ドラマ『ロキ』第3話のあのセリフに注目
ドラマ『ロキ』は2021年6月から配信を開始したMCUドラマ最新シリーズ。『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に続くDisney+オリジナルのMCUドラマ第3作目であり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) 後を描く重要な作品だ。
6月23日(水)には全6話の折り返しになる第3話の配信を開始。第3話でもやはり重要な展開が続いたが、特にロキファンにとって印象的だったのはセリフが登場する。そして今回、ロキを演じるトム・ヒドルストンがそのセリフについての真意を語っている。
以下の内容は、ドラマ『ロキ』第3話の内容に関するネタバレを含みます。
「架空の短剣」の比喩についてトムヒが解説
ドラマ『ロキ』第3話では、ロキがシルヴィとの対話の中で「愛とは」というテーマで語り出すシーンが登場する。「愛とは憎しみ」と語ったシルヴィに対し、ロキは酔った勢でい「愛とは短剣」と語り出す。「遠くからでも近くでも力を発揮する武器であり、その中に自分を見出すこともできる。自分が血を流すまでは美しいもの。でも、掴もうとすると……」と表現するのだ。シルヴィは「架空のもの」と付言して、「愛は架空の短剣? 酷い例え」と呆れている。
このシーンについて、トム・ヒドルストンがMarvel.comに語っている。「ロキが自分で思いついたこと」と、誰かの受け売りではないことを示してからこう続けている。
ロキとシルヴィは愛と人を信頼することについて話しているのですが、二人は何らかの理由があって、人を愛することも信じることもできずにいます。それでロキは、何か深い意味を持つことを言っていると思っているんですね。
流石はロキの専門家であるトム・ヒドルストン。冷静な分析だ。さらにトムヒは、この「架空の短剣」の比喩が、ロキの恋愛経験に基づいたものだと説明している。
“架空の短剣”は、ロキの愛にまつわる経験を示していると推測します。ロキは確かに愛が自分にとって身近なものではないと感じています。それはロキが信頼し、失望させられたある種のイリュージョンだったのです。
「深くない」けれど…
脚本家のマイケル・ウォルドロンはこのセリフを自身の結婚式の直前に書いたというが、ロキは酔っ払っているという設定のため、「あまり深く考えない」という選択肢を選んだという。そしてトム・ヒドルストンは、このセリフがロキのシルヴィに対する尊大な態度を打ち崩す役割を果たしたと説明し、「ロキはいつも自分で深いことを言っていると思っているが、実際にはそんなに深くない」と笑っている。
実際には、酔っ払っていて深くないが故に、ロキの今までの経験から蓄積された感性が流れ出たのかもしれない。この後、第3話ではロキはシルヴィを信じようと努力し、二人は共闘する展開に。第2話配信時点では、トム・ヒドルストンはメビウスを「ロキが初めて信頼できるかもしれないと思った相手」と表現していた。ロキは少しずつ、他者を信じようとし始めている。『ロキ』後半戦では、ロキはどのように変わっていくのだろうか。
ロキにとってのメビウスの存在感についてトムヒが語った内容はこちらから。
ロキがバイセクシャルであることを明かしたシーンについて、監督が込めた想いはこちらから。
ドラマ『ロキ』はDisney+で独占配信中。
第3話のあらすじ&ネタバレ解説はこちらの記事で。
第3話を受けてのネタバレ考察はこちらから。
Source
Marvel.com