Netflixドラマ『カウボーイビバップ』シーズン2はある?
1998年に放送された日本のテレビアニメ『カウボーイビバップ』をハリウッド実写化したドラマ『カウボーイビバップ』が、2021年11月19日(金)よりNetflixで独占配信を開始する。実写ドラマ版は全10話が一斉配信される予定で、原作アニメのどこまでが描かれるのかにも注目が集まる。
特に気になるのは、ドラマ『カウボーイビバップ』がシーズン2へ更新されるのかどうかという点だ。原作アニメ版では全26話と劇場版『カウボーイビバップ 天国の扉』(2001) が公開されてシリーズの幕を下ろし、文字通り伝説の作品となった。配信ドラマの世界ではヒット作はシーズンを更新するのがお約束だが、ドラマ版『カウボーイビバップ』にシーズン2の構想はあるのだろうか。
シーズン2は「ビッグプランがある」
この疑問に答えているのは、実写版『カウボーイビバップ』のショーランナーを務めるアンドレ・ネメックだ。米Hollywood Reporterのインタビューに答える中で、以下のように話している。
もしテッド・サランドス(Netflix共同CEOでコンテンツ部門の責任者)が通りがかったら、「シーズン2にはビッグプランがある」と伝えてください。行きたいところはハッキリしていますし、それらのストーリーを描くことにワクワクしています。より多くの『カウボーイビバップ』が見られることを祈っていますよ。
すでに実写版『カウボーイビバップ』にはシーズン2の構想があることを明かしている。一方で、これまでの多くのNetflixコンテンツ同様、シーズン2への更新はシーズン1配信の結果次第であることも示唆されている。
SF作品のシーズン2更新は不利?
Netflixでは、作品制作にかかった予算に対する視聴数が基準を満たさなければ打ち切りという厳しいルールが設けられている。リチャード・モーガンのSF小説を実写ドラマ化した『オルタード・カーボン』(2018-2020) はシーズン2で打ち切りに。ドラマ『Away-遠く離れて-』(2020) も配信視聴数ランキングで初週第2位にランクインする人気作になるも、シーズン更新の基準を満たすことはできず打ち切りになっている。
Netflixでは、話題作や人気作であっても予算に見合った視聴数が得られなければシーズン2への更新は難しい。このため、VFXやセット・衣装にコストがかかるSF作品は、他ジャンルのドラマと比べてシーズン2への更新のハードルが高くなっていると考えられる。
『カウボーイビバップ』は宇宙を舞台にした派手なアクションも見どころだが、登場人物たちの内面を描く物語が最大の魅力。原作アニメの物語が十分な時間をかけて描かれることに期待したい。
日本からはアニメ版メンバー集結
ドラマ版『カウボーイビバップ』は2021年11月19日(金) よりNetflixで独占配信される。主人公スパイクをジョン・チョー、フェイをダニエル・ピネダ、ジェットをムスタファ・シャキールが演じる。また、日本語吹き替え版には、スパイク役の山寺宏一、フェイ役の林原めぐみ、ビシャス役の若本規夫など、原作アニメのオリジナルキャストを中心とした豪華声優陣が参加する。
キャストの詳細はこちらの記事で、吹き替え声優陣の詳細はこちらの記事で紹介している。
また、『カウボーイビバップ』の象徴とも言える音楽は、原作と同じく菅野よう子が手がけ、原作アニメシリーズで監督を務めた渡辺信一郎がドラマ版のコンサルタントを務める。原作アニメへのリスペクトを込めてと制作したとされる実写版『カウボーイビバップ』の物語はどこまで続いていくのか、今後の展開を注視しよう。
なお、北米では2021年12月からコミック版が連続刊行される。アニメにはないオリジナルエピソードを含む全4巻で構成され予定で、2022年5月に一冊にまとめたペーパーバックが発売される予定だ。若き日のスパイクとビシャスに焦点を当てたドラマ版の前日譚が語られる小説版も11月23日に発売される。詳細はこちらの記事で。
ドラマ『カウボーイビバップ』は2021年11月19日(金)よりNetflixで独占配信。
Source
Hollywood Reporter
ビシャス役のアレックス・ハッセルはドラマ版『カウボーイビバップ』に「予想外の展開」があることに触れている。詳しくはこちらの記事で。
【ネタバレ注意】実写版『カウボーイビバップ』にエドが登場したかどうかについてはこちらの記事に詳しい。
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