果樹園の出てくるSF短編小説の執筆者発表!
オンラインSF誌Kaguya Planetで、「果樹園の出てくるSF短編小説」の公募を行いました。約80名の方にご応募いただきました。ご応募いただいた皆様、誠にありがとうございます。
Kaguya Planet編集部の選考を経て、阿部屠龍さんと坂崎かおるさんの作品を掲載することが決まりました。
Kaguya Planetでは毎月一本程度のSF短編小説を配信中。活動を継続できるよう、月額500円の登録をよろしくお願いいたします。登録をしていただくと、約一ヶ月の先行公開期間にコンテンツをお読みいただけます。
Kaguya Booksから刊行された『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』との連動企画
「果樹園の出てくるSF短編小説」の公募は、井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books) の刊行との連動企画として開催されました。
『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』は2020年、2021年に開催された第一回・第二回かぐやSFコンテストの受賞者と最終候補者を中心に構成された書き下ろしアンソロジーです。
表題作の正井「朧木果樹園の軌跡」はさかなのふねに乗って、新しい星へと移住していく生き物を描いたSFです。ふねとともに星々で暮らした長い年月は〈軌道歌〉として代々歌い継がれていく…… 悠久の時の流れと滅びの独特の感覚が魅力的な作品です。現在、期間限定で全文を無料で読むことができます。
執筆者は阿部屠龍さん&坂崎かおるさん
阿部屠龍(あべ・とりゅう)さんは、北海道出身。ドラゴンと百合とSFFが好きで、普段はカクヨムに小説を投稿しています。
百合小説短編集『百合以外全部嘘』(2018年)、ファンタジー小説『竜の骸布』(2019年)、短歌集『喪失と妄執』(2019年)と、三冊の作品集を発行しています。また、2022年9月に刊行予定の文芸サークル《汽水域観測船》による『時間百合SFアンソロジー』に短編小説を寄稿しています。
2021年には第12回創元SF短編賞の一次選考を通過し、第14回GA文庫大賞(前期)で最終候補に選ばれました。
坂崎かおるさんは、2020年に第1回かぐやSFコンテストで、十数年ぶりに執筆した小説 「リモート」で審査員特別賞を受賞。その後、第3回及び第4回百合文芸小説コンテストでは、「電信柱より」「噓つき姫」で、SFマガジン賞・大賞を続けて受賞。「電信柱より」は2022年8月に刊行された大森望編『ベスト SF2022』(竹書房) にも収録されました。
2021年には「ファーサイド」で第1回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストで日本SF作家クラブ賞を受賞、2022年には「あたう」で第28回三田文学新人賞の佳作に入賞しています。
また、2022年8月に刊行された井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books) にロボットをめぐる裁判を描いたSF短編小説「リトル・アーカイブス」を寄稿しています。
Kaguya Planet 9月と10月初頭のスケジュール
Kaguya Planetの9月と10月初頭のスケジュールは以下の通りです。
10月1日(土) 九月「冷蔵庫を疑う」一般公開開始
10月8日(土) 阿部屠龍さんのSF短編小説先行公開開始
Kaguya Planetでは笑い×SF特集開催中
Kaguya Planetで笑い × SF特集を開催中。SF小説の中には、思わずクスリと笑ってしまうような作品がたくさんあります。登場人物たちの軽快なやり取りやギャグで笑いを取る作品もあれば、小説内のSF的な要素が笑いと結びついている作品もあります。人間が何かを面白いと思った笑ったりするのは何故なんだろう、そしてそれはどんな作用を持っているんだろうということを、SF的な想像力とSF小説を通して考えます。
笑いをテーマにしたSF短編小説、苦草堅一「天の岩戸の頻繁な開閉」を無料で一般公開、九月「冷蔵庫を疑う」を先行公開しています。