バッキーの腕の秘密が明らかに
2021年にDisney+で配信を開始した『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、全6話でキャプテン・アメリカの盾の継承を描いた人気シリーズだ。同作は盾を託されたサム・ウィルソンに焦点を当てた作りになっていたが、シーズン2製作の可能性も示唆されており、サムの相棒バッキーにもまだまだ活躍の余地が残されている。
そして今回、マーベルは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』シーズン1のバッキーに焦点を当てた動画を公開。それも素晴らしい活躍を見せた“バッキーの腕”に着目した内容になっている。「The Secret Behind Bucky’s Arm(バッキーの腕に隠された秘密)」と題されたこの動画には、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でVFXスーパーバイザーを担当したエリック・レヴェンが登場。ヴィブラニウムで作られたバッキーの腕の秘密を解説した。
左腕はゴムだった
ヴィブラニウムでできたバッキーの左腕は、実際に模様が刻まれたカバーをバッキー役のセバスチャン・スタンが腕に装着して撮影を行なっているという。だが、この腕は実際にはゴムで出来ているため、その上にCGでエフェクトをかけて光沢をつけている。
セバスチャン・スタンはラバーグローブをつけているような状態なので、フォークを持ったり電話をかけるといった繊細な動きをすることが難しくなる。この為、左腕には指だけ出ているバージョンや指も手袋で隠しているバージョンなど、アクションに合わせて計4つのバージョンが用意されているという。そして、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』における衝撃のあのシーンについても解説がなされている。
以下の内容は、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第4話の内容に関するネタバレを含みます。
あのシーンの撮影秘話
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で明らかになった衝撃の事実といえば、バッキーの左腕は“裏ワザ”で簡単に外れてしまうということだろう。ワカンダからやってきたドーラ・ミラージュのアヨは、ジョン・ウォーカーとの戦闘に割って入ろうとしたバッキーに対し、3ステップほどの工程を踏んで左腕を外してしまう。このシーンについて、エリック・レヴェンは「今回のような事態に備えて、ワカンダの人々は安全機能を備え付けていたんです」と解説している。
また、このシーンの撮影の裏側についても語られている。実際に腕を落として撮影を行なっても、腕が落ちる速度や接地した際の跳ね方がどうしてもゴム素材に見えてしまう。今回のメイキング動画では未加工の映像も紹介されているが、やはり腕がゴロンゴロンと跳ねてしまっている。そこでVFX班は撮影班と協力し、ヴィブラニウムの腕が落下する速度と位置を撮影スタッフに理解してもらい、撮影された映像に合わせてヴィブラニウムの腕が落下するシーンを合成している。この世に存在しない”ヴィブラニウムの腕”に命が吹き込まれる瞬間だ。
なお、腕が取れた際にバッキーの左腕がないように見えるのは、セバスチャン・スタンが左腕をひねってカメラの死角に隠しているだけなのだとか。セバスチャン・スタンは相当関節が柔らかいのだろう。エリック・レヴェンはこの演技を「うまい」と称賛している。
バッキーが左腕を再装着するシーンの撮影では袖に磁石を取り付けていることや、アヨがバッキーの腕を外す場面では何らかの操作をしたことが視覚的に分かりやすいように腕に光を走らせていることも明かされている。
エリック・レヴェンは、バッキーのヴィブラニウムの腕とサムの新たなシールドがフル活用されることになった『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』にVFXスーパーバイザーとして関われたことを「最高」と話す。苦悩するバッキーに輝きをもたらしたVFXチームに拍手を送ろう。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のメイキングは『マーベル・スタジオ アッセンブル』でも配信中。
Disney+のMCUドラマ最新作は『ロキ』が2021年6月9日(水)より配信を開始する。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はDisney+で独占配信中。
今回紹介された第4話のネタバレ解説はこちらの記事で。
Source
Marvel Entertainment YouTube