映画『ゴールデンカムイ』の続編はWOWOWでドラマシリーズ化
実写化不可能と言われていたが、制作陣の徹底したこだわりによって2024年1月19日(金)に公開された実写映画『ゴールデンカムイ』。その続編である『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』がWOWOWでドラマシリーズとして制作されることが2024年3月4日5:00に公開された。
『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』では、映画『ゴールデンカムイ』のラストシーンで明らかになったキャストも登場することが発表された。日露戦争帰りの元工兵で樺太出身のアイヌのキロランケには池内博之、旅するアイヌの占い師のインカㇻマッには高橋メアリージュン、同物同治の食人鬼の家永カノには桜井ユキ、土方一派で元茨戸の日泥一味の若衆の一人である奥山夏太郎には塩野瑛久がキャスティングされる。
タイトルが北海道刺青囚人争奪偏されていることから、ドラマシリーズが好調ならば樺太編などの制作もありえると考察できる。そうなると樺太のアレクサンドロフスクサハリンスキー(亜港)監獄に収監されているソフィア・ゴールデンハンドの登場も考えられる。
また、刺青人皮を奪い合う物語となれば、人間はく製を制作する江渡貝弥作など刺青囚人以外のキャラクターの登場も見込まれる。一方、気になってくるのはアイヌ当事者のキャストがどれくらい登場するのかということだ。
北海道を舞台にした『ゴールデンカムイ』ではアイヌに出自を持つキャラクターも多く登場する。漫画『ゴールデンカムイ』はNHK Eテレの『バリバラ みんなのためのバリアフリー・バラエティー』で特集を組まれるほど、若いアイヌにルーツを持つ人たちの背中を押した作品だ。そのため、アイヌの当事者がアイヌのキャラクターを演じることに大きな意味がある作品だとも思われる。
映画『ゴールデンカムイ』はその徹底したこだわりから邦画の底力を見せてくれたような作品だ。そのため、そういったキャスティング面も含めて、今後の「ゴールデンカムイ」シリーズの展開についても注目していきたい。
映画『ゴールデンカムイ』は2024年1月19日(金)より全国公開。
映画『ゴールデンカムイ』のミドルクレジットとポストクレジットの解説&考察はこちらから。
映画『ゴールデンカムイ』の当事者問題に関する記事はこちらから。