マイクとヴァネッサの関係は? 映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』 ネタバレ考察&解説 | VG+ (バゴプラ)

マイクとヴァネッサの関係は? 映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』 ネタバレ考察&解説

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カルト的人気ゲーム「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」(FNaF)シリーズ待望の実写映画化

2014年に第1作が発表されて以降、未だにカルト的な人気を誇る「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」(FNaF)シリーズ。その実写映画化作品である映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』が2024年2月9日に全国公開された。映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は2000年代のティーン向け映画で有名なジョシュ・ハッチャーソンやマシュー・リラードなどが活躍する作品となっている。

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』で注目されるのが、ジョシュ・ハッチャーソンが演じた主人公のマイクとエリザベス・レイルが演じた警察官のヴァネッサの関係性だろう。本記事では米Varietyの監督のインタビューをもとに、マイクとヴァネッサの関係性について考察していこう。なお、本記事は映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』のネタバレを含むため、本編視聴後に読んでいただけると幸いである。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』の内容に関するネタバレを含みます。
児童虐待描写注意
以下の内容は、児童虐待に関する描写を含みます。

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』の事件後も2人は友人であり続けられるのか

トラウマを持つ2人

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』でマイクはパイパー・ルビオ演じる妹のアビーの面倒を見る青年というだけではなく、ルーカス・グラント演じる弟のギャレットの誘拐事件によるサバイバーズ・ギルトを抱えた人物だと考察できる。そのせいか、子供がかかわる出来事で暴力性に歯止めが利かなくなり、映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』冒頭では誘拐と勘違いしたとはいえ、マイクは子供の目の前で父親を殴り続けている。

それに対し、ヴァネッサは幼少期より父親のウィリアム・アフトンの児童誘拐の後始末を手伝わされてきたというトラウマを抱えていると考察できる。ギャレット誘拐事件では、ウィリアム・アフトンが誘拐事件の戦利品として盗ったギャレットの遺品を与えられている。このような経歴から、ギャレット誘拐事件の真実を追うマイクとギャレット誘拐事件の後始末をしたヴァネッサは相反する人物だと考察できてしまう。

似た境遇

しかし、エマ・タミ監督は2人の過去は似たものだと解説している。米The Directのインタビューでエマ・タミ監督は、「2人とも子供時代のトラウマを心の奥底に埋めなければなりませんでした」と語っている。そして、以下のように続けた。

マイクとヴァネッサは、人生の本当に孤独な時期に出会います。2人とも、日々の生活を送るために、幼少期のトラウマを心の奥底に埋めなければなりませんでした。マイクの場合、それは妹の面倒を見ることであり、ヴァネッサの場合、身近な人を守りつつ、警官としての面目を保つことなのです

そして、2人が持つ家族への憧れと孤独への恐怖が2人を引き寄せるとも続けて語った。

それはトラウマに対する認識で、2人がそれぞれ違った形で経験した独特な体験です。他の誰ともつながることができない彼らとはまったく違う方法で、つながることができる共通の道があります。家族への憧れと、互いの過去に対する共通理解が、2人を引き寄せる主な要因なんです。

マイクはウィリアム・アフトンの邪悪な影響を受けた連続児童失踪事件の被害者の幽霊たちによって、理想の過去の世界に囚われかけるが、アビーのために過去ではなく現在を生きる道を選ぶ。ヴァネッサは最初は父親のウィリアム・アフトンへの恐怖心からアビーの救助に参加しなかった。

しかし、ヴァネッサも最後はフォクシーをテーザーガンで倒し、ウィリアム・アフトンに一矢報いている。2人とも過去のトラウマから脱却し、同じ敵に対して現在を生きるという道を選ぶことで反抗していると考察できる。

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』では友人ではなく家族?

マイク・シュミットとウィリアム・アフトン

マイクとヴァネッサが友情を育むにあたり、壁はまだあると考察できる。それが2人の血縁関係だ。マイクのフルネームはマイク・シュミット、ヴァネッサのフルネームはヴァネッサ・シェリーである。ヴァネッサは父親がウィリアム・アフトンであることから、本名はヴァネッサ・アフトンの可能性もあると考察できる。

実は児童失踪事件の主犯であるウィリアム・アフトンにはもう1人、子供がいた可能性が考察できる。それがマイク・シュミットだ。原作である「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」(FNaF)シリーズでは、第1作目のゲーム『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(2014)の主人公マイクの父親はウィリアム・アフトンだったという設定がある。

それを裏付けるように、ウィリアム・アフトンが偽名のスティーブ・ラグランを名乗ってマイクと接触した際、マイクの姓を読み上げようとして口ごもる場面がある。これは過去に誘拐したギャレットと同じ姓だったためとも考察できるが、ゲーム版と同じならばマウィリアム・アフトンが名前を読み上げるときにマイクが自身の子供である可能性に気づき、口ごもったとも考察できる。

同じトラウマから脱却したマイクとヴァネッサだったが、2人の関係性は被害者遺族と加害者家族というだけではなく、もしかすると同じ加害者家族の可能性があると考察できる。大人気ゲームに新たな解釈を加え、同じトラウマから立ち直る人間ドラマを描いた映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』はその大ヒットからすでに続編制作が決定している。続編ではマイクとヴァネッサの関係性についてさらに掘り下げられるのだろうか。今後に注目していきたい。

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は2024年2月9日から全国公開。

>映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』公式サイト

>映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』公式X(旧Twitter)

Source
Variety

実写映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』のラストとポストクレジットの考察と解説はこちらから。

実写映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』で流れた音楽の解説はこちら

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原作ゲーム『Five Nights at Freddy’s』公式サイトはこちらから。

Steam公式サイト『Five Nights at Freddy’s』

アップルストア『Five Nights at Freddy’s』

Googleプレイ『Five Nights at Freddy’s』

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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