リブート版『デューン』劇中写真が公開
『ブレードランナー 2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が指揮をとるリブート版映画『デューン』。フランク・ハーバート原作のSF小説『デューン』(1965)をデヴィッド・リンチ監督が実写映画化した『デューン/砂の惑星』(1984)以来、約36年ぶりに『デューン』がスクリーンに返ってくる。
そのヴィルヌーヴ監督版の『デューン』から、初めて劇中の場面写真が公開され、話題になっている。写真の中央に立つのは主人公ポール・アトレイディスを演じるティモシー・シャラメ。海岸または湖岸を思わせる背景と、浮遊する謎の飛行物体の姿も確認できる。
原作者の息子がコメント
この画像に反応を示したのは、原作者フランク・ハーバートの息子でもある作家のブライアン・ハーバートだ。自身のTwitterで以下のように発信している。
Dune fans, I hope you’re all as excited as I am to see these early glimpses of the new “Dune” movie. My father would be incredibly proud!https://t.co/EkDy1IZAw3 pic.twitter.com/bq6W7YxzI9
— Brian Herbert (@DuneAuthor) April 13, 2020
「デューン」ファンの皆さん、新たな『デューン』のワンシーンを垣間見て、皆さんが私と同じくワクワクしていることを願っています。私の父もとても誇りに思うはずです!
新たに生まれ変わる『デューン』に“お墨付き”を与えている。現代版にアップデートしながらも、原作のイメージを生かした作品に仕上がりそうだ。
「デューン」シリーズの後継者
ブライアン・ハーバートは『デューン』の原作者であるフランク・ハーバートの伝記『Dreamer of Dune』(2004)を執筆した他、フランク・ハーバートが遺した「デューン」シリーズの後継者でもある。ケヴィン・J・アンダースンとともに手がけた『デューン』の過去譚「デューンへの道」シリーズは、日本でも翻訳され発売されている。
また、「デューン」シリーズはワーナー・ブラザースによってフランチャイズ化の企画が進行している。リブート版『デューン』の前日譚として製作されるドラマシリーズの製作総指揮には、ブライアン・ハーバートも名を連ねる。ドラマ作品の一つは『デューン: シスターフッド (Dune: The Sisterhood)』というタイトルが冠されているが、ブライアン・ハーバートとケヴィン・J・アンダースンは2012年に『The Sisterhood of Dune』というタイトルの小説も出版している。
広がり続けるフランク・ハーバート『デューン』の世界、今後の展開と詳報に期待しよう。
映画『デューン (現代, 邦題未定)』は2020年12月18日(金)よりアメリカで公開予定。
なお、1984年のデヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星』で主演を務めたカイル・マクラクランもドゥニ・ヴィルヌーヴ監督版の『デューン』に期待する旨のコメントを残している。詳しくは以下の記事からご覧いただきたい。
リブート版『デューン』に出演するオスカー・アイザックのコメントは以下の記事から。
フランク・ハーバートによる『デューン』の原作小説は新訳版がハヤカワSF文庫から発売中。