『サンダーボルツ*』あの重要シーンはネタバレ防止のため二度撮影していた ボブ役俳優が明かす | VG+ (バゴプラ)

『サンダーボルツ*』あの重要シーンはネタバレ防止のため二度撮影していた ボブ役俳優が明かす

©︎2025 Marvel

映画『サンダーボルツ*』ネタバレ防止の裏側

映画『サンダーボルツ*』が2025年5月2日(金) より公開され、大きな注目を集めている。フローレンス・ピュー演じるエレーナ・ベロワや、セバスチャン・スタン演じるバッキー・バーンズら、一癖も二癖もある面々がチームを組み主人公になる本作。公開後も意外な展開が大きな反響を呼んでいる。

そんな中、『サンダーボルツ*』最大のドンデン返しについて、セントリーことボブを演じたルイス・プルマンはネタバレを含めたインタビューの中で、あるシーンの裏側を明かしている。そこにはネタバレ防止のための特別な工夫があったようだ。以下の内容は本編の結末に関する重大なネタバレが含まれているのでご注意を。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『サンダーボルツ*』の内容に関するネタバレを含みます。

「ニュー・アベンジャーズ」発表シーンの裏側

映画『サンダーボルツ*』でMCUファンを驚かせた展開といえば、クライマックスでCIA長官のヴァルがサンダーボルツメンバーを記者会見場に引きずり出し、彼女らを「ニュー・アベンジャーズ」と紹介した場面だ。この後、『サンダーボルツ*』の「*」の意味が、『ニュー・アベンジャーズ』という本来のタイトルに対する仮称であることを示すものだったことが明らかになる。

公開初週末を終えた米時間5月5日(月)、米マーベル公式は早くもこのサプライズ展開をSNSで公にネタバレ。エレーナ役のフローレンス・ピューをはじめとする『サンダーボルツ*』出演陣がポスターのシールを剥がし、『ニュー・アベンジャーズ』という真のタイトルを発表する動画が公開された。

また、米マーベル公式サイトでも、『Thunderbolts*』の表記を『The New Avengers』に変更。正式に本作のタイトルは『ニュー・アベンジャーズ』に更新されたようである。

『サンダーボルツ*』だと思っていたら『ニュー・アベンジャーズ』の映画だった、というのが今回の大オチだったわけだが、それをリークなしで公開まで隠し続けたのは大したものである。

『サンダーボルツ*』でセントリーことボブ役を演じてMCUデビューを果たしたルイス・プルマンは、Josh HorowitzのYouTubeでのインタビューに登場の中で、本作のネタバレ対策について明かしている。曰く、ヴァルがサンダーボルツメンバーをニュー・アベンジャーズだと紹介する記者会見シーンは二度撮影されていたという。

あのシーンは二つのパターンを撮る必要がありました。エキストラの俳優がたくさんいたので、リークのリスクになる恐れがあったからです。ヴァレンティーナが「サンダーボルツ」と言って紹介するシーンを撮って、エキストラの皆さんがその場を離れてから、閉ざされた安全なセットで彼女が本当のセリフを言うシーンを撮ったんです。

『サンダーボルツ*』のラストでヴァルが記者達にサンダーボルツを「ニュー・アベンジャーズ」として紹介するシーンは、リーク対策として二つのパターンを撮影していたのだ。一つはヴァルが記者にチームを「サンダーボルツ」と紹介するもので、もう一つはエキストラが去った後に閉ざされたセットで「ニュー・アベンジャーズ」と紹介するものだ。そうして『サンダーボルツ*』製作陣は事前のリークを防ぎ、あのサプライズシーンを劇場でファンに届けることに成功したのである。

公開後に映画の真のタイトルが明かされるという前代未聞のサプライズを成功させた映画『サンダーボルツ*』もとい『ニュー・アベンジャーズ』。公式からは早々にネタバレが行われたが、今後どんな展開を見せていくのか、まだまだ目が離せない。

映画『サンダーボルツ*』/『ニュー・アベンジャーズ』は2025年5月2日(金) 公開。

『サンダーボルツ*』公式

本記事の筆者・齋藤隼飛が翻訳を手がけた『マーベル・スタジオ:ジ・アート・オブ・ライアン・メイナーディング』は5月2日発売。500点以上のアートと共にMCUの歴史を辿る貴重な一冊なのでぜひチェックしていただきたい。

『サンダーボルツ*』オリジナル・サウンドトラックは発売中。

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コミック『サンダーボルツ』は中沢俊介の翻訳で発売中。

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Source
Josh Horowitz YouTube

『サンダーボルツ*』ラストのネタバレ解説&考察はこちらから。

バッキーはなぜニュー・アベンジャーズといることを選んだのか。バッキーの過去をヒントに考える考察はこちらから。

バッキーはなぜ議員に? そして、最後は議員を辞めた? 演じたセバスチャン・スタンが語った背景の解説はこちらから。

『サンダーボルツ*』のラストを受けた、“三つのアベンジャーズ”についての考察はこちらの記事で。

タスクマスターの死について『サンダーボルツ*』の監督が語った内容はこちらから。

 

サンダーボルツメンバーのこれまでのまとめはこちらから。

サンダーボルツは『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』でドクター・ドゥームと戦う5大勢力の一つに数えられている。詳しくはこちらの記事で。

 

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ラスト&ポストクレジットの解説&考察はこちらから。

バッキーの「I love you」発言への海外の反応と、10年前にあった伏線の考察はこちらから。

『キャプテン・アメリカ:BNW』までのMCU時系列解説はこちらから。

ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終回のネタバレ解説はこちらから。

 

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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