【封神ユニバース】中国アニメ『姜子牙』が春節公開 『哪吒』に続く中国神話シリーズ最新作 | VG+ (バゴプラ)

【封神ユニバース】中国アニメ『姜子牙』が春節公開 『哪吒』に続く中国神話シリーズ最新作

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“中国神話シリーズ”から『姜子牙』公開

中国の春節 (旧正月) にあたる2020年1月25日(土) 、『姜子牙 (きょうしが, 英題: Legend of Deification)』が公開される。『姜子牙』は、2019年夏に公開され、中国史上2番目の興行収入を記録した『哪吒之魔童降世』と同じく中国神話をモチーフに世界観を共有する“封神ユニバース (封神宇宙) ”の作品に数えられる。『哪吒』を手がけたアニメーションスタジオの霍爾果斯彩条屋影業による大作ファンタジーアニメ映画だ。

 

誰も知らない太公望のストーリー

姜子牙は世界最古の軍師として知られ、日本では“太公望”の名でも親しまれている。神々の長であり、世界最古のSF作品とも言われる『封神演義』の主人公というスターキャラクターだ。これまでは神としての姿が描かれてきた姜子牙だが、映画『姜子牙』で描かれるのは、下界に降りてきた“人間的”な姜子牙の姿だ。『Legend of Deification』(=神格化の伝説) という英題にある通り、姜子牙が神格化される至ったストーリーが描かれる。

拡大する封神ユニバース

なお、封神ユニバースを手がける製作会社霍爾果斯彩条屋影業からは、鳳凰 (ほうおう) を主人公に据えた『凤凰』の製作も発表されていた。こちらはアニメーションスタジオの都合により後に製作中止が発表されたが、『哪吒』の記録ヒットに『姜子牙』が続けば、封神ユニバースは更に拡大していくことになるだろう。世界観や歴史を統一する“ユニバース化”はマーベルなどのアメコミ作品が先行しているが、中国の神話を題材にした封神ユニバースにも要注目だ。

春節映画に期待

毎年、中国の旧正月には“春節映画”として大作映画が投入される。2019年には『三体』の劉慈欣による短編小説を実写化した中国初のSFブロックバスター映画『流転の地球』が春節映画として公開された。『流転の地球』は春節の初週で中国の週間興行収入の歴代最高記録を樹立している。

中国の映画興収は好調で、2019年は約1兆円の売上を記録した。『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』というビッグタイトルの公開年にもかか割らず、国産ファンタジー作品である『哪吒之魔童降世』と国産SF作品の『流転の地球』で年間ランキングの上位2位を占めた。2020年も国産SFファンタジーの勢いは続きそうだ。

VG+編集部

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