ネタバレ注意! Netflix実写版『カウボーイビバップ』エドは登場した? | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ注意! Netflix実写版『カウボーイビバップ』エドは登場した?

COWBOY BEPOP (L to R) JOHN CHO as SPIKE SPIEGEL on the set of COWBOY BEPOP Cr. NICOLA DOVE/NETFLIX © 2021

実写版『カウボーイビバップ』配信開始

2021年11月19日(金)よりNetflixで配信を開始したドラマ版『カウボーイビバップ』は、1998年に放送された日本の同名アニメをハリウッド実写化した作品。音楽を原作アニメと同じく菅野よう子が手掛け、アニメ版監督の渡辺信一郎がクリエイティブ・コンサルタントを務めた。

2020年の配信を予定していた本作は、主人公スパイクを演じるジョン・チョーの撮影中の怪我やパンデミックの影響で2021年11月まで配信開始が遅れることになった。それでも、原作にリスペクトを払いつつも、新たな姿に生まれ変わった『カウボーイビバップ』を世界中のファンに届けている。

そこで気になるのは、原作アニメで人気キャラだったエドが実写版に登場したのかどうかという問題だ。原作ファンにとっては、エドが登場するかどうか自体が重大なネタバレ要素である。以下の内容は、ドラマ『カウボーイビバップ』のネタバレを含むため、必ず本編を最後まで観てから読むようにして頂きたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、Netflixドラマ『カウボーイビバップ』の内容に関するネタバレを含みます。

実写版『カウボーイビバップ』にエドは登場した?

もうドラマを最後まで観た人はご存知だろう。Netflixの実写ドラマ版『カウボーイビバップ』には、エドが登場した。それも、日本語吹き替え版では原作アニメでエドの声を担当した多田葵が再演している。意外だがやるせないラストを迎えた実写版『カウボーイビバップ』のエンディングで、最後に挿した光がエドの登場だった。

まず、実写版『カウボーイビバップ』で最初にその存在を匂わせたのは第6話「バイナリー・ツーステップ」でのこと。ジェットにドクター・ロンデスの情報を送ってきた人物の名前が「ラディカル・エド」となっている。エドは原作アニメでも「ラディカルエドワード」というで天才ハッカーとして活動していた。原作ファンなら、ジェットに怪しい情報を送ってきたこの名前の主がエドだとすぐに分かったはずだ。

そして、ドラマ『カウボーイビバップ』のシーズン1ではこの名前だけの登場……かと思いきや、最終回の第10話「スーパーノヴァ交響曲」で遂にその姿を現した。最終回のラストでは、フェイはコールドスリープ前の自分の過去を見つけ出すためにチームを離れ、ジェットは娘を危険に晒したことからスパイクに別れを告げる。

その後、バーから出てきた手負いのスパイクは路地裏でド派手に倒れ込む。まさかのバッドエンドかと思いきや、そこでスパイクの名を呼んだのは、日本語吹き替え版ならお馴染みのあの声。スパイクの視点からは、赤髪にゴーグルをかけた人物とその背後に犬のアインが映っている。

スパイクは自分はもうスパイクではないと弱々しく反論するが、エドは陽気に“カウボーイ(賞金稼ぎ)としてのスパイクの存在を肯定する。しかもスパイクに賞金首を捕まえる仕事を持ってきたという。「バタフライマン」という大物を捕まえなければいけないというが、エドは次に「ボラージュ」という人物の名前を挙げ、バタフライマンがボラージュであることを示唆する。

ボラージュとは、映画『カウボーイビバップ 天国の扉』(2001) に登場したヴィンセント・ボラージュのことだと考えられる。映画版の要素も取り入れた実写版『カウボーイビバップ』シーズン1には登場しなかったが、シーズン2への伏線だろうか。

瀕死のスパイクは終始エドをウザそうに見ているが、最後にエドと自分たちが捨てたはずのアインの姿を交互に見て意識を失う。原作アニメでは仲良しコンビだったエドとアインが意外な形で合流することになった。シーズン2ではエドとヴィンセントが物語に絡むことを示唆して、実写版『カウボーイビバップ』シーズン1の物語は幕を閉じる。

なお、最終回のみ、最後に表示されるメッセージがこれまでの「スペース・カウボーイ」から、エドを指していると思われる「スペース・カウガール」に変更されている。

実写版エドを演じたのは誰?

先述の通り、日本語吹き替えでは原作アニメと同じく多田葵がエドの声を演じた。多田葵は2000年代前半に『デジモンテイマーズ』(2001-2002) のテリアモンを演じた後、声優としては一線から退いていた。実写版『カウボーイビバップ』にはまさかのサプライズ登場となったが、当時と変わらぬ声を聞かせてくれている。

そして、実写版エドを演じた俳優はエデン・パーキンス。Netlfiの公式アカウントの一つである米Netflix Geekedは早速、エド役としてエデン・パーキンスを紹介するツイートを投稿している。そこには提灯が吊された部屋の奥で原作アニメのエドのように手足を伸ばしてポーズを取るエデン・パーキンスの姿が映し出されている。謎の絵が飾られたこの部屋はエドのものなのだろうか。

Netflix Geekedは、俳優のエデン・パーキンスのジェンダーを「they/them」と表記している。これは、エデン・パーキンスが「he(彼)」でも「she(彼女)」でもない、ノンバイナリーであることを示している(現在、三人称単数のtheyの日本語訳は広く浸透してはいないが、本サイトでは「彼人(かのひと)」と表記する)。

なお、エデン・パーキンスの情報はウェブ上では出ておらず、オーディションで選出されたものと見られる。Netflix Geekedによると、米時間11月20日(日本時間11月21日)に実写版『カウボーイビバップ』のネタバレありのアフターショーがYouTubeで配信され、その中でエデン・パーキンスの初のインタビューが公開されるという。

エデン・パーキンスのインタビューの内容と、ショーランナーがエドをシーズン1のラストシーンだけに登場させた意図は、こちらの記事にまとめているので、ぜひチェックしていただきたい。

やはり気になるのは、ドラマ『カウボーイビバップ』がシーズン2に更新されるかどうかだが、本作のショーランナーがシーズン2について話した内容はこちらの記事でチェックして頂きたい。

ドラマ『カウボーイビバップ』はNetflixで独占配信中。

ドラマ『カウボーイビバップ』(Netflix)

ドラマ『カウボーイビバップ』のオリジナルサウンドトラックは予約受付中。

ビシャス役のアレックス・ハッセルがワールドプレミアで本作の「予想外の展開」に触れていた。詳しくはこちらの記事で。

Netflixの実写ドラマ版『ONE PIECE』の出演者の詳細はこちらから。

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