揚羽はな「また、来てね!」英訳がSchlock! Webzineに掲載
SF短編小説を掲載するオンラインSF誌 Kaguya Planet(かぐプラ)に掲載された揚羽はなの小説「また、来てね!」が、Toshiya Kameiによって英訳され、英Schlock! Webzineに掲載された。「また、来てね!」の英訳「SEE YOU AGAIN」が掲載されたのは、2021年10月26日(火) 発売の『Schlock! Webzine: Vol 16 Issue 22』。同誌はKindleでも購入することができる。
Schlock! Webzineは2011年にイギリスで創刊されたSF・ファンタジー・ホラーを扱う月刊誌。幅広いジャンルの短編小説やフラッシュフィクションを紹介している。今号では、ポーランドの作家クリストファー・T・ダブロウスキーの英訳作品も収録されるなど、国際色豊かな誌面となっている。
揚羽はなの「また、来てね!」は2020年12月にスタートしたKaguya Planetの第一回掲載作品の一つ。藤井太洋「まるで渡り鳥のように」、正井「宇比川」、蜂本みさ「冬眠世代」と共にKaguya Planetの幕開けを飾った。藤井太洋「まるで渡り鳥のように」は、2020年1月に『科幻春晩』に中国語版が掲載され、2020年12月に『Future Science Fiction Digest』に英語版が掲載されていたが、Kaguya Planet発の作品が海外誌に掲載されたのは「また、来てね!」が初となる。
揚羽はなは、ゲンロン 大森望 SF創作講座の第3期および第4期を受講した後、同講座で執筆した作品を改稿した「Meteobacteria」で2019年に第6回日経「星新一賞」優秀賞(アマダホールディングス賞)を受賞。「また、来てね!」掲載後に日本SF作家クラブの会員になると、第1回さなコン(日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト)で審査員を務めるなど、精力的に活動に取り組んでいる。
Kaguya Planetに掲載された揚羽はな「また、来てね!」の日本語版はこちらから読むことができる。
Kaguya Planetでは、Toshiya Kameiの作品を勝山海百合が翻訳した「ピーチ・ガール」も公開中。
Kaguya Planetは、海外のスタンダードであるウェブでSF小説を読む環境づくりに取り組んでいる。現在は、名倉編と宮内悠介のインタビュー、原里実、虫太、奈良原生織の小説を先行公開中。ぜひ応援を!