ドラマ『シー・ハルク』にグランドマスター登場? 惑星サカールのアレが物語のきっかけに | VG+ (バゴプラ)

ドラマ『シー・ハルク』にグランドマスター登場? 惑星サカールのアレが物語のきっかけに

© 2022 Marvel

ドラマ『シー・ハルク』過去作とのつながりに注目

2022年8月18日(木)からDisney+で配信を開始するドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』より、新たな映像が公開された。米マーベル公式が公開した約1分の映像は、『シー・ハルク』第1話の冒頭部分と思われる内容で、そのラストには意外な展開が待っている。

今回公開された映像は、タチアナ・マスラニー演じる『シー・ハルク』の主人公ジェニファー・ウォルターズが、マーク・ラファロ演じる従兄弟のブルース・バナーと車に乗っているシーン。ジェニファーはブルースに対して周りくどくキャプテン・アメリカの人生について聞いているが、どうやら聞きたかったことは、スティーブ・ロジャースには「経験」があるかどうかということだったらしい。

ジェニファーが「キャプテン・アメリカはヴァージンだったってこと——」と言ってブルースの方を見た瞬間、二人が乗る車の前には宇宙船のような機体が登場。これを避けようとジェニファーは急ハンドルを切ると、二人が乗る車はガードレールを突き破って急斜面を転げ落ちてしまう。

ドラマ『シー・ハルク』では、ジェニファーは交通事故がきっかけになりシー・ハルクの力を手に入れるとされている。この事故の時にブルースが一緒にいることから、輸血などを通してジェニファーはシー・ハルクの能力を手に入れるものと見られる。

あの宇宙船は?

今回のクリップで注目したいのは、二人の前に現れる宇宙船について。この宇宙船に見覚えがあるというMCUファンもいるのではないだろうか。この機体は、カラーリングこそ違うが、映画『マイティ・ソー:バトルロイヤル(ラグナロク)』(2017) に登場した宇宙船“コモドール”と同じモデルだ。

© 2022 Marvel

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『シー・ハルク』の映像に登場した機体はゴールドとネイビーを基調にしたデザインだが、『バトルロイヤル』に登場したコモドールはゴールドと赤、そして黒を基調にしていた。タイカ・ワイティティ監督はこのカラーリングをオーストラリア先住民のアボリジニの旗をモチーフにしたと語っている。

『バトルロイヤル』では、ソー、ブルース、ヴァルキリー、そしてロキがグランドマスターの統治する惑星サカールから脱出するためにコモドールを盗む。劇中ではコモドールはグランドマスターが乱行パーティーを開くための船だと説明されている。

なお、『バトルロイヤル』ではサカールから逃げるために「船が必要だ」と言うソーとハルクに対し、ヴァルキリーが「船なら一隻か二隻はある。トップレベルのモデルがね」と言っている。一行はゴールドと赤のコモドールを盗み、アスガルドへ到着するが、コモドールはヘラの軍勢に攻撃されて墜落している。

つまり、『シー・ハルク』に登場するコモドールに似た機体は、ヴァルキリーが「一隻か二隻はある」と言っていた機体の一つである可能性もある。とすれば、『シー・ハルク』ではグランドマスターがかつてバトルロイヤルのチャンピオンだったハルクを取り戻そうと、再びブルースの前に現れるのかもしれない。

グランドマスターは7月に公開された映画『ソー:ラブ&サンダー』でも登場シーンが撮影されていたが、結局このシーンはカットされお蔵入りになった。映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022) にもイアン・マルコム役で出演したジェフ・ゴールドブラムは、『シー・ハルク』でMCUにカムバックしてくれるのだろうか。

いずれにせよ、この機体がジェニファーをシー・ハルクに変えるきっかけを生み出すのならば責任は重大だ。一体どのような展開を見せるのか、ドラマの配信開始を楽しみに待とう。

ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は2022年8月18日(木) より全9話がDisney+で独占配信。

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『シー・ハルク』にはデアデビルが登場することも明かされている。映像はこちらから。

脚本家のジェシカ・ガオは、デアデビルの「明るい面」を描くと語り、スパイダーマン登場を画策した件についても語っている。詳しくはこちらから。

『シー・ハルク』本予告の解説はこちらの記事で。

同日公開された映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』特報の解説&考察はこちらから。

『シー・ハルク』の木曜配信についての発表はこちらから。

『デアデビル ボーン・アゲイン』を含むMCUフェーズ5作品の情報まとめはこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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