴランソン。前作『ブラックパンサー』でも音楽を担当してアカデミー作曲賞を受賞した。映画『ヴェノム』(2018)やドラマ『マンダロリアン』(2019-)、『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022)など、SF作品ではすっかりお馴染みだ。
クリストファー・ノーラン監督の映画『TENET テネット』(2021) では、すべての楽曲の逆再生バージョンを公開するなど、話題が尽きない。
ルドウィグ・ゴランソンは、前作『ブラックパンサー』の制作時にはアフリカを旅して楽曲を制作したというが、本作『ワカンダ・フォーエバー』ではメキシコシティに滞在し、音楽考古学者のアレハンドロ・ロハスと共にマヤ音楽を学んだという。本作では、新キャラクターのネイモアがマヤとアステカの文明を土台にしたタロカンという文明の王として登場する。
4年ぶりの「ブラックパンサー」
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、前作『ブラックパンサー』に続くシリーズ第2弾。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は2023年からはフェーズ5が始動することになっており、フェーズ4の映画作品としては本作が最後の作品になる。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)での戦いの後、王ティ・チャラを失ったワカンダ王国の人々が描かれる。ティ・チャラ亡きワカンダに迫る危機、そして新たにブラックパンサーとなるのは誰なのか、ワカンダの新たな歴史の幕が開く。
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)より全国でロードショー。
ワカンダ・フォーエバー』のサントラは、Spotify、Apple Music、Amazon Music、LINE MUSIC、YouTube Music、iTunes Storeで配信中。CD版も11月18日(金)に発売される。
アナログレコード版は2023年2月3日(金)発売予定。
前作『ブラックパンサー』で流れた音楽の歌詞を含む全曲の解説はこちらの記事で。
『ワカンダ・フォーエバー』予告編の解説&考察はこちらの記事。
11月25日の日米同時配信が発表された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』の予告編解説はこちらの記事で。
MCUフェーズ5映画第一弾となる『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の予告編解説&考察はこちらから。