アニメ『ULTRAMAN』あらすじ・みどころと海外の評価・レビューは? モーションキャプチャーのメイキングも公開中【シーズン1】VG+ (バゴプラ) | VG+ (バゴプラ)

アニメ『ULTRAMAN』あらすじ・みどころと海外の評価・レビューは? モーションキャプチャーのメイキングも公開中【シーズン1】

via: ULTRAMAN Netflix

アニメ『ULTRAMAN』がテレビ放送開始

2020年4月よりテレビ放送が始まる3DCGアニメーション作品『ULTRAMAN』。2019年4月1日よりNetflixで配信されていたが、テレビでも、TOKYO MXで4月12日(日)より毎週日曜日23時から、BS11で4月14日(火)より毎週火曜日24時30分から放送される。満を辞してのテレビ放映に、まだ『ULTRAMAN』を観ていないというファンからの期待も高まっている。

原作・清水栄一、作画・下口智裕の同名漫画をアニメ化した『ULTRAMAN』は、特撮ドラマ『ウルトラマン』(1966-1967) から数十年後の地球を舞台とした作品。2020年4月23日(木)よりNetflixで配信を開始するアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』を手がける神山健治と荒牧伸志が監督としてタッグを組んでおり、世界的にも大きな注目が集まった。

『ULTRAMAN』のあらすじ

アニメ『ULTRAMAN』は、昭和版の「ウルトラマン」シリーズの世界観を共有した作品だ。『ULTRAMAN』の世界では、地球は平和になり、ウルトラマンの存在はすっかり過去のものとなっている。主人公・早田進次郎は、かつてのウルトラマンである早田進の息子。進次郎はウルトラマンの因子を受け継いだことにより、生まれながらに特別な力を持っていた。

一方の早田進は、地球を救いウルトラマンが故郷に帰った後、ウルトラマンとして戦った記憶を失い、日本の防衛大臣として晩年のキャリアを過ごしていた。だが実は、かつて早田進が所属していた科学特捜隊の日本支部は、元メンバーの井手光弘を中心として密かに存続していた。ウルトラマンの因子を持つ早田親子を守るために活動していた科学特捜隊だったが、地球に迫る新たな危機への対処に迫られていた。

現れたのは、進次郎の力を「この地球にあってはならない力」と話す謎の敵ベムラー。ベムラーから襲撃を受けた人類は、科学特捜隊が開発した“ウルトラマンスーツ”を身にまとい、新たな戦いに挑む。

『ULTRAMAN』のみどころ

アニメ『ULTRAMAN』のみどころの一つは、旧シリーズのキャラクターたちの再登場だ。前述の早田進や井手光弘といった人類をはじめ、往年の怪獣 (異星人) たち、“スーツ”として生まれ変わったウルトラマンたちが続々登場する。「ウルトラマン」の旧シリーズに馴染みがないという世代も、元ネタを調べることでより一層作品を楽しむことができるだろう。

また、今では『攻殻機動隊 SAC_2045』『オルタード・カーボン: リスリーブド』(2020)などで一般的になりつつある3DCGアニメーションによるアクションシーンにも注目だ。『ULTRAMAN』がNetflixで配信を開始したのは2019年4月のことであり、『ULTRAMAN』はNetflixアニメーションの中でも先駆的に3DCGアニメーションに挑戦した作品だったのだ。

3DCGアニメーションでの制作に伴い、『ULTRAMAN』ではそれぞれのキャラクターがモーションアクターによって演じられている。YouTubeのウルトラマン公式チャンネルでは、『ULTRAMAN』のモーションキャプチャーのメイキング映像も公開されている。

早田進次郎を演じたモーションアクターの山崎勝之は、「初代ウルトラマンにイメージを被せたい」と話し、佐山レナと北斗星司を演じた芝井美香は、「原作ファンの方に『このシーンが動いてる!』と思ってもらえたら嬉しい」と語っている。声優はもちろん、モーションアクターの演技も3DCGアニメ『ULTRAMAN』のみどころの一つだ。

『ULTRAMAN』海外の反応は?

世界で配信中

では、『ULTRAMAN』は海外でどのような評価を受けているのだろうか。2019年4月にはNetflixで世界での配信を開始しており、海外からの評価も出揃っている。ここからは、『ULTRAMAN』に対する海外メディアの評価をご紹介しよう。

実はあまり認知されていない「ウルトラマン」

果たして『ULTRAMAN』はアメリカではどのように評価されているのか。実は、元祖『ウルトラマン』は、「ゴジラ」や「仮面ライダー」、「ゴレンジャー」といった特撮作品ほどは、アメリカでは認知されていない。そんな背景がありながら、米有名サイトのレビュアーたちはどのような評価を『ULTRAMAN』に下したのだろうか。主要なレビューを見ていこう。

原作シリーズの入り口に

POPAXIOMのAnthony Wendel記者は、ストーリー、アニメーション共に星4つをつけ、総合評価も4/5点としている。同作を「『ウルトラマン』シリーズの優れた導入になる」と紹介。アメリカでは「ウルトラマン」シリーズは、「ゴジラ」、「セーラームーン」、「ドラゴンボールZ」ほどは知られていないとし、発表から50年以上が経過している同シリーズを紹介する入り口として、『ULTRAMAN』が機能するとしている。

CGIアニメーションについては、アニメ『ベルセルク』(2016-2017) のネガティブな印象がつきまとうとしながらも、『ULTRAMAN』では精細なアクションが描き出されていると褒め称えた。レビューの冒頭では、「CGIアニメだからといって見るのをやめないで」とも呼びかけている。最後には、改めてそのアクション表現と視覚効果を称賛し、「鏡の前でスペシウム光線の練習をしよう」と呼びかけている。

現代のアニメファンに“特撮”を解説

Comicbookは「Netflixがクラシックヒーローを新時代に連れてきた」と題したNick Valdez記者のレビューを掲載。『ULTRAMAN』は、『SSSS.GRIDMAN』(2018) の成功を受け、「特撮の大黒柱」として多大なプレッシャーを背負ってのデビューとなったとしている。Valdez記者は、現代のアニメファンのために、改めて「tokusatsu=特撮」について解説を繰り広げ、「ストーリーは勧善懲悪であることが多く、時にストーリーの展開は柔軟さを失うこともある」と、視聴者に理解を求めた。確かに『ULTRAMAN』は、アニメでありながら、特撮である原作シリーズのオマージュを取り入れた特殊な作りとなっている。

映像表現については、モーションキャプチャーを利用した戦闘シーンを絶賛。特に「ウルトラマン」シリーズでは戦闘シーンが重要になるとした上で、「『ULTRAMAN』は見事にテストに合格した」と称えた。やはり、見終わった後には「家で変身ポーズをとっているだろう」と締めくくった。評価は5点満点中4点。

主人公・進次郎に注文

Ready Steady Cut の Daniel Hart記者は、5点満点中3点の評価。「大きな問題の一つ」として、主人公・進次郎の「薄っぺらさ」を挙げている。アクションシーンやストーリー、アニメーションは高く評価しながらも、新次郎の成長の物語は、そもそも弱い基盤の上に作り上げられていると批判的だ。「最強のヒーローではないが、気だるい朝にはもってこいの作品」と独特の表現で締めくくっている。

観るべき? 観なくてよい?

DECIDER の Kayla Cobb記者は、「楽しくって安っぽい1960年代の怪獣スーツをアニメに置き換えること」自体に懐疑的だ。戦闘シーンのCG表現は「新鮮でクール」としながらも、「人間の描写になった途端に恐ろしいほど無表情になる」としている。

最終的には「観なくてよい」と辛辣だが、DECIDERというウェブサイト自体が、各作品に「観るべき」「観なくてよい」というジャッジを下すレビューを売りにしているという点は指摘しておくべきだろう。なお、同記者は『ULTRAMAN』の代わりに、『ワンパンマン』(2015-)と『天狼 Sirius the Jaeger』(2018) を観るよう読者に勧めている。

「明るくて楽しい」

一転して『ULTRAMAN』のイッキ見を進めるのは、The Digital Fix の Chris Philp記者だ。『GODZILLA 怪獣惑星』(2017) を筆頭としたアニゴジ三部作を「厳格であまりに芝居掛かっていた」とし、「『ULTRAMAN』は明るくて楽しい」と評している。

とりわけ、アニメーションのスタイルを高く評価しており、モーションキャプチャーを利用したアクションシーンはべた褒め。「非常に優れている」とした。そして、戸田信子と陣内一真が手がけた音楽、OLDCODEXによる主題歌「Sight Over The Ballte」についても「素晴らしい」と評価している。

一方で、女性のメインキャラクターが佐山レナのみであったことについては「遺憾」とし、その他にも、レナをめぐるストーリーについては不可解な点をいくつか指摘している。また、演出は「マトリックス」シリーズ、スーツについては「アイアンマン」から影響を受けたのではないかとの推測も披露している。

以上が、主な海外メディアでの『ULTRAMAN』のレビューである。CGアニメーションに対する評価が非常に高かったことが印象的だ。ストーリーに対する最終的な評価はシーズン2を待って、というところだろう。『ULTRAMAN』は既にシーズン2の製作が決定している。まずはテレビ放送を開始するシーズン1をじっくり楽しもう。

アニメ『ULTRAMAN』のテレビ放送スケジュールは以下の通り。

TOKYO MX:4月12日(日)より毎週日曜日23時〜
BS11:4月14日(火)より毎週火曜日24時30分〜

『ULTRAMAN』公式サイト

『ULTRAMAN』と同じく神山健治と荒牧伸志が監督としてタッグを組んだ『攻殻機動隊 SAC_2045』は2020年4月23日(木)配信開始。

同じくNetflixオリジナルの3DCGアニメ『オルタード・カーボン: リスリーブド』も配信中。

Source
POPAXIOM / Comicbook / Ready Steady Cut / DECIDER / The Digital Fix

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