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映画『ジョーカー』がブルーレイ&DVD化
あの衝撃がよみがえる。2019年10月に公開されるや世界各地で社会現象を巻き起こし、興行収入1,000億円を突破した映画『ジョーカー』。劇場公開は2020年1月9日(木)まで続き、1月8日(水)にはデジタル版の先行配信が開始。1月29日(水)には、遂にブルーレイ&DVDが発売された。
日本語吹き替え版が登場
『ジョーカー』のブルーレイ&DVD、そしてデジタル版には劇場未公開の日本語吹き替え版が収録されている。吹替翻訳は字幕翻訳も担当したアンゼたかしが務める。
近年、アメコミ映画に限らず芸能人が声優を務める形式で国内のプロモーションを行う大作映画が多くなっている中、『ジョーカー』はそもそも日本語字幕版のみで公開された。その結果、日本での『ジョーカー』の興行収入は50億円を突破。米英に次いで、世界第3位という規模の大ヒットを記録した。
それでも、上質な映画は上質な吹き替え版を見てみたいと思うのが、映画ファンというもの。『ジョーカー』のブルーレイ&DVD、デジタル版に収録される日本語吹き替え版では、どのような声優陣が『ジョーカー』のキャラクターを演じているのだろうか。
『ジョーカー』日本語吹き替え版の声優陣
アーサー・フレック/ジョーカー役:平田広明
主人公アーサーの声を担当するのは、スター声優の平田広明。映画吹き替えではジョニー・デップやマット・デイモンの声を担当、アニメ『ONE PIECE』(1999-) のサンジ役でも広く世間に知られている。
平田広明は、過去にはアーサー・フレックを演じたホアキン・フェニックスの声も務めている。1997年の『Uターン』、1999年の『8mm』、2000年の『裏切り者』で約20年前のホアキン・フェニックスを演じている。『ジョーカー』の日本語吹き替え版登場までにこれらの作品をチェックしてみると、一足先に平田版アーサーを体験できるだろう。
マレー・フランクリン役:野島昭生
ロバート・デ・ニーロ演じる大物司会者マレー・フランクリンの声を担当したのは、大ベテラン声優の野島昭生。米ドラマ『ナイトライダー』(1982-1986) の人工知能 K.I.T.T.役で知られる。
野島昭生もまた、これまでに複数の映画でロバート・デ・ニーロを演じてきた。2015年の『マイ・インターン』と『ジョイ』、2016年の『ダーティ・グランパ』と、近年のロバート・デ・ニーロ役には定評がある。平田版アーサー同様、野島版マレーは、一足先にこれらの作品でチェックできる。
ソフィー・デュモンド役:種市桃子
アーサーの隣人、ソフィーの声を演じるのは種市桃子。ソフィー役のザジー・ビーツを演じるのはこれが初となる。種市桃子は多くのドラマ・映画作品で活躍しているが、近年は映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019) でマーゴット・ロビー演じるシャロン・テートを演じたほか、ドラマ『ウエストワールド』(2016-) でエヴァン・レイチェル・ウッド演じる主人公ドロレス・アバーナシーの声も担当している。
ペニー・フレック役:滝沢ロコ
アーサーの母、ペニー・フレックを演じたのはベテラン声優の滝沢ロコ。『セサミストリート』(1969-) NHK版のロジータや、『それいけ!アンパンマン』(1988-) でみみせんせいの声を担当していることでも知られる。ドラマ・映画の吹き替えでも様々な役を演じており、映画『アバター』(2009) ではヒロインであるネイティリの母モアトを演じた。
トーマス・ウェイン役:菅生隆之
後のバットマンことブルース・ウェインの父で、ゴッサムの名士であるトーマス・ウェインの声を担当したのは菅生隆之。トミー・リー・ジョーンズやエド・ハリス、ジャン・レノなど、渋い俳優の服変え担当として知られる。
近年のアニメ作品では『キャロル&チューズデイ』(2019)のシュバルツや『ヴィンランド・サガ』(2019)のスヴェン王などを演じている。実は、トーマス・ウェインを演じたブレット・カレンの声を当てるのは『ジョーカー』が初めてではない。CSI:15 科学捜査班 ザ・ファイナル(2015)や『THE BLACKLIST/ブラックリスト』(2013-)といったドラマ作品でも、菅生隆之がブレット・カレンの声を担当している。
なお、ブレット・カレンがトーマス・ウェイン役に抜擢された経緯は以下の記事に詳しい。
アルフレッド役:田中美央
「バットマン」関連の数多くの作品に登場しているブルース・ウェインの執事、アルフレッドを演じたのは俳優としても活躍する田中美央だ。
今回はDCコミックス作品への参加となったが、マーベルコミックスのMCU作品では「ドクター・ストレンジ」シリーズのウォン役を演じており、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でも存在感を発揮した。実は田中美央は、ゲーム『メタルギアソリッド ピースウォーカー』(2010)では、主人公ビッグ・ボスのモーションアクターを務めている。
なお、『ジョーカー』のアルフレッドは他の作品よりも比較的若い姿で登場している。他作品におけるアルフレッドについては、以下の記事に詳しい。
ギャリティ役:高岡瓶々
殺人犯を追うギャリティ刑事の声を担当したのは高岡瓶々。高岡瓶々は、『アメリカン・ゴッズ』(2017-)などで俳優のピーター・ストーメアを担当している。ゲーム作品では『オーバーウォッチ』(2016)でトールビョーンを演じているほか、数多くの韓国ドラマにも出演している。
バーク役:山岸治雄
ギャリティ刑事と行動を共にするバーク刑事を演じたのは舞台俳優としても活躍する山岸治雄。バーク刑事の役を演じた俳優はシェー・ウィガムだが、山岸治雄は映画『フライト・ゲーム』(2014)でもマレニックを演じたシェー・ウィガムの声を担当している。クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』(2014)では宇宙飛行士の一人、ロミリーの声をあてた。
ランドル役:ボルケーノ太田
護身用にとアーサーに銃を手渡した同僚ランドルの声を担当したのはボルケーノ太田。バンダイ出身で、2016年ごろから正式に声優活動を開始した。『ブラックパンサー』(2018)や『バンブルビー』(2019)といった話題作にも参加している。
ゲイリー役:越後屋コースケ
同じくアーサーの同僚で小人症のゲイリーを越後屋コースケが演じた。『ジョーカー』と同じワーナー・ブラザース製作のアニメ『ポーキー・ピッグ』でポーキー・ピッグ役を演じた他、『マレフィセント2』(2019)などの話題作にも声優として出演している。
以上が映画『ジョーカー』のブルーレイ&DVDおよびデジタル版でメインキャラクターたちの吹き替えを担当している声優たちだ。安心の豪華声優陣が揃っている。トーマス・ウェインやアルフレッド・ペニーワース、ブルース・ウェインといった「バットマン」シリーズでもおなじみの面々をどのように演じているのかは、ブルーレイ&DVD、デジタル版で確認してほしい。
『ジョーカー』ブルーレイ&DVDは2020年1月29日(水) 発売&レンタル開始。デジタル版は2020年1月8日(水)より先行配信。