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『三体』の劉慈欣、15作品をコミック化。世界20人のアーティストが手がける

中信出版集团

劉慈欣のコミック作品が発売

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため世界で映画製作に遅れが出る中、中国のSF界は新たな動きが始動している。2020年4月27日(月)、日本でも大ヒットを記録した小説『三体』の作者として知られる劉慈欣 (リュウ・ジキン/リウ・ツーシン) の作品をコミカライズした4作品が発売された。中国メディアの環球時報 (Global Times) が報じている。

劉慈欣作品のコミック化は以前より報道されていたが、コミカライズされる計15作品の内、第一弾となる4作品が遂に登場。今回第一弾として発売されたのは、2019年に邦題『流転の地球』として映画化された『流浪地球』に加え、『乡村教师』『梦之海』『圓圓的肥皂泡』の計4作品。「劉慈欣科幻漫画」シリーズと銘打たれたこのコミックシリーズは、世界中の20名以上のアーティストによって製作され、今後4回にわたって刊行されていく。

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世界中のアーティストが参戦

今回刊行された作品では、『流浪地球』をフランスのChristophe BecとイタリアのStefano Raffaeleが、『乡村教师』を中国の张晓雨が、『梦之海』をウルグアイのRodolfo SantulloとアルゼンチンのJokが、『圓圓的肥皂泡』をフランスのValérie ManginとベルギーのSteven Dupréが手掛けている。また、今後コミック版が刊行される『混沌蝴蝶』は、「X-Men」シリーズも手掛けたアメリカのDan Panosianが担当する。スペインの人気アーティストMiki Montlloが手がける『赡养人类』にも注目だ。

「劉慈欣科幻漫画」シリーズは8ヶ国語以上に翻訳される予定で、中・短編作品が14本、長編作品が1本という内訳になる。もちろんあらゆるSF小説がコミック化に適しているというわけではないのだから、コミカライズのためにこれだけの数のタイトルを揃えられたことも驚異的な事実である。

劉慈欣の才能をベースに各国のアーティストと協業して創り上げていくコミカライズ戦略は、中国SFを世界へと発信する重要な戦略の一つとなっていくだろう。

劉慈欣がアジア初のSF最高賞ヒューゴー賞長編小説部門を受賞した『三体』の日本語訳は早川書房から発売中。

早川書房
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続編『三体2 黒暗森林』は2020年6月18日に発売予定。

Source
環球時報 (Global Times)

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