ギレルモ・デル・トロが再びスーパーヒーロー映画を作る条件とは?「イケメンには興味ないんだ」

ライター

ギレルモ・デル・トロがスーパーヒーロー映画の制作について言及

マラケシュ国際映画祭に登場

モロッコのマラケシュ国際映画祭に登場したギレルモ・デル・トロ監督が、現在抱えている作品の製作状況について語っている。The Hollywood Reporter誌によると、デル・トロ監督は、Netflixでの製作が決まっている『ピノキオ (邦題未定、原題: Pinocchio)』について、ムッソリーニ政権下のイタリアを舞台にした政治色の強いものになると明言。アカデミー賞作品賞と監督賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)に続き、社会から疎外された者の物語になるとのことだ。まだまだデル・トロ節は健在なようである。

スーパーヒーロー映画を監督する条件は?

そんな中、ギレルモ・デル・トロ監督の口から、注目を集める発言があった。デル・トロ監督は、マーベルを含むスーパーヒーロー映画を指揮することも、やぶさかではないというのだ。ただし、以下のような条件を付けることを忘れていなかった。

怪物ではないスーパーヒーローに興味はないんだ。イケメンには興味がないんだよ

by ギレルモ・デル・トロ

これもデル・トロ流のジョークではあるが、デル・トロ監督がスーパーヒーロー映画を指揮するとして、ステレオタイプで古典的なヒーロー映画になることはないだろう。現に、ロン・パールマンを主演に据えた『ヘルボーイ』(2004)、『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(2008)は、まさに“怪物”を主役に据えたスーパーヒーロー映画。地獄から生まれた哀しきヒーローの活躍を描いた同シリーズは、公開から10年以上が経過した現在でも根強い人気を誇っており、リブート版の製作も決定している。

『ジャスティス・リーグ・ダーク』の監督は実現せず

「ヘルボーイ」シリーズ以降も、ギレルモ・デル・トロ監督にはスーパーヒーロー映画の制作に関わる機会はあった。デル・トロ監督は、DCコミックスのダークヒーローが集結する『ジャスティス・リーグ・ダーク』のスクリプトを手がけ、これを完成させている。元々は同作の監督のオファーも受けていたが、『パシフィック・リム』(2013)の続編製作のために断りを入れている。結局、製作会社のスケジュール上の都合で、デル・トロ監督は『パシフィック・リム:アップライジング 』(2018)の監督も降板し、『シェイプ・オブ・ウォーター』の製作に取り掛かったという経緯がある。
『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を制し、さらに多忙となったギレルモ・デル・トロ監督。再び“怪物”を主役に据えたスーパーヒーロー映画の指揮を執る日は来るのだろうか。

より良い世界を目指すデル・トロ監督

なお、Netflix版『ピノキオ』は、ストップモーションアニメとなることが判明。ギレルモ・デル・トロ監督といえば、Netflixでアニメ『トロールハンターズ: アルカディア物語』(2016-)の制作総指揮を手がけながら、アニメーターを志すメキシコの若者を対象とした奨学金、“アニメキシコ奨学金”を提供している

8月に開催されたベネチア映画祭では、改めてハリウッドにおける性差別撤廃を主張するなど、作品だけでなく、現実社会においてもより良い世界を実現しようと活動を続けている。今回のマラケシュ国際映画祭でも、メキシコ国境でアメリカ側からガスを浴びる移民キャラバンの姿に「胸が痛む」とコメント。フィクションと現実をつなごうと懸命に努力を重ねるデル・トロ監督自身の姿が、彼が理想とするヒーロー像を示しているとも言えるだろう。

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via: Marrakech Film Festival Facebook © 2018 Festival International du Film de Marrakech.
– Source –
The Hollywood Reporter

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