『ハーレイ・クイン』が大ヒットスタート
2020年3月20日(金)に公開されるや、オープニング週末の興行収入で国内第一位を獲得した『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』。新型コロナウイルス感染拡大の逆風の中にありながらも、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが初めてスクリーンに登場した『スーサイド・スクワッド』(2016)を超える大ヒットを記録している。
アジア系女性監督として初めてスーパーヒーロー映画を指揮したキャシー・ヤン監督と、主演とプロデューサーを務めたマーゴット・ロビーが作り上げた映画『ハーレイ・クイン』。女性を中心にしたキャラクター構成は強い支持を集めている。同作の出演キャストの面々は以下の記事に詳しい。
ブラックキャナリーのスピンオフは?
これらのキャラクターの中でも、特に印象を残したのがジャーニー・スモレット=ベル演じるダイナ・ランスことブラックキャナリーだ。ローマン・シオニスことブラックマスクが経営するクラブで働くブラックキャナリーは、隠された力を秘めながらゲットーのボロアパートに暮らしている。過去に、警察に協力して犯罪と戦っていた母親がトラブルに巻き込まれて死んでおり、どこか世間に対する諦めに近い態度も見え隠れする。一方で泥酔したハーレイを助け、孤立するカサンドラにも声をかけるなど、心優しい人物でもある。
That voice is killer. See Black Canary in #BirdsOfPrey! Now playing at Regal. 🎉 @BirdsOfPreyWB pic.twitter.com/7VRvYPTw0E
— Regal (@RegalMovies) February 9, 2020
そんな中、注目が集まっているのはブラックキャナリーを主人公に据えたスピンオフの製作についてだ。ファンの間では、オリジンが語られていないブラックキャナリーのスピンオフ製作に期待が高まっている。映画『ハーレイ・クイン』もまた、『スーサイド・スクワッド』からのスピンオフとして立ち上がった企画だからだ。
マーゴット・ロビーからミュージカルの提案も
これについて、ブラックキャナリーを演じたジャーニー・スモレット=ベルは、どのように考えているのか。Digital Spyのインタビューで「スピンオフの可能性」について問われ、以下のように語っている。
私はブラックキャナリーのことが大好きで、DCの世界も大好きなんです。だから、『ハーレイ・クイン』を通して何が起きたとしても、それは夢のような話ですよ。
隣にいたマーゴット・ロビーからは「ミュージカルにする?」との提案も。ジャーニー・スモレット=ベルは、映画の中で歌うのは初めての経験だったというが、ブラックキャナリーが作中に歌う「It’s A Man’s Man’s Man’s World」は、サントラにも収録されている。
ジャーニー・スモレット=ベルの“ブラックキャナリー愛”
アクションも含めた映画『ハーレイ・クイン』のトレーニングは5ヶ月に渡って続いたが、その間に原作コミックも読んで勉強していたというジャーニー・スモレット=ベル。ブラックキャナリーのキャラクターについて、以下のようにも話している。
パワフルな女性を表現するというのは、素晴らしいことでした。
彼女はただサバイブしようとしていて、うまく生きることはできていません。母を亡くして、心は壊れ、閉ざしてしまっているんです。ブラックキャナリーに関連するコミックを全て読みましたが、彼女のことが大好きになりましたし、彼女が持っているパワーも感じました。
彼女はストリートファイターで、ワイルドキャット (DCのキャラクター) に鍛えられて……彼女はビーストなんです。でも、(『ハーレイ・クイン』では) 我慢する必要がありました。今回はオリジンストーリーではなかったので。
ブラックキャナリーを「作中で一番パワフルなキャラクター」とも称し、ブラックキャナリー愛を抑えきれない様子のジャーニー・スモレット=ベル。映画『ハーレイ・クイン』ではブラックキャナリーの“心の解放”が描かれたとも話しているが、そのオリジンと、その後の活躍が描かれることはあるのだろうか。
なお、DCドラマ『ARROW/アロー』(2012-2020)では、二人のブラックキャナリーが登場しているが、この二人を中心に据えたスピンオフドラマの企画も持ち上がっている。ブラックキャナリーもまた、ハーレイ・クインのように人気キャラクターに育っていくのだろうか。今後の展開に期待しよう。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は2020年3月20日(金)より公開中。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
公式サイト
『ハーレイ・クイン』の作中で流れた音楽は以下の記事に詳しい。
出演者の詳細は以下の記事から。
Source
Digital Spy