スカーレット・ヨハンソンが中国でウー・ジンに並ぶ
スカーレット・ヨハンソンの通算興収が100億元突破
MCU (Marvel Cinematic Universe) でブラック・ウィドウ役を演じ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』にも出演したスカーレット・ヨハンソン。SFアクション映画『LUCY/ルーシー』(2014)や、「攻殻機動隊」の実写化映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)でも主演を務めるなど、今や“SF映画界の女王”と呼んでも差し支えないだろう。そんなヨハンソンが、中国で名誉ある記録を打ち立てた。
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— The Avengers (@Avengers) April 18, 2019
100億元の内訳は…?
观察者などの中国メディアによると、4月26日(金)に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』の大ヒットにより、4月27日(土)の時点で、スカーレット・ヨハンソンが出演した作品の累計興行収入が100億元 (約1,657億円) を突破。中国人以外の俳優としては初めてのことだという。その内訳は、“ブラック・ウィドウ”として出演した作品=MCU作品だけで82億元にのぼり、声の出演となった『ジャングル・ブック』(2016) が9.7億元、主演を務めた『LUCY/ルーシー』が2.7億元、『ゴースト・イン・ザ・シェル』が2億元という数字となっている。
3人目の100億元メンバー
これまで、この“100億元クラブ” に名を連ねていた俳優はたったの二人。一人目は『クレイジー・エイリアン (英題: Crazy Alien、中題: 疯狂的外星人)』(2019) のホアン・ボー (黄渤)、二人目は『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』(2017)、『流転の地球』(2019) のウー・ジン (呉京) だ。いずれも男性中国人俳優で、スカーレット・ヨハンソンの“100億元クラブ”入りは、女性としても、外国人としても初の快挙となった。
ロバート・ダウニー・Jr.も仲間入り
『アベンジャーズ/エンドゲーム』はその後、週末興収で12億ドル (約1,340億円) を記録しており、4月29日(月) には“アイアンマン”ことロバート・ダウニー・Jr. も“100億元クラブ”入り。やはりMCU作品での興行収入が97億元を占める結果となった (『シャーロック・ホームズ』(2009) が2.7億元)。
中国もSF映画の時代へ
“100億元クラブ”のメンバーの最新作を見てみると、中国で大ヒットを記録した『クレイジー・エイリアン』、Netflixでの全世界配信が始まった『流転の地球』、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』と、SF作品が並んでいる。改めて中国映画ファンのSF好きが証明される形となった。
中国初のSFブロックバスター『流転の地球』の大成功により、2019年は“中国SF映画元年”と呼ばれるようになった。一方で、その『流転の地球』の勢いを止めた映画は『キャプテン・マーベル』で、今回、初の外国人/女性100億元プレイヤーを生み出したのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』だった。今後も熾烈な争いを繰り広げながらも切磋琢磨していくであろう米中のSF映画から目が離せない。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国でロードショー。
『流転の地球』は2019年4月30日(火)よりNetflixで配信中。
『アベンジャーズ/エンドゲーム 』公式サイト 『流転の地球』Netflix
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观察者