MCU版シルバーサーファーにジュリア・ガーナーが起用
2025年7月25日(金)に米公開されるMCU版『ファンタスティック・フォー』に登場するシルバーサーファーの俳優が、『オザークへようこそ』(2017-2022)でルース役を演じて2019年度、2020年度、2022年度のエミー賞助演女優賞ドラマシリーズ部門を受賞したジュリア・ガーナーであることを米Deadlineが報じた。また、シルバーサーファーはノリン・ラッドではなく、恋人のシャラ=バルになるとも発表された。
シルバーサーファーはデネブ星系の惑星ゼン・ラの出身で、故郷が惑星を食べる宇宙規模の存在“コズミック・ビーイング”のギャラクタスに襲われてしまう。そこで、ノリン・ラッドはギャラクタスの配下であるヘラルドになることを条件に惑星ゼン・ラを守ろうとした。そこでギャラクタスからパワーを得たことで、ノリン・ラッドはシルバーサーファーになった。
シルバーサーファーとなったノリン・ラッドはシャラ=バルと別れ、ヘラルドとして活動していた。地球をターゲットにしたシルバーサーファーはファンタスティック・フォーと出会い、そこで人間の温かさに触れる。それによってギャラクタスに反旗を翻し、一時地球に閉じ込められてしまったことで、地球でヒーローとなった。
映画『ファンタスティック・フォー』は別の宇宙の物語
シルバーサーファーが登場することで、映画『ファンタスティック・フォー』にギャラクタスが登場することが明らかになった。また、シルバーサーファーがノリン・ラッドではなく、シャラ=バルであることからもう一つの可能性も明らかになった。それは映画『ファンタスティック・フォー』がMCUの宇宙ではない可能性だ。
映画『ファンタスティック・フォー』はコンセプトアートでザ・シングが『LIFE』誌の1963年12月号を読んでいることから、宇宙開発競争が激しかった1960年代が舞台だと考察されている。1940年代にはキャプテン・アメリカが、1990年代にはキャプテン・マーベルが活動していた。1940年代から1990年代かけては既にSHIELDも誕生しており、ファンタスティック・フォーのようなヒーローチームが活動していれば監視対象になったはずだ。
事実、初代アントマンと初代ワスプはSHIELDの指揮下にあった。しかし、これまでのMCU作品ではファンタスティック・フォーには言及されていない。あるとすればファンタスティック・フォーのメンバーと同名のヒーローのヒューマントーチが『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)で触れられた程度である。
そのため、ファンの間では別の宇宙での物語なのではないかと考察されてきた。『マーベルズ』(2023)では、モニカ・ランボーがX-MENの存在する別の宇宙に漂着している。もしかすると、ファンタスティック・フォーはX-MENの存在する宇宙のヒーローなのではないだろうか。映画『ファンタスティック・フォー』の今後に注目していきたい。
ファンタスティック・フォーの他のキャストは?
ファンタスティック・フォーのリーダーで伸縮自在の肉体を持つミスター・ファンタスティック役には、『マンダロリアン』(2019-) のディン・ジャリン役、『THE LAST OF US』(2023-) のジョエル・ミラー役を演じたペドロ・パスカルがキャスティングされた。発火能力を持つヒューマントーチは『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016-)のエディ役でヒットしたジョセフ・クインが演じることになる。
「ミッション:インポッシブル」シリーズのホワイト・ウィドウ役で有名なヴァネッサ・カービーが透明化とバリアを張れるインビジブルウーマンを演じる。全身が岩となったザ・シング役はエボン・モス=バクラックだ。今後のキャスト発表にも注目したい。
映画『ファンタスティック・フォー(原題)』は2025年7月25日(金) 米公開。
Source
Deadline
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