『ザ・ループ』シーズン1 配信開始
Amazonドラマ『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』のシーズン1が2020年4月3日(金)に公開された。『ザ・ループ』はスウェーデンのシモン・ストーレンハーグによるイラスト集『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』を原作とした作品だ。
ドラマ『ザ・ループ』は、原作のイラストを忠実に実写化。シーズン全体を統括するショーランナーと脚本を担当したナサニエル・ハルパーンが、原作者のシモン・ストーレンハーグと密にコミュニケーションを取りながら作り上げた作品だ。二人の共同作業については、以下の記事に詳しい。
ドラマ『ザ・ループ』の舞台は、通称“ループ”と呼ばれる施設が立っている田舎町。ループの周辺では不思議な現象が起こるのだが、1話ごとにそれぞれの登場人物のストーリーが短編形式で語られる。既にその映像美と繊細な音楽、緻密なストーリーが高い評価を受けている。
【ザ・ループ TALES FROM THE LOOP<独占>見放題配信開始】#シモン・ストーレンハーグ のイラスト集を原作としたSFドラマが #Amazonプライムビデオ に登場💫
「ループ」という地下研究施設の真上に位置する町に住む人々の、奇怪な体験を描く物語。視聴はこちら☞https://t.co/XSiwMYsCny pic.twitter.com/kbiMGSjH5M
— Amazon Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) April 3, 2020
シーズン2はある?
そして、配信ドラマの新星が登場した時に気になるのは、やはり「シーズン2はあるのか?」ということだろう。『ザ・ループ』は、世界観は共有しながらも1話完結で綴られる短編集、いわばアンソロジー作品であり、続編は作りやすいようにも思える。ショーランナーで脚本家のナサニエル・ハルパーンは、早くも『ザ・ループ』のシーズン2製作について語っている。
Vanity Fairのインタビューで「『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』は一作限りの作品なのでしょうか。それとも、再び帰ってくるのでしょうか」と聞かれたナサニエル・ハルパーンは、以下のように語っている。
そもそも『ザ・ループ』自体は、物語を生み出すデバイス (装置) なんです。ある意味、できることは無限ということですから、ぜひシーズン2も撮りたいですよ。でも、ちょっとそれは早いですかね。
「無限にできる」と言いつつも、その話をするには「ちょっと早い」と語るナサニエル・ハルパーン。実は、この質問の直前には、新型コロナウイルスの感染拡大について触れられている。通常であれば、その評判を見る限りシーズン2の製作は間違いない。だが、『ザ・ループ』シーズン1は、世界的に自粛が広がり始める中で配信を開始した数少ないSFドラマの一つだ。感染症拡大の収束のめどが立たない中では、シーズン2の製作を決定するのも容易なことではないようだ。
なお、『ザ・ループ』の原作者であるシモン・ストーレンハーグが2018年に発表したイラスト集『エレクトリック・ステイト THE ELECTRIC STATE』は、実写映画化の権利を『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)などで知られるルッソ兄弟が獲得している。Amazonスタジオがシモン・ストーレンハーグ原作のドラマシリーズの続編を作るとすれば、『ザ・ループ』の世界観を拡張し続けることになるだろう。
まさに『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』という作品が示してくれたように、見通しが立たない中でも希望を失わずに、シーズン2の登場を期待して待とう。
『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』はシーズン1がAmazonプライムビデオで配信中。
シモン・ストーレンハーグによる原作はグラフィック社から発売中。
ドラマのあらすじとメイキングは以下の記事から。
『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』第1話の解説は以下の記事をご覧いただきたい。
Source
Vanity Fair