スパイダーウーマンも登場!『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』予告公開 解説&考察 | VG+ (バゴプラ)

スパイダーウーマンも登場!『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』予告公開 解説&考察

Sony Pictures Entertainment

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』公式予告公開

映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018) の続編、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』より公式予告が公開された。2023年6月2日(金) の米公開となり、日本での公開は2023年となっている。更に『アクロス・ザ・スパイダーバース』に続く二部構成の後編にあたる『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』が2024年に日本公開されることも発表されている。

前作『スパイダーマン:スパイダーバース』では、マイルス・モラレスと他の世界からやってきたスパイダーマンたちの物語が描かれた。現在映画界を席巻している“マルチバース”を一足早く取り入れ、アカデミー長編アニメーション賞を受賞している。今回は、待望の続編公開を前にリリースされた公式予告をチェックしていこう。

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『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』予告解説

背が伸びたように見えるマイルス・モラレスのスパイダーマン。冒頭のシーンではピーター・B・パーカーとグウェン、そして『アクロス・ザ・スパイダーバース』の新キャラであるスパイダーマン2099ことミゲル・オハラの姿が確認できる。ミゲル・オハラの声はドラマ『ムーンナイト』(2022) で主演を務めたオスカー・アイザックが担当する。

大人になっていくマイルスに母リオが「自分らしくいられるように」「大いなる責任を果たせるように」育てたと話すが、「けれど必ずしも全てがうまくいくとは限らない」と厳しい現実を口にする。映像は前作『スパイダーバース』での冒険と、本作の映像と思われる成長した後のマイルスの姿が映し出されている。どんな運命を選ぼうと自分を守ること、自分が何者かを忘れないこと、仲間がいること、どこにいても自分を信じること——リオは、多くの大事なことをマイルスに教えていく。

中盤からの映像では、迎え来たグウェンに連れられたマイルスが様々なスパイダーマンたちのいる空間に来ている。右手から歩いてくるスパイダーマンはPS4のゲーム『Marvel’s Spider-Man』(2018) のデザインのように見える。なお、このスーツは前作『スパイダーバース』でもメイおばさんの家の地下に並べられたスーツの中にも映り込んでいる。

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そして、陽気に歩いてくるピーター・B・パーカーの姿も。お腹に着けているのは赤ちゃんを運ぶベビーキャリアだろうか。だとすれば、メリー・ジェーンとの間に子どもができたのかもしれない。バイクに乗って登場したのは、イッサ・レイが声をあてるスパイダーウーマンことジェシカ・ドリューだ。

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指から糸を出すスパイダーウーマンが戦っているのは、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017) でトム・ホランドのピーター・パーカーも戦ったヴァルチャーの別バージョンだろう。糸とバイクを駆使して戦うスパイダーウーマンの姿が印象的だ。

一方、スパイダーマン2099ことミゲル・オハラは自分の子どもと思われる人物と映っている動画を見つめている。スパイダーマン2099とスパイダーウーマンが並ぶシーンも見られるが、ジェシカの顔は悲しげだ。過去に、ジェシカか子どもの身に何かあったのだろうか。

マイルスは母に約束を交わすが、そこからはマイルス・モラレスのスパイダーマンが多数のスパイダーマンから追われる展開に。グウェンの「ヒーローだと思ったのに」という言葉に、ミゲルは「こちらのセリフだ」と言い返す。マイルス&グウェンと、ミゲル達の正義が衝突する展開になりそうだ。

前作『スパイダーマン:スパイダーバース』では、キングピンがメインヴィランになり、ドクター・オクトパスやスコーピオンといった「スパイダーマン」シリーズでお馴染みの面々が敵となった。今回の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』では、スパイダーマン同士の戦いが繰り広げられることになるのだろうか。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は2023年6月2日(金) 米公開、日本では2023年公開。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』公式サイト

『スパイダーマン:スパイダーバース』はBlu-rayセットとサントラが発売中。

2023年4月4日に公開された予告第3弾の解説&考察はこちらの記事で。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』ファーストルック映像とスパイダーマン2099と前作ラストの繋がりについての解説はこちらから。

 

『スパイダーマン:スパイダーバース』で流れた音楽の紹介と解説はこちらから。

『スパイダーマン:スパイダーバース』のレビューはこちらの記事で。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ラスト後のネタバレ考察はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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