『モービウス』「マルチバースは正式に開かれた」ジャレッド・レトがヴィラン同士の対面を示唆 | VG+ (バゴプラ)

『モービウス』「マルチバースは正式に開かれた」ジャレッド・レトがヴィラン同士の対面を示唆

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『モービウス』より新映像公開

劇場公開が2022年4月1日(金)に迫る映画『モービウス』より、マルチバースに焦点を当てた新映像が公開された。『モービウス』は「ヴェノム」シリーズに続くSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の第二シリーズにあたり、マルチバース展開を広げていくソニーの「スパイダーマン」シリーズにとって重要な作品になる。

これまでに公開された『モービウス』の予告映像では、壁に「人殺し(Murderer)」と落書きされたスパイダーマンの絵があったり、MCU「スパイダーマン」に登場したマイケル・キートン演じるバルチャーことエイドリアン・トゥームスが登場したりと、マルチバース展開についての様々なヒントが示されている。

そして、最新の『モービウス』の映像では、主人公のマイケル・モービウスを演じるジャレッド・レトが、モービウスがマルチバース展開に絡む可能性を示唆している。動画のタイトルはその名も「Universe(ユニバース)」だ。

これまでに公開された予告映像が合間に挿入される中で、ジャレッド・レトは以下のように話している。

モービウスは、マーベルの歴史の中で非常に際立った存在でした。このキャラクターについては多くの謎がありましたが、これまで映画化されてきませんでした。ですから、探究すべき世界がそこに広がっているんです。映画版のモービウスは、より大きなユニバースの一部です。マルチバースは正式に開かれ、ヴィランたちが顔を合わせる機会はいくらでもあります。映画館で会いましょう。

「マルチバースは正式に開かれ」と、SSUのマルチバース展開について触れた上で、「ヴィランたちが顔を合わせる機会」についても言及している。ジャレッド・レトは一体何の話をしているのだろうか。

別ユニバースのヴィランとは

今回の映像の中では、刑事が「サンフランシスコ以来の大惨事」と発言するシーンが挿入されている。すでに公開されているシーンだが、これは『ヴェノム:レット・ゼア・カーネイジ』(2021) の事件について示唆したものである。

また、『モービウス』の予告編に登場した新聞のデイリー・ビューグル紙のロゴは『ヴェノム:レット・ゼア・カーネイジ』に登場したそれと同じで、MCU「スパイダーマン」に登場したデイリー・ビューグルのロゴとは異なるデザインになっている。つまり、ここまでの情報で、ヴェノムはモービウスと同じユニバース内にいると考えられる。それはSSU作品同士なのだから当然だろう。

今回の映像で注目すべきポイントは、ジャレッド・レトが「マルチバースが開かれた」ことと関連づける形で「ヴィランたちが顔を合わせる機会」について触れたことだ。ヴェノムとコラボすることは、ヴェノムが異なるユニバースにいない限り、マルチバースが開かれていなくても可能なはずだ。

ということは、ジャレッド・レトはマイケル・キートン演じるバルチャーことエイドリアン・トゥームスについて触れたのだろうか。ヴァルチャーが『モービウス』に登場することと、マルチバースが開かれたことは関係があるのだろうか。それとも、将来的に別ユニバースのヴィランとモービウスが接触する可能性を示唆しているに過ぎないのか……。

いずれにせよ、モービウスとSSUが今後もマルチバース路線と共にあることは確かなようだ。モービウスはどんなヴィランと出会うのか、今後の展開に期待して『モービウス』の公開を待とう。

映画『モービウス』は2022年4月1日(金)より日米同時公開。

『モービウス』公式サイト

ジャレッド・レトが語ったモービウスの魅力についてはこちらから。

映画『ヴェノム:レット・ゼア・カーネイジ』は配信中

「ヴェノム」第三作目についてはこちらの記事で。

『ヴェノム:レット・ゼア・カーネイジ』ラストのネタバレ解説はこちらから。

 

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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