ドクター・ドゥームと戦う5大勢力とは『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』の設定をケヴィン・ファイギが明かす | VG+ (バゴプラ)

ドクター・ドゥームと戦う5大勢力とは『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』の設定をケヴィン・ファイギが明かす

©2025 Marvel

『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』2026年5月公開

映画『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』は2026年5月1日に全米で公開される。本作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) 以来、7年ぶりの「アベンジャーズ」作品。アイアンマンを演じてきたロバート・ダウニー・Jr.がドクター・ドゥーム役で復帰するなど、計27名の豪華キャストが発表されている。

2025年4月に開催されたシネマコンでは、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギがビデオメッセージで3月に発表された27名以外にも主要なキャストが存在していることを示唆。様々なヒーロー達が一堂に会する“お祭り”に向けて期待が高まっている。

シネマコンでは、それ以外にもケヴィン・ファイギから注目の発言があった。曰く、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』では5つの勢力が大ヴィランであるドクター・ドゥームに挑むことになるという。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) では、アベンジャーズ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ワカンダ王国が手を結んだ。それでもサノスに敗れる結果となったが、マーベルの5大勢力はドクター・ドゥームを倒すことができるのだろうか。今回は、ケヴィン・ファイギが『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』に登場すると認めた5つの勢力について見ていこう。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』までのMCU作品の内容に関するネタバレを含みます。

『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』登場の5大勢力

①アベンジャーズ

一つ目のチームはもちろんアベンジャーズだ。映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025) では新たなキャプテン・アメリカ、サム・ウィルソンがアベンジャーズ結成に向けて動き出している。

こちらの記事で考察した新生アベンジャーズのメンバーは、キャプテン・アメリカの他に、アントマン、ワスプ、ハルク、スパイダーマン、ソー、ドクター・ストレンジら。ここにファルコン、シャン・チー、シー・ハルク、ミズ・マーベル、アメリカ・チャベス、ミズ・マーベル、ホークアイ(ケイト・ビショップ)、キャシー・ラングら新顔勢が加わることになると考えられる。

懸念はかつてアベンジャーズを率いていたトニー・スタークと見た目が同じドクター・ドゥームに対して、旧メンバーがどんな反応を示すかということだ。トニーに強い思い入れがあるピーター・パーカーや、対話を求めるサム・ウィルソンは、ほとんど交流のないアベンジャーズメンバーをまとめることができるのだろうか。

ちなみに3月の発表で、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』への出演が明かされたアベンジャーズのメンバーは、サム役のアンソニー・マッキーホアキン役のダニー・ラミレスシャン・チー役のシム・リウスコット役のポール・ラッドソー役のクリス・ヘムズワースのみ。アベンジャーズが5人だけということはないと思われるが、他にどのキャラクターが新アベンジャーズに加わるのかに注目したい。

②ワカンダ王国

『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』でドクター・ドゥームに挑む二つ目の勢力はワカンダ王国(Wakandans)とされている。これは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と同じ流れだが、映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022) を経て、ワカンダの状況も少々変化している。

ワカンダはブラックパンサーことティ・チャラ王とラモンダ女王を失い、シュリが新たなブラックパンサーに、エムバクがワカンダの新たな王となった。一方で、ネイモアが率いる海底王国のタロカンとは戦争を経て同盟関係を結んでいる。

失ったものも大きいが、今のワカンダはさらにパワーアップしていると言える。地上戦ならシュリが、水中と空中ならネイモアが指揮して戦うことができ、もちろん国王親衛隊のドーラ・ミラージュも健在だ。なんならドーラ・ミラージュにはシュリが開発したミッドナイト・エンジェルのスーツもある。

MCUからは、米時間2025年8月6日よりドーラ・ミラージュの戦いを描くアニメ『アイズ・オブ・ワカンダ(原題)』もディズニープラスで配信される。『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』でドクター・ドゥームに挑むに足りるドーラ・ミラージュの実力が描かれると共に、同作へ向けた伏線にも注目したい。

3月に発表されたキャストでは、シュリ役のレティーシャ・ライトエムバク役のウィンストン・デュークネイモア役のテノッチ・ウエルタの『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』出演が明かされている。

ここにオコエらドーラ・ミラージュのメンバーと、ナモーラらタロカンの戦士が加わればピースは揃う。2025年6月24日から単独ドラマが配信されるアイアンハートことリリ・ウィリアムズがワカンダ勢として登場するかどうかにも注目だ。

③サンダーボルツ

ワカンダとの繋がりがポイントになるであろうチームの一つがサンダーボルツだ。5月2日(金) に『サンダーボルツ*』の劇場公開を控えるサンダーボルツもドクター・ドゥームとの戦いに挑むことになると、ケヴィン・ファイギは発言している。

サンダーボルツのメンバーはバッキー、エレーナ、ジョン・ウォーカー、レッド・ガーディアン、ゴースト、タスクマスター。映画『サンダーボルツ*』では、一人でアベンジャーズ以上の力を持つとされるセントリーことボブも登場するが、敵になるか味方になるかは分からない。

バッキーはワカンダでウィンター・ソルジャーの洗脳を解いてもらった過去があり、左腕のサイバネティック・アームもワカンダ製だ。ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2022) では、ドーラ・ミラージュと交戦した際に安全装置を使って簡単に腕を外される場面もあった。

ポイントになるのは、アベンジャーズのリーダー格であるサムも、サンダーボルツのリーダー格であるバッキーも、共にワカンダ製の装備を使っているという点だ。キャプテン・アメリカの装備にも安全装置が付いている可能性は高く、チーム同士の争いが起きた時にはワカンダが断然有利になりそうだ。

そんな心配も覆してしまいそうなのがセントリー/ボブの存在。『サンダーボルツ*』で明かされることになるその能力は、たった一人でもドクター・ドゥームを倒してしまえそうでもある。アベンジャーズの不在を埋めることが期待されるサンダーボルツだが、セントリーがどんな力を持っているのかにも注目したい。

3月に発表されたキャストには、バッキー役のセバスチャン・スタンエレーナ役のフローレンス・ピュージョン・ウォーカー役のワイアット・ラッセルアレクセイ役のデヴィッド・ハーバーエイヴァ(ゴースト)役のハナ・ジョン=カーメンボブ役のルイス・プルマンの『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』出演が明かされている。

④ファンタスティック・フォー

2025年7月25日(金) 公開の映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』でMCUデビューを果たすファンタスティック・フォーも、ケヴィン・ファイギが挙げた五つのチームの内の一つだ。ミスター・ファンタスティック、インビジブル・ウーマン、ヒューマン・トーチ、ザ・シングからなるマーベルを代表するチームがいよいよ「アベンジャーズ」に参戦する。

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は別のユニバースが舞台で、ファンタスティック・フォーはこのユニバースの唯一のヒーローとされている。ということは、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』はマルチバース展開になることは確実と見ていいだろう。

⑤X-MEN

そして、最も強力な勢力になり得るのがX-MENだ。「X-MEN」の映像化の権利を持っていた旧20世紀フォックスをマーベル・スタジオの親会社であるウォルト・ディズニーが買収した後、MCUではX-MENの合流を徐々に進めてきた。

ネイモアやミズ・マーベルには「ミュータント」という言葉が使われ、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022) ではアース838のヒーローチーム、イルミナティをプロフェッサーXが率いていた。映画『マーベルズ』(2023) ではマリア・ランボーがX-MENのいるユニバースに飛んでしまい、そこでビーストことハンク・マッコイと出会っている。

決定的だったのは映画『デッドプール&ウルヴァリン』(2024) で、同作では旧20世紀フォックスの「X-MEN」のユニバースであるアース10005が舞台になった。同作ではデッドプールことウェイド・ウィルソンが別ユニバースからウルヴァリンことローガンを連れてきており、アース10005には旧シリーズのX-MENとローガン、そして俗に“ワースト”と呼ばれるもう一人のローガンが存在している。

『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』でX-MENがMCUの神聖時間軸/アース616に合流するならば、『デッドプール&ウルヴァリン』で神聖時間軸を救う存在になると言われたデッドプールが物語に絡む可能性もある。

MCUにはアニメ『X-MEN ’97』(2024-) のユニバースも存在しているが、『ドゥームズデイ』に登場するのは「オリジナルのX-MEN」とされており、アース10005の旧作のX-MEN達が同作に登場するとすれば、デッドプールとワーストの登場もあり得る。

懸念は、X-MENも一枚岩ではないということだ。人類との共存と分離をめぐって争ってきた過去があり、その緊張関係はいつでも爆発する可能性がある。アベンジャーズ、サンダーボルツ、ワカンダ、ファンタスティック・フォー、X-MENが共闘できるのかという点にも注目だ。

2027年5月7日には、映画『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』が米国で公開される予定となっている。マルチバースのヒーロー達が衝突する内容になると見られており、その下地は『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』で作られると見られる。

3月の発表では、チャールズ・エグゼビア役のパトリック・スチュワートマグニートー役のイアン・マッケランビースト役のケルシー・グラマーナイトクロウラー役のアラン・カミングミスティーク役のレベッカ・ローミンサイクロプス役のジェームズ・マースデンの『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』出演が発表されている。

このキャストは、オリジンを描いた『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011) で一新される前の「X-MEN」のオリジナルキャスト。未発表キャストに、若き日のプロフェッサーを演じたジェームズ・マカヴォイや、後にマグニートーとなるエリックを演じたマイケル・ファスベンダーが含まれているのかという点にも注目だ。

一方で、旧作には出演していないキャストとして、『デッドプール&ウルヴァリン』でガンビットを演じたチャニング・テイタムの『ドゥームズデイ』出演も発表されている。『デッドプール&ウルヴァリン』で“虚無”から救い出されたローラ、ブレイド、エレクトラの登場にも期待したい。

5大チームと、もう一人

ScreenRantによると、シネマコンで上映されたケヴィン・ファイギからのビデオメッセージでは、以上のアベンジャーズ、ワカンダ王国、ファンタスティック・フォー、サンダーボルツ、そしてオリジナルのX-MENという五つの勢力が『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』でドクター・ドゥームと戦うことになるという発言があったという。

本記事で紹介したキャスト以外で、3月に『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』への出演が発表されのはロキ役のトム・ヒドルストンのみ。五つのチームのいずれにも属さないロキだが、ドラマ『ロキ』(2021-) を経て、すべてのユニバースを安定させるという重要な役割を担っている。

それにしてもこれほどのメンバーと対峙できるとは、ドクター・ドゥームの強さは計り知れない。『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』ではヒーロー達とドクター・ドゥームがどのようにしてぶつかることになるのか、続報を楽しみに待とう。

映画『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』は2026年5月1日米公開。

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Source
ScreenRant

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を経た新アベンジャーズのメンバー考察はこちらから。

トム・ヒドルストンが『ドゥームズデイ』へのロキ登場について語った内容はこちらから。

MCUフェーズ5の時系列まとめはこちらから。

【ネタバレ注意】映画『デッドプール&ウルヴァリン』ラストのネタバレ解説はこちらから。

【ネタバレ注意】『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ラストのネタバレ解説&考察はこちらから。

【ネタバレ注意】ドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』第1話のネタバレ解説&考察はこちらから。

【ネタバレ注意】『スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド』ラストのネタバレ解説&考察はこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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