映画『ソニック・ザ・ムービー』が6月公開
セガの世界に誇る人気キャラクター、ソニック・ザ・ヘッジホッグを主人公に据えた『ソニック・ザ・ムービー』が日本で2020年6月26日(金)に公開される。アニメーターとしても活躍してきたジェフ・ファウラー監督の長編映画デビュー作品で、主人公ソニックの声を俳優のベン・シュワルツ、悪役のドクター・ロボトニック (ドクター・エッグマン) 役をジム・キャリー、ソニックの相棒となる警察官トム・ウォシャウスキーをジェームズ・マースデンが演じる。
実写化で避けられない挑戦
人気キャラクターの実写化は、いつだってハードルの高い挑戦だ。2019年5月に公開された予告編では、ソニックのキャラクターデザインが酷評され、SNS上でネットミームと化した。詳しい経緯は以下の記事をご覧いただきたい。
また、『ソニック・ザ・ムービー』の日本語版吹き替え版には、ソニック役に俳優の中川大志が起用されることが発表された。この件についても、長年ゲーム作品などでソニック役の声優を務めていた金丸淳一が起用されなかったことを発端に、本人からの一連の発信も受け、日本のソニックファンからは再び映画に対する批判の声があがっている。
登場キャラクターを原作と比較
公開前から注目を集めている『ソニック・ザ・ムービー』だが、今回は、実写化作品における本来の醍醐味である原作と映画版のキャラクターの比較を楽しみたい。
ソニック
主人公ソニックは前述の通り、キャラクターデザインの変更前は原作とはかけ離れた見た目だった。リデザイン後は、分離した目に生え揃った歯、長い手足に小さな両手は全て修正され、原作と比較しても違和感のない姿になった。ゲーム作品などではソニックの両目はつながっているが、映画版ではギリギリつながっていないものの目の間の肌の色が白いためつながっているようにも見えるという、デザイン性とリアリティを同時に追求した見た目となった。
一方で、2019年に『名探偵ピカチュウ』で一足早く実写化された「ポケットモンスター」シリーズのピカチュウ同様、ゲーム作品で見られたソニックのソリッドな毛並みはフワフワに。原作と比較して完全に異なる点は、この毛の質感と、靴についていた金色の金具がなくなっている点くらいだ。デザイン変更前に履いていたプーマ風のデザインのスニーカーもゲームでおなじみのシンプルなデザインに変更されている。
なお、『ソニック・ザ・ムービー』では、原作ゲームには登場しない幼少期のソニック、“ベビーソニック”が登場する。ベビーソニックのオリジナルトレーラーも公開されており、こちらも要チェックだ。
ドクター・ロボトニック/ドクター・エッグマン
ソニックは“実写化”とはいえCGによる再現で現実世界に適応させる作業が中心になった。一方で、ジム・キャリーが演じるドクター・エッグマンにも注目だ。海外のコミック作品などでは、本名の“ロボトニック”の名前で呼ばれており、『ソニック・ザ・ムービー』でも、“ドクター・ロボトニック”の呼称が使用されている。
名優ジム・キャリーが演じるドクター・エッグマンは原作と比較すると、予告編の冒頭では黒いサングラスに黒いジャケットで、中盤からは赤いジャケットにゴーグルという服装こそ原作の姿を想起させるが、髪もヒゲも整っている。スキンヘッドにボサボサのヒゲという原作の特徴は普段の姿では見られない。ゴーグルのレンズも赤色になっており、緑のレンズのゴーグルに青いレンズの丸メガネという原作のスタイルをあえて外しているようにも思える。
だが、公開されている『ソニック・ザ・ムービー』のワンシーンでは、完全にスキンヘッドになり、ヒゲもおなじみのボサボサ状態になっている姿も見られる。原作ファンも納得の実写化作品に仕上がっている。
なお、ジム・キャリー演じるドクター・ロボトニックは、劇中で印象的なダンスを見せている。ジム・キャリーがこのシーンについて語った内容は以下の記事からご覧いただける。
そして、「ソニック」シリーズといえばナックルズやエイミー、テイルズといった魅力的なキャラクターたちが特徴の一つだが、隠れキャラクターの登場はあるのだろうか。
映画『ソニック・ザ・ムービー』は、2020年6月26日(金)に日本公開。