『ワンダーウーマン 1984』予告編で流れた曲は? ニュー・オーダーの名曲が復活、そのメッセージとは | VG+ (バゴプラ)

『ワンダーウーマン 1984』予告編で流れた曲は? ニュー・オーダーの名曲が復活、そのメッセージとは

©2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

DCコミックスから『ワンダーウーマン 1984』

『シャザム!』(2019) 以来のヒーロー主役映画としてDCコミックスから公開される『ワンダーウーマン 1984』。シリーズとしては前作『ワンダーウーマン』(2017) 以来3年ぶりの新作となり、パティ・ジェンキンス監督と主演のガル・ガドットの名コンビが復活する。

予告編で流れた音楽に注目

『ワンダーウーマン 1984』の予告編で注目したいのは、その音楽だ。1984年を舞台にした同作では、80年代的な資本主義に対する高揚感や欲望といった率直な価値観がベースに置かれているように見受けられる (同じ80年代を描いた『ジョーカー』とは全く異なるアプローチだ)。同時に、ファッションと音楽も80年代を思わせるテイストとなっている。1995年を舞台にした『キャプテン・マーベル』(2019) では、90年代のヒットソングが贅沢に使用されていたが、『ワンダーウーマン 1984』ではそのサントラが高い評価を受けている。

曲はニュー・オーダーの「ブルー・マンデー」

お気付きの方もいるかもしれないが、『ワンダーウーマン 1984』では、その予告編で既に80年代の名曲が使用されている。予告編で流れている曲は、1983年に発表されたニュー・オーダーの「ブルー・マンデー (Blue Monday)」をリミックスしたものだ。

原曲の「ブルー・マンデー」は約7分半のボーカル入りの曲だが、『ワンダーウーマン 1984』予告編で流れるリミックスバージョンはインストのみ。「ブルー・マンデー」は、ニュー・オーダーの前身であるジョイ・ディヴィジョンというバンドのボーカル イアン・カーティスの死がコンセプトになっている。バンドメンバーがカーティスの死を知ったのは月曜日のこと。突然の訃報に触れたメンバーの複雑な心境が音楽に込められている。

楽曲「ブルー・マンデー」に込められたメッセージは?

「ブルー・マンデー」は7分半に及ぶ楽曲だが、歌詞は8つのラインしか歌われていない。「私をこんな目にあわせて、どんな気分?」という内容だ。『ワンダーウーマン 1984』の雰囲気とは異なるコンセプトの曲となっているが、どのような意味が込められているのだろうか。

『ワンダーウーマン 1984』では、残されたニュー・オーダーのメンバーと同じく、誰かを失うことについて描かれるのかもしれない。

音楽を手がけるのはハンス・ジマー

なお、『ワンダーウーマン 1984』の音楽を手がけるのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲で広く知られる巨匠ハンス・ジマーだ。DC作品では「ダークナイト」トリロジー、『マン・オブ・スティール』(2013)、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016) などを手がけてきた。直近では2019年に公開された『X-MEN: ダーク・フェニックス』も手がけるなど、スーパーヒーロー作品でもお馴染みの存在になりつつある。

なお、『ワンダーウーマン 1984』版「ブルー・マンデー」をプロデュースしたのは、ハンス・ジマーと同じくドイツ出身のセバスチャン・ベーム (Sebastian Böhm)。これまでに『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) や『パシフィック・リム: アップライジング』(2018) にも携わってきた音楽家だ。

果たして、『ワンダーウーマン 1984』はどのような音楽に彩られることになるのだろうか。日本公開を待とう。

映画『ワンダーウーマン 1984』は、2020年12月18日(金)公開予定。

『ワンダーウーマン 1984』公式サイト

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