ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』で一番アブナイのはアルフレッド? 『ダークナイト』のあるシーンにヒントが…

ライター

注目が集まる『GOTHAM/ゴッサム』のアノ人

『GOTHAM/ゴッサム』100話を完走

『GOTHAM/ゴッサム』は、「バットマン」シリーズの前日譚を描く人気ドラマシリーズだ。2019年1月に米国で放送を開始したシーズン5で全100話の放送を終え、惜しまれながらもフィナーレを迎える。

同作ではシリーズでおなじみのペンギンをはじめとするキャラクターたちのオリジンストーリーが描かれ、話題を呼んだ。そんな『GOTHAM/ゴッサム』の中でも人気を呼んだキャラクターが、バットマンことブルース・ウェインの執事、アルフレッド・ペニーワースだ。

 

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堂々のメインキャラクターに

バットマンが登場する作品にアルフレッドあり――彼なくしてはバットマン作品は成り立たないと言っても過言ではない。とはいえ、アルフレッドは通常、決して目立つキャラクターではない。しかしながら、ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』は、後にバットマンとなるブルース・ウェインの両親が殺される場面からストーリーが始まる為、ブルースの実質的な保護者となるアルフレッドの存在は大きくならざるを得ない。主人公のゴードンと共にブルースにとってのメンターとなる彼の姿は、他のバットマン作品よりも印象的に映っているはずなのだ。

紳士? 軍人? 『GOTHAM/ゴッサム』が描いたアルフレッド

暴かれる”英国紳士”の過去

『GOTHAM/ゴッサム』版アルフレッドを演じたのは、『エレメンタリー ホームズ&ワトソン』(2013)にも出演していたショーン・パートウィー。同作はバットマンが登場する数年前を舞台にしている為、他のシリーズよりも若さと力強さが残る。それでも、シリーズの流れを汲み、イギリス出身の “英国紳士”としての佇まいは崩していない。一方で、徐々にその素性が明らかになり、シーズン1の第17話では、軍人としての血生臭い過去について言及される。旧友のレジーは、「お前は戦争の犬だ、アルフレッド。冷血で恐ろしい戦争の犬だ」と指摘し、紳士的な振る舞いで少年の世話をしている彼を非難した。

“元軍人”の設定は変わらず

「バットマン」シリーズにおけるアルフレッドというキャラクターは、本来、第二次世界大戦中に設置されていたイギリスの特殊作戦執行部 (SOE)に所属していたという設定だ。時代設定上、『GOTHAM/ゴッサム』では、かつてイギリス陸軍の特殊空挺部隊 (SAS)に所属していたという設定に置き換えられているが、特殊任務に携わっていた元軍人という設定に変わりはない。作中では、ブルースに対して英国式の敬礼を見せるアルフレッドの姿が見られる他、アメリカ陸軍出身のジム・ゴードンとともに、シリーズを通して華麗なアクションを披露している。

“狂気”と紙一重の”強さ”

その他にも、『GOTHAM/ゴッサム』では、私刑を行った犯人を擁護する発言(シーズン1の第3話)や、ブルース少年に復讐をけしかける言動(同第8話)、私刑の容認(シーズン2第13話)など、後のバットマンのポリシーの形成にも積極的に関わっている。「戦争の犬」と呼ばれたアルフレッドが、ブルース少年を戦いに向かわせる姿は、ある種の狂気を感じなくもない……。とはいえ、誰もコントロールできぬほどに混沌の陥っていくゴッサムの街を前に、未だ少年のブルース、新米刑事のゴードンだけでは心もとない。”戦い”を知るアルフレッドの”強さ”は、ストーリーに必要なエッセンスだったとも言えるだろう。

過去の作品でも見せていたその片鱗

『ダークナイト』での一幕に注目

実は、このアルフレッドの”狂気”にも似た”強さ”は、過去の実写作品でも描かれていた。その作品は、みなさんご存じ、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』(2008)だ。
パーティの会場をジョーカーが襲った後、ブルースはバットケーブでジョーカーへの対策を考える。その際にブルースが発した「悪党の心理は単純だ」という言葉に反応したのが、マイケル・ケイン演じるアルフレッドだ。「その昔――」と切り出し、以下のようにブルースに説き始める。

 

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When I’m bigger I want to be #michaelcaine Not a lot of people know that @gothamonfox #00Alfred

Sean Pertweeさん(@seanpertwee)がシェアした投稿 –

私がかつてビルマにいた頃、私は友人と共に政府に雇われていました。
役人は部族の長たちを宝石で買収することで服従させていました。しかし、キャラバンが盗賊に襲われてしまったのです。そこで私たちは、宝石を取り戻しに行きました。
ところが、6ヶ月探し続けても、盗まれた宝石を売買した者に出会うことはありませんでした。
ある日、私はオレンジのような大きさの宝石で遊ぶ子どもを見かけました。盗賊は宝石を捨てたのです。

by アルフレッド・ペニーワース

ここで、クリスチャン・ベール演じるブルース・ウェインは、「ではなぜ盗んだ?」と率直に問いかける。ノーラン版アルフレッドは、こう続ける。

良い運動になると考えたからですよ。お金や理論など歯牙にも掛けない悪党もいるんです。
彼らには、買収も脅しも効かない。理屈もなく、交渉もできない。世界が燃えるのを見たいだけの連中もいるのです。

“ジョーカー的存在”を知っていた…!?

理路整然と、実体験を交えてジョーカーというキャラクターについて説明するアルフレッド。彼らしい語り口だ。だが、ここで注目すべきは、私たち視聴者がジョーカーのような存在を “前代未聞の悪党”だと思っていたにもかかわらず、アルフレッドは「そういう人間もいる」ということを“知っていた”ということだ。冷静に説明する彼の姿に、一抹のおそろしさを感じた方もいたのではないだろうか。

その過去が明らかに…!

そもそも、彼とその友人はなぜブルマにいたのか等、謎は尽きない。だが、クリストファー・ノーラン監督は、過去に“闇”を抱える彼こそが、ジョーカーというキャラクターを説明するにふさわしい人物だと判断したのではないだろうか。

そして、『GOTHAM/ゴッサム』ファンにとって嬉しいニュースは、彼の若き日を描くドラマ『ペニーワース (原題: Pennyworth)』の製作・放送が決定していることだろう。『GOTHAM/ゴッサム』のプロデューサー陣が手がける同作では、若き日のアルフレッドとブルースの父、トーマス・ウェインの出会いも描かれる。「戦争の犬」と呼ばれた彼の過去には、一体どんな秘密が隠されているのだろうか。日本上陸を楽しみに待とう。

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via: © 2018 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

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