ドラマ『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』オープニングは原作者シモン・ストーレンハーグが作っていた——アニメーション付きの原画ポスターも公開中 | VG+ (バゴプラ)

ドラマ『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』オープニングは原作者シモン・ストーレンハーグが作っていた——アニメーション付きの原画ポスターも公開中

Amazonドラマ『ザ・ループ』配信開始

Amazonプライムビデオにて、SFドラマアンソロジー『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』が2020年4月3日(金)に配信を開始した。スウェーデン人アーティストのシモン・ストーレンハーグが2014年に発表したストーリー付きのイラスト集『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』を原作にしたドラマ作品だ。

ドラマ『ザ・ループ』は、周囲で異常現象が発生する“ループ”と呼ばれる施設が建つ町が舞台。各話は世界観を共有しながら、それぞれの登場人物の物語を描き出していく。

ドラマ全体を統括するショーランナーを務めたのはナサニエル・ハルパーン。ハルパーンは、原作者シモン・ストーレンハーグの世界観を忠実に再現しており、メイキング映像では「とにかくシモン・ストーレンハーグの作品に忠実に」と話している。メイキングの詳細は以下の記事に詳しい。

原作者自らオープニングを

そのシモン・ストーレンハーグは、ドラマ『ザ・ループ』の原作者としてのみならず、意外な仕事も担当していた。それは、オープニングタイトルのアニメーションの原案制作だ。

ドラマ『ザ・ループ』の各話で冒頭に流れる印象的なオープニング映像は、「∞=無限」の文字ともう一つの「O」が時計の針のように連動して動き、「TALES FROM THE LOOP」の文字が浮かび上がると同時に「∞」が「LOOP」の中の二つの「O」に、もう一つの「O」が「FROM」の「O」になるというもの。

シモン・ストーレンハーグは自身のTwitterで、「予期していなかったヘルプ」としてオープニングタイトルの原案制作について触れ、“シモン・ストーレンハーグ バージョン”とも言えるオリジナル版のアニメーションをアップしている。

私が『ザ・ループ TALES FROM THE LOOP』のために行った予期せぬヘルプの一つは、オープニングタイトルでした。ナサニエル (・ハルパーン、ドラマのショーランナー) に何かアイデアがないかと尋ねられ、After Effectsでこのシンプルなアニメーションを作りました (私のAEのスキルはほぼゼロです)。このコンセプトを気に入ってもらい、採用されたんです。私が作ったオリジナルバージョンは、この動画です。

ドラマで使用されている完成版は白地に黒字、音楽もピアノの音色に変わった他、文字が動くスピードも早くなっている。だが、文字の動きはシモン・ストーレンハーグが設計したものと全く同じだ。Adobeの映像加工ソフトであるAfter Effectsの「スキルはほぼゼロ」と言うものの、流石のセンスを披露している。

ショーランナーのナサニエル・ハルパーンは、ドラマ『ザ・ループ』の製作にあたって、義手などの一つ一つのガジェットまでシモン・ストーレンハーグにデザインを手がけてもらったと語っている。二人の共同作業については、以下の記事に詳しい。

アニメーションポスターも

なお、シモン・ストーレンハーグの原画ポスターに音楽とアニメーションを加えた作品も公開されている。こちらはAmazonスタジオのシンディ・タンとデザインスタジオのWeston Design Groupが手がけた作品だ。

世界的アーティスト、シモン・ストーレンハーグの世界観が忠実に実写化されたドラマ『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』は、Amazonプライムビデオで独占配信中。

気になるシーズン2の製作については以下の記事から。

シモン・ストーレンハーグによる原作イラスト集はグラフィック社より発売中。

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