パレスチナ特集第二弾「ここの外では」、先行公開開始!
SF企業 VGプラスが運営するオンラインSF誌 Kaguya Planetにて、パレスチナ特集の第一弾として、パレスチナ人の作家ズィヤード・ハッダーシュによる掌編小説「ここの外では」の先行公開を開始しています。カバーデザインを手がけたのはVGプラスデザイン部です。500円〜会員登録してお読みください!
ウェブマガジンKaguya Planetでは毎月、SF短編小説を配信中! 掲載した作品は、三ヶ月に一回、マガジン『Kaguya Planet』として刊行します。Kaguya Planetの会員になると、配信している短編小説を先行公開に読むことができたり、マガジン『Kaguya Planet』が無料で届いたり、イベントに割引価格で参加できたり……。魅力的な特典が盛りだくさん! ぜひ会員登録してKaguya Planetに応援をよろしくお願いいたします。
5月のKaguya Planetはパレスチナ特集第二弾
Kaguya Planetでは、2024年4月〜6月にかけて、特集「パレスチナ」を開催。パレスチナ人/パレスチナにルーツのある作家によるSF短編小説を掲載します。また、7月にはこの三作品とブックレビューやコラムを掲載したマガジンを刊行予定です。
「パレスチナ」の第二弾として、Kaguya Planetにて会員向けに先行公開しているのは、ズィヤード・ハッダーシュによる掌編小説「ここの外では」です。
「ここの外では」は、アラビア語で書かれた掌編小説で、2024年1月18日に、アラブ統一に関わるニュースやフィクション・ノンフィクションを掲載する自由で独立したフォーラム・メディアのصوت العروبة(Sawt Al-Oroba)に掲載されました。また、アラブ圏の作家の作品や、アラビア語文学のニュースを英語で掲載しているウェブサイト・ArablitでVictoria Issaさんによる英訳を読むことができます。
イスラエルによるガザ地区への侵攻が激化して以降の2024年1月に発表された作品で、とある語り手が自分のいる世界の外で起きている出来事、聞こえる音や振動について把握し、誰かに伝えようと試みる、切実な掌編です。
ズィヤード・ハッダーシュさんは1964年、イェルサレム生まれのパレスチナ人作家です。高校の国語教師としてキャリアをスタートしたズィヤードさんは、短編小説を中心に新聞などで作品を発表しており、現在までに12の短編集を出版しています。パレスチナ文学賞を受賞しているほか、各国の文学コンベンションなどで登壇したり、朗読会を開いたりしていました。パレスチナのヨルダン川西岸地区在住です。
アラビア語からの翻訳は佐藤祐朔さんです。1998年生まれで、ジャズ、哲学、語学を趣味としています。
特集「パレスチナ」の掲載作品を読むには
①Kaguya Planetの会員になる
Kaguya Planetの会員になると、4月、5月、6月に「パレスチナ特集」に掲載される作品をいち早くウェブ上で読むことができます。また、会員のプランに応じて、マガジン『Kaguya Planet 特集:パレスチナ』も無料で送られてきます。Kaguya Planetについて詳しく知るにはこちら。また、会員の登録方法についてのマニュアルはこちらからご確認いただけます。
②マガジン『Kaguya Planet 特集:パレスチナ』を予約する
4月、5月、6月に「パレスチナ特集」に掲載した作品は、7月にマガジン『Kaguya Planet 特集:パレスチナ』として刊行します。マガジンには、掲載した短編小説の他、パレスチナとSFに関連するコラムなどを掲載します。なお、こちらのマガジンの売り上げの一部は、国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に寄付します。
【概要】
パレスチナ人作家/パレスチナにルーツのある作家によるSF短編小説を三編収録する他、「英語で読めるパレスチナのSF(仮)」と題したレビューや、パレスチナとSFに関するコラムを掲載します。
刊行:2024年7月13日(予定)
サイズ:A5
ページ数:90ページ(予定)
ISBN:978-4-911294-01-7
価格:1500円(税込1650円)
マガジン『Kaguya Planet 特集:パレスチナ』を予約する
マガジン『Kaguya Planet 特集:パレスチナ』の刊行後、各短編小説はウェブ上で無料で公開する予定です。
ズィヤード・ハッダーシュ「ここの外では」(佐藤祐朔訳)
物語の語り手は〈書き手〉に、外の世界について尋ねる。何かが崩れる鋭く荒々しい音や、人々の叫び声はなんなのか。祈りの声は誰のためのものなのか。外で起きていることを語り手は知りたいと思い、〈書き手〉に嗅覚や視覚などの感覚を求める。徐々に明らかになっていく、外の世界でのできごと。その光景は、その音は世界にとってどんな意味を持っているのか。何が起きていて、語り手をどんな運命が待ち受けているのか。短くも切実な物語。
パレスチナ特集、開催中! 今後のラインナップと展開
Kaguya Planetのパレスチナ特集では、パレスチナ人やパレスチナにルーツのある作家の翻訳作品を掲載します。特集「パレスチナ」では、70年以上続く「パレスチナ問題」をめぐる報道やさまざまな語りにおおきな偏りがあることに対して問題提起をし、「パレスチナの声に耳を傾ける」ためにできることを模索しています。
現在はソニア・スライマーンさんによる「ムニーラと月」を先行公開中! ソニア・スライマーンさんはパレスチナの民話や伝承を題材としたファンタジーやSF作品を多く発表しているパレスチナ系の作家です。「ムニーラと月」は、アラブ圏の精霊であるジンが主人公のレズビアンロマンスです。
6月のKaguya Planetでは、パレスチナの少年と30代の男性による、抵抗の継承がテーマのサイバーパンクSFをお届けする予定です。
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マガジン『Kaguya Planet 特集:気候危機』発売中!
『Kaguya Planet vol.1 気候危機』
特集:気候危機
気温上昇、海洋汚染、エネルギー問題など、地球環境と人間や生物たちに大きな影響を及ぼしている気候変動。
身近な生活の中でも感じられるほどの変化が顕在化し、早急な改善や解決が叫ばれる一方、さまざまな社会問題と絡み合っている複雑な問題でもあります。
マガジン『Kaguya Planet』の記念すべき創刊第1号には、ウェブメディアKaguya Planetで2024年1~3月に開催した「気候危機」特集の掲載小説3作のほか、テーマにまつわるレビューやコラムを収録しました。
フィクションや批評を通して、気候危機が抱える〈交差性〉の一端をのぞき見てみませんか。
⚫︎小説
化野夕陽「春の魚」
津久井五月「われらアルカディアにありき」
エラ・メンズィーズ「雨から離れて」(川崎遥佳訳)
⚫︎ブックレビュー
堀川夢 アンナ・カヴァン『氷』
⚫︎コラム
鯨ヶ岬勇士「バルタン星人と気候危機〈二〇億三〇〇〇万人の移住〉」
齋藤隼飛「気候危機の時代のSF映画」
⚫︎インタビュー
ゲーム『Rise of the Ronin』英語版 高杉晋作役 リック・クマザワが語るレプリゼンテーション
映画『ペナルティループ』監督・荒木伸ニ 俳優・山下リオ
⚫︎PICK UP 『流転の地球 ─太陽系脱出計画─』コラム
サイズ:A5
ページ数:64ページ
一般価格:1650円(税込)
ISBN:978-4-911294-00-0
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