全曲解説! 映画『ピーターラビット』で流れた音楽まとめ ラップやエンディングテーマ曲は? | VG+ (バゴプラ)

全曲解説! 映画『ピーターラビット』で流れた音楽まとめ ラップやエンディングテーマ曲は?

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映画『ピーターラビット』で流れた音楽は?

2018年に公開された実写映画版『ピーターラビット』は、映画『ANNIE/アニー』(2014) で知られるウィル・グラック監督が手掛けた作品で、全世界興行収入350億ドル超の大ヒットを記録した。2021年には続編となる『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』が公開。日本でも6月25日(金)に劇場公開される。

実写映画『ピーターラビット』第1作目の特徴は、ミュージカル映画『ANNIE/アニー』のリメイクを手掛けたウィル・グラック監督らしく、ふんだんにヒットソングが使用されていたことだ。今回は、どの場面でどの楽曲が流れたのか、映画『ピーターラビット』で流れた全ての曲を紹介していく。

映画『ピーターラビット』で流れた音楽まとめ

冒頭で流れる「Small As Your Dreams」

冒頭、スズメたちが歌っている曲は「Small As Your Dreams」。ピーターラビットの登場によって一瞬で終わってしまうこの曲は「大きな夢を持とう」と歌いながらも、直後の「そんな教育的な映画じゃない」というナレーションが示す通り、「あなたの夢のように小さく」というタイトルが付けられている。

野菜を盗むシーンで「We No Speak Americano」

畑のビュッフェで流れる曲はYolanda Be Cool&DCUPの「We No Speak Americano」(2010)。「お前はイタリア生まれなのにアメリカ人になりたがってる」という1954年の原曲をサンプリングしてダンスミュージックに仕立てたオーストラリアの楽曲だ。アメリカ大陸でヒットを記録し、映画『マダガスカル3』(2012) などにも使用され、日本には「パッパラ☆アメリカ~ノ」のタイトルで輸入された。

畑を手に入れて「Steal My Sunshine」

ピーターラビット達が畑を手に入れたシーンで流れる曲はLenの「Steal My Sunshine」(1999)。ダグ・リーマン監督の映画『go』(1999) のサントラにも使用された曲だ。「あなたが私の太陽を取り上げるなら、後は私次第だって分かってる」と歌われており、土地を奪われてもたくましく生きてきたピーターたちの心情を表現している。

ホームパーティで流れる「Roll Up」

ピーターラビット達がホームパーティを繰り広げるシーンで流れるのはFitz and The Tantrums「Roll Up」(2016)。「何も心配いらない、朝まで踊り明かそう」と謳われている非常にポジティブな楽曲だ。

トーマス・マグレガー大暴れシーンで「Feel It Still」

昇進を逃したトーマス・マグレガーが大暴れするシーンで流れている曲はポルトガル・ザ・マン (Portugal. The Man) の「Feel It Still」(2017)。第60回グラミー賞で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を受賞した名曲だ。「私は今や反逆者」と歌いながらも、「だけどまだ予感がしてる」と続けており、すべてを失ったトーマスのこの後の展開を予感させている。

続くパーティシーンで流れる「Time Bomb」

まだホームパーティを続けている動物達。このシーンで流れている曲はランシド (Rancid) の「Time Bomb」(1995) だ。アウトローな生き方をする青年の生き方を描く曲で、サビでは「黒いコートに白い靴、黒いハットにキャデラック、そう、あいつは時限爆弾」と歌われている。

トーマス・マグレガーが弾く「セレナーデ」

細かいが、トーマス・マグレガーがバイオリンで弾いている曲はシューベルトの「セレナーデ」。悲しげな曲だが、恋人へ向けた曲なのでマグレガーの心情とは一致していない。

三度目のパーティシーンで流れる「In a Big Country」

まだまだ続くパーティシーンで流れている曲はビッグ・カントリー (Big Country) の「In a Big Country」(1983)。パーティ中に流れる曲は、2010年代、90年代、80年代と時代を遡っている。ビッグ・カントリーはスコットランド出身のバンドで、「In a Big Country」は同バンドの成功を決定づけた世界的なヒット曲。「この大きな国で、夢は君と共にある」と歌われているが、動物達にとってマグレガーの家は夢が詰まった巨大な場所ということだろう。

マグレガーの掃除シーンで「Vedi, Le fosche notturne spoglie」

マグレガーが掃除をするシーンで流れている曲はジュゼッペ・ヴェルディ「Vedi, Le fosche notturne spoglie」。「働け、ハンマーをくれ」と歌われており、仕事に取り掛かるマグレガーにはうってつけの曲になっている。

帰り道で「The Kids Don’t Stand a Chance」

マグレガーがビアの自転車をトラックに乗せて帰るシーンで流れ出すのはヴァンパイア・ウィークエンド (Vampire Weekend)の人気曲「The Kids Don’t Stand a Chance」(2008)。本来は階級格差で貧しく生まれた子ども達にはチャンスがないという社会的な楽曲だが、このシーンでは「子ども達にはチャンスがない」の箇所だけ抜き出され、ビアの関心をマグレガーに奪われたピーターラビット達の状況を表現している。

恋に落ちて「Love Love Love」

ビアとマグレガーが恋に落ちて流れる曲はアバランチ・シティ (Avalanche City) の「Love Love Love」(2011)。「あなたの声が聞こえる、ラブ、ラブ、ラブ」と歌われているが、どちらかというとロマンスというよりも、広い愛について歌われた曲である。

訓練シーンで流れるラップは「Remember The Name」

ピーターがマグレガーとの対決に備える訓練のシーンで流れるラップはフォート・マイナー (Fort Minor)の「Remenber The Name」の替え歌。日本語吹き替え版は元SOUL’d OUTのDiggy-MO’大神:OHGAが担当している。『名探偵ピカチュウ』のテーマ曲と同様、劇中の設定を反映した歌詞になっている。

ピーターラビットの攻勢で「Cousins」

ピーター達がマグレガーを次々とトラップにはめていくシーンで流れる曲は、ヴァンパイア・ウィークエンドの「Cousins」(2010)。このシーンでは、映像をまるっきり音楽に合わせる演出が施されているが、歌詞の内容は「僕と僕のいとこ達、君と君のいとこ達、いつも一緒に走ってる」というラインが引用されている。

電流シーンで「When Life Gives Me Lemons I Make Lemonade」

ピーター達が畑の電流をすり抜け、マグレガーに電流をお見舞いするシーンで流れている曲はThe Boy Least Likely Toの「When Life Gives Me Lemons I Make Lemonade」(2009)。日本語で「災い転じて福となす」という意味のタイトルが付けられたこの曲は、雨が降ったら虹を作り、(酸っぱい)レモンを手に入れたら(甘い)レモネードを作り、思い通りにいかないことがあっても道を見つけよう、という内容の歌詞が歌われている。

爆破シーンで「ファイト・ソング」

爆破シーンでビアが聴いているのはレイチェル・プラッテンの大ヒット曲「ファイト・ソング (Fight Song)」(2015)。「人生はやり直せる」「これは私のファイト・ソング」と歌われている言わずと知れた応援歌だが、ここではピーターとマグレガーの“ファイト・シーン”ということで使われているようだ。

家が壊れた後に「Rather Be」

ピーターラビットの家が爆破された後に流れている曲はMarc Scibilia「Rather Be」(2018)。クリーン・バンディットが2014年に発表して大ヒットを記録した楽曲のカバーバージョンだ。愛をテーマにした曲で、「京都から海へ散歩する」「あなたと一緒なら、そこが私が居たい場所」と歌われている。家を失ったピーターラビットだが、まだ愛する人(とウサギ)が残っている。

ピーターの出発時に「I’m Gonna Be (500 Miles)」

決意を固めたピーター・ラビットがロンドンに出発する時に流れている曲はザ・プロクレイマーズ (The Proclaimers) の「I’m Gonna Be (500 Miles)」(1987)。「私は500マイルだって歩ける」「あなたの家のドアに倒れ込むためならね」と、目標を達成するためなら長い旅に出ることも辞さないピーターの心情を代弁している。

夫婦撃退シーンで「When Life Gives Me Lemons I Make Lemonade」

マグレガーの家の買い手の夫婦を電流で撃退するシーンで流れているのは、マグレガーに電流をお見舞いしたシーンで流れたThe Boy Least Likely Toの「When Life Gives Me Lemons I Make Lemonade」。新しい災いがやって来れば、それに合わせて行動を起こすだけ。ピーターラビットの負けん気の強さ、ポジティブさが音楽からも溢れ出している。

エンディングテーマ曲は「I Promise You」

映画『ピーターラビット』のエンディングテーマ曲は「I Promise You」。日本語版は千葉雄大、英語版はジェームズ・コーデンと、それぞれピーターラビットの声を演じた人物が歌っている。「ハードな毎日」としながらも、「ここは誰でも大歓迎だ、約束するよ」と、辛い日もあるけれどともに立ち向かうことを訴えかける曲になっている。

また、エンドロールの最後にはエズラ・クーニグ (Ezra Koenig) が歌う「I Promise You」が収録されている。エズラ・クーニグは、劇中にも楽曲がたびたび使用されたヴァンパイア・ウィークエンドのボーカルとギターを務めるアーティストだ。

以上が、映画『ピーターラビット』で流れた主な楽曲だ。有名な曲をふんだんに使い、ポジティブな映画を完成させている。

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『ピーターラビット』の続編映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は2021年6月25日(金)日本公開。

『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』公式サイト

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