乾緑郎『機巧のイヴ』中国語訳版が発売! 翻訳者 田田による初の単著訳 | VG+ (バゴプラ)

乾緑郎『機巧のイヴ』中国語訳版が発売! 翻訳者 田田による初の単著訳

四川科学技术出版社

『機巧のイヴ』が中国で刊行

作家・乾緑郎の代表作の一つであるSF小説『機巧のイヴ』(2014, 新潮社) が、田田による中国語訳で刊行された。中題は「机巧伊武」。『機巧のイヴ』は5編の短編からなるロボット時代小説で、表題作の中国語訳は、世界最大級のSF誌である「科幻世界」2019年10月号の日本SF特集に、田田訳で掲載されていた。今回、田田が単行本の掲載作全てを翻訳し、四川科学技術出版社から出版されることになった。

四川科学技术出版社

『機巧のイヴ』は、天府城から国を支配する幕府と、女性だけが帝位を継承できる天帝家という二つの勢力の狭間で揺れ動く都市・天府を舞台に、天帝家を揺るがす秘密と、遊女の姿をした機巧人形(オートマタ)の〈伊武(イヴ)〉誕生の謎が描かれる。ミステリー小説としても高く評価されており、シリーズは2018年5月に刊行された『機巧のイヴ―新世界覚醒篇―』と2020年2月に刊行された『機巧のイヴ―帝都浪漫篇―』と合わせて全3作が刊行されている。

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中国語訳を手掛けた田田は新進の日中SF翻訳家で、SFメディア バゴプラが主催する“かぐやSFコンテスト”でも受賞作の中国語訳を担当してきた。第一回かぐやSFコンテストでは大賞の勝山海百合「あれは真珠というものかしら」、審査員長賞の大竹竜平「祖父に乗り込む」、第二回かぐやSFコンテストでは吉美駿一郎「アザラシの子どもは生まれてから三日間へその緒をつけたまま泳ぐ」の中国語訳を手掛けている。

田田による翻訳作品は「科幻世界」などにも掲載されているが、自身が全訳を手掛けた単行本が刊行されるのはこれが初めて。今後も更なる活躍を見ることができそうだ。

なお、今回田田が中国語訳を担当した乾緑郎の『機巧のイヴ』は、マット・トライヴォーによる英語訳版も2019年にHaikasoruより刊行されている。偶然だが、2020年には田田とマット・トライヴォーは大竹竜平「祖父に乗り込む」の英語訳と中国語訳をそれぞれ手掛けている。

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乾緑郎『機巧のイヴ』は新潮文庫より発売中。

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