『ゴーストバスターズ/アフターライフ』声優&キャスト紹介 今をときめくスターからあの大作の俳優まで | VG+ (バゴプラ)

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』声優&キャスト紹介 今をときめくスターからあの大作の俳優まで

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『ゴーストバスターズ/アフター』のキャストと吹替声優は?

2024年3月29日(金)に最新作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』が公開される「ゴーストバスターズ」シリーズ。その前作である『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が同じく2024年3月29日(金)に金曜ロードショーで放送される。脚本とイゴン・スペングラー博士役を務めたハロルド・ライミスが2014年に亡くなったため、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』はハロルド・ライミスに捧ぐ作品となっている。

家業をテーマにした『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は、第1作『ゴーストバスターズ』(1984)とその続編『ゴーストバスターズ2』(1989)の監督を務めたアイヴァン・ライトマンが製作に入り、その息子であるジェイソン・ライトマンが監督を務めている。アイヴァン・ライトマンも『ゴーストバスターズ/アフターライフ』公開後に鬼籍に入ってしまい、「ゴーストバスターズ」シリーズという家業はジェイソン・ライトマンが引き継いだ。

そのような家業となった「ゴーストバスターズ」シリーズを象徴する作品となった『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を彩るキャストと豪華な吹替声優を見ていこう。キャストと吹替声優を見てみれば、今をときめくスター俳優から大作映画に出演していた名俳優まで勢揃いしていることがわかるかも?

スペングラー一家

フィービー・スペングラー 演:マッケンナ・グレイス/声:上白石萌歌

初代ゴーストバスターズのメンバーのイゴン・スペングラー博士の孫であり、彼を想い起させる天才のフィービー・スペングラーを演じたのはマッケンナ・グレイス。フィービー・スペングラーはイゴン・スペングラー博士譲りの黒髪のくせ毛で、丸眼鏡をかけた12歳の少女だ。

マッケンナ・グレイスは『キャプテン・マーベル』(2019)で13歳の頃のキャロル・ダンバースを演じており、そこではブリー・ラーソンと同じブロンドである。マッケンナ・グレイスの地毛はブロンドであり、撮影時は15歳という若さながら演じるキャラクターに合わせて髪型から髪色まですべてを変えるカメレオン俳優である。

吹替声優を務めたのは上白石萌歌で、彼女もマッケンナ・グレイスと同様に子役時代から活動している俳優である。2019年にはNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』、2022年には朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演している。他にも『未来のミライ』(2018)でアニメの声優も務めるなど、幅広く活動している。

トレヴァー・スペングラー 演:フィン・ウルフハード/声:梶裕貴

フィービーの兄で、イゴン・スペングラー博士の孫のトレヴァー・スペングラーはフィン・ウルフハードが演じている。トレヴァー・スペングラーは科学好きなフィービーとは異なり、ティーンエイジャーらしい言動が目立つ15歳の少年である。

フィン・ウルフハードはNetflixドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016-)で主人公のマイクを演じ、一躍有名となった。翌年、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」シリーズで少年時代のリッチーを演じ、2020年代における“1980年代作品ブーム”の顔とも言える存在になった。

多感な時期の少年の吹替を演じてみせたのは梶裕貴だ。梶裕貴は『進撃の巨人』(2013-2023)で主人公エレン・イェーガーを少年から大人になるまで演じきった。他にも『僕のヒーローアカデミア』(2016-)でもティーンエイジャーの轟焦凍を演じるなど、ティーンエイジャーの演技に定評のある声優である。

キャリー・スペングラー 演:キャリー・クーン/声:朴璐美

トレヴァーとフィービーの母親であり、初代ゴーストバスターズのイゴン・スペングラー博士の娘のキャリー・スペングラーを演じたのはキャリー・クーンだ。キャリー・スペングラーは、ゴースト退治に執着して家庭を顧みなかった父親を苦々しく思っている。そのようなキャリー・スペングラーだが生活苦で首が回らなくなり、イゴン・スペングラー博士が最後に遺した屋敷のあるオクラホマ州サマーヴィルに引っ越してきた。

キャリー・スペングラーを演じたキャリー・クーンは『ゴーン・ガール』(2014)で主人公の双子の妹であるマーゴ・ダンを演じ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でサノスの部下であるプロキシマ・ミッドナイトを演じた。そのことからフィービー役のマッケンナ・グレイスとはMCUで間接的に共演している。

キャリー・スペングラーの日本語吹替声優である朴璐美はリメイク版『ゴーストバスターズ』(2016)でケイト・マッキノン演じるジリアン・ホルツマンを演じている。また、朴璐美は声優業以外に舞台などでも熱心に活動しており、舞台『千と千尋の神隠し』で湯婆婆と銭婆を演じている。

サマーヴィルの住人

ゲイリー・グルーバーソン 演:ポール・ラッド/声:木内秀信

地震学者かつサマースクールの講師で、サマーヴィルで活断層無しにも関わらず30年間も地震が続いていることを突き止めたのがゲイリー・グルーバーソンだ。ポール・ラッドが演じるゲイリー・グルーバーソンは1984年にニューヨーク州マンハッタンで起きた「マンハッタン次元亀裂事件」のニュースを知る大人であり、彼を通してフィービーたちはゴーストバスターズを知ることになる。また、キャリーに対して特別な感情も抱いている。

コメディ映画に多く出演していることでも知られるポール・ラッドだが、近年の活躍を語るとするならばMCUのアントマン/スコット・ラングは外せないだろう。『アントマン』(2015)から始まり続編の『アントマン&ワスプ』(2018)や『アントマン&ワスプ:クアントマニア』にも出演した。

木内秀信は『アントマン』以降、ポール・ラッドの吹替声優を多く務めている。また、「家庭教師ヒットマンREBORN!」シリーズの笹川了平や「テニスの王子様」シリーズの忍足侑士なども演じ、そのキャラクターソングの作詞作曲などを担当している。

ポッドキャスト 演:ローガン・キム/声:高山みなみ

サマースクールの生徒の一人で、フィービーとはクラスメイトなのがポッドキャストである。もちろん、ポッドキャストは本名ではない。そのあだ名の由来は常に録音機器を持ち歩き、ポッドキャストでの配信者として活動していることからついたものだ。ローガン・キム演じるポッドキャストはサマーヴィルの超常現象などについて調べており、ゴーストバスターズについても興味津々である。

ローガン・キムは『ウォーキング・デッド:デッド・シティ』(2023-)でハーシェル・リーを演じ、ポッドキャスト役で一躍有名になった。それまではテレビシリーズのゲスト出演などをしており、『カンフーパンダ4(原題:Kung Fu Panda 4)』(2024)では声優を務めている。

ポッドキャストの吹替声優を務めた高山みなみと言えば『魔女の宅急便』(1989)でのキキとウルスラ役や『名探偵コナン』(1996-)の江戸川コナン役が有名だろう。実写映画の吹替声優では子役時代のイライジャ・ウッド、ミシェル・ロドリゲスルーシー・リューなどの俳優を担当している。

ラッキー・ドミンゴ 演:セレステ・オコナー/声:日笠陽子

トレヴァーがアルバイトしているダイナーの先輩で、トレヴァーにとって憧れの人物がラッキー・ドミンゴである。セレステ・オコナーが演じるラッキー・ドミンゴの父親はサマーヴィルの保安官であり、イゴン・スペングラーの遺産について調べていくフィービーたちはドミンゴ保安官に“お世話になる”ことになる。

セレステ・オコナーは2018年デビューであり、ラッキー・ドミンゴ役で有名になった。2024年は『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の続編である『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の出演だけではなく、『マダム・ウェブ』でスパイダーウーマン/マティ・フランクリンとして出演するなど活躍している。

吹替声優である日笠陽子は『けいおん!』(2009-2010)の作中で結成された「放課後ティータイム」で第4回声優アワード歌唱賞を受賞している。『進撃の巨人』ではフリーダ・レイス役を演じる一方で、エンディングテーマを担当するなどマルチに活動している。また、流行語大賞を受賞した「てへぺろ」の考案者でもある。

初代ゴーストバスターズ

ピーター・ヴェンクマン博士 演:ビル・マーレイ/声:安原義人

心理学と超心理学の専門家でゴーストバスターズの創設メンバーのはずだが、その活動に対してどこか軽い性格の持ち主がピーター・ヴェンクマン博士だ。ビル・マーレイが演じているピーター・ヴェンクマン博士は、80年代にゴーストバスターズとして活動していた際には心霊現象の聴取を担当していた。もともとゴーストを信じていなかったが、目の前で心霊現象を目撃したことと大学の解雇をきっかけにゴーストを信じるようになる。

演じているビル・マーレイは『サタデー・ナイト・ライブ』(1975-)に1977年から1980年まで出演しており、それによってコメディアンとしての基盤を築いた。その後、『ゴーストバスターズ』が出世作となり、多くの映画に出演するようになる。『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞するなど今では大俳優だが、マネージャーなどがいないため連絡が取りづらい俳優としても有名だ。

吹替声優は第1作『ゴーストバスターズ』のソフト版から引き続き、安原義人が務めている。安原義人はビル・マーレイやケヴィン・ベーコン、ウディ・ハレルソン、メル・ギブソンなど多くの俳優の吹替を担当しており、吹替やアニメの声優業だけではなく俳優業でも活躍している。

レイモンド・スタンツ博士 演:ダン・エイクロイド/声:玄田哲章

ピーターに無理矢理リーダーにさせられた超常現象オタクで、ゴーストバスターズ創設メンバーの中では一番神秘学に詳しいのがレイモンド・スタンツ博士である。親しい友人にはレイと呼ばれている。レイは、ゴーストバスターズ専用車両ECTO-1やゴースト保管庫の管理をしている。活動に熱心なメンバーだが、一番臆病な性格でもあった。

ダン・エイクロイドはイゴン・スペングラー博士を演じたハロルド・ライミスと共に第1作『ゴーストバスターズ』の脚本を務めるなど、初代ゴーストバスターズの創設に映画外でも携わった俳優である。また、『サタデー・ナイト・ライブ』のオリジナルメンバーでもあり、コメディアンとしても有名だ。

吹替声優は第1作『ゴーストバスターズ』のソフト版でも声優を務めた玄田哲章。「トランスフォーマー」シリーズのコンボイやオプティマス・プライムでも知られる玄田哲章は、アーノルド・シュワルツェネッガーの公認担当声優でもある。玄田哲章はそのような迫力のある役から臆病でひょうきんな役まで幅広い演技力を持つ。

ウィンストン・ゼドモア 演:アーニー・ハドソン/声:菅原正志

ゴーストバスターズが売れ出した際に雇われた人材であり、初代ゴーストバスターズのメンバーの中で唯一研究者ではないのがウィンストン・ゼドモアだ。親しい友人にはゼドと呼ばれることもある。アーニー・ハドソン演じるゼドは海兵隊出身で、給料の高さからゴーストバスターズに参加したためゴーストの存在を信じていなかったが、活動の中でゴーストを信じるようになる。敬虔なクリスチャンであり、肉体派だがレイと同じく臆病。

演じたアーニー・ハドソンも実際に短期間ながら海兵隊に所属していた俳優であった。黒人向けの舞台の脚本家としてキャリアを積み始め、1976年公開の『ヒューマン・トルネード』で映画デビューした。その後、『ゴーストバスターズ』で広く認知され、現在でも俳優業や声優業と幅広く活動している。

声優は他のメンバーと同じく『ゴーストバスターズ』のソフト版から引き続き菅原正志が務めている。菅原正志はウェズリー・スナイプスやウィル・スミスを担当しており、アニメと吹替、ナレーションと幅広く声優活動をしている。

ジャーニー・メルニッツ 演:アニー・ポッツ/声:安達忍

ゴーストバスターズが創設したときに受付として雇われた人物で、ゼドと同じく研究者ではないのがジャーニー・メルニッツである。アニー・ポッツが演じるジャーニー・メルニッツは最初こそ暇を持て余していたが、ゴーストバスターズが繁盛し始めると忙しさに不満をこぼしている。また、イゴン・スペングラー博士を口説いていた。

アニー・ポッツは1978年にマーク・ハミル主演の『コルベット・サマー』で映画デビューを果たした俳優で、コメディ系の演技でよく知られる。『ゴーストバスターズ』もそのコメディ系の演技が買われ、白羽の矢が立った。

声優はソフト版『ゴーストバスターズ』で声優を務めた安達忍。担当俳優としてはアニー・ポッツ、ジェニファー・アニストン、ジェニファー・ティリーなどが挙げられる。また、アニメでは『魔動王グランゾート』(1989-1990)でのラビ役など少年役が多い。

ゴースト

イヴォ・シャンドア 演:J・K・シモンズ/声:仲野裕

科学者、医者、建築家、魔術師という異色の経歴を持つ故人。神秘主義に傾倒しており、第1作『ゴーストバスターズ』でも事件の中心となる高層ビルを設計した人物として名前が語られていた。生前は秘密結社「ゴーザ教」を率いており、ある意味ではすべての元凶とも言える人物。

第1作『ゴーストバスターズ』では名前だけの登場だったが、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』ではJ・K・シモンズが演じる形で登場する。J・K・シモンズといえば実写映画「スパイダーマン」シリーズのJ・ジョナ・ジェイムソン役で知られる俳優だ。

日本語吹替声優を務めるのは主に舞台俳優として活動している仲野裕。他にはケヴィン・コスナーやケヴィン・スペイシー、サム・シェパードの担当声優を務めている。アニメでは「攻殻機動隊」シリーズでイシカワを演じている。

破壊神ゴーザ 演:オリヴィア・ワイルド、ショーレ・アグダシュルー、エマ・ポートナー/声:渡辺直美

1984年に起きた「マンハッタン次元亀裂事件」で地上に現れようとしたヒッタイトの破壊神。第1作『ゴーストバスターズ』ではポール・ルーベンスやデヴィッド・ボウイもキャスト候補に挙がっており、中世的な見た目を意識してキャラクターデザインされている。『ゴーストバスターズ』ではスラビトザ・ジャバンが演じ、声をパディ・エドワーズが吹き替えるという手法が用いられており、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』でも複数の俳優が演じている。

主に破壊神ゴーザを演じているのは『トロン:レガシー』(2010)でクオラを演じたオリヴィア・ワイルド。しかし、声はイラン生まれで中東出身の俳優として初めてアカデミー賞候補になったショーレ・アグダシュルー、カナダ出身のダンサーのエマ・ポートナーなど複数の俳優で破壊神ゴーザというキャラクターを創り上げている。

日本語吹替声優はコメディアンの渡辺直美が演じており、原語版と異なり複数の声優が演じているわけではない。渡辺直美は2016年版の『ゴーストバスターズ』でメリッサ・マッカーシー演じるアビー・イェーツの吹替声優を務めていた。

カメレオン俳優と呼ばれる若手のスターから、現在の映画界の礎となった名優まで揃った『ゴーストバスターズ/アフターライフ』。そして、その続編として制作された『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』には、更に過去作に出演した俳優から近年注目のスターまで集まっている。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を観てから『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』を観てみるとより一層楽しめるかもしれない。

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は2024年3月29日(金)より全国公開。

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』公式サイト

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を含めた「ゴーストバスターズ」シリーズは現在配信中

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『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のネタバレ感想と考察はこちらから。

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』のネタバレ感想と考察はこちらから。

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の予告編はこちらから。

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の批評家と観客の評価はこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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