『DUNE/デューン 砂の惑星』続編決定
2021年10月に公開された映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編製作が正式に決定し、2023年10月に劇場限定で全米公開されることが分かった。製作の米ワーナー・ブラザースとレジェンダリーが発表した。レジェンダリーは『DUNE/デューン』パート1でティモシー・シャラメ演じる主人公ポールの言葉を引用しながら、ファンへの感謝をツイートしている。
This is only the beginning…
Thank you to those who have experienced @dunemovie so far, and those who are going in the days and weeks ahead. We’re excited to continue the journey! pic.twitter.com/mZj68Hnm0A
— Legendary (@Legendary) October 26, 2021
これは始まりに過ぎない。
これまでに映画『DUNE/デューン』を鑑賞してくれた皆さんと、これから観に行かれる皆さんに感謝を。この旅が続けられることにワクワクしています!
監督はドゥニ・ヴィルヌーヴが続投する見込みで、主演のティモシー・シャラメも『DUNE/デューン』続編のポスターを投稿し、パート2でもポール役を演じることを示唆している。
— Timothée Chalamet (@RealChalamet) October 26, 2021
北米ではIMAXが後押し
『DUNE/デューン 砂の惑星』は、2021年10月15日(金)に日本で公開。日本国内の興行収入は、初週第5位のスタートと苦戦していた。翌週10月22日(金)に米公開がスタートすると、米国では初週末で興行収入約45億円を記録して初登場1位を獲得した。北米では『DUNE/デューン』の劇場公開と共にHBO Maxでも配信リリースされた為、劇場での興行収入が伸びず続編製作の障壁になるのではないかという不安もあった。
だが蓋を開けてみれば、初週の興行収入約45億円の内、20%以上にあたる約10億円がIMAXでの売り上げだった。通常よりチケット代に上積みがあるIMAX劇場での鑑賞が興行収入額を後押ししたことは間違いない。家で見る配信や通常の劇場よりも高級な映画体験を求める層へのアピールに成功した格好となった。『DUNE/デューン』続編でも今回の路線を継続することが予測できる。
第3作目まで辿り着くか
なお、『DUNE/デューン』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の構想は第3作目まである。映画『DUNE/デューン』パート1は、原作小説の一作目の前半部分を映画にしたもので、続編ではその後半部分が描かれることになる。そして、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、フランク・ハーバートの原作小説の続編二作目『デューン/砂漠の救世主』を映画第三作目として実写化したいという意向を示している。詳細はこちら。
『デューン/砂漠の救世主』はポールの旅路のその後が描かれるが、同作の劇場映画化は誰も到達していない領域だ。今回、映画『DUNE/デューン』の続編製作が決定したことで、小説第一作目『デューン/砂の惑星』を描く映画版は完結することが決定したが、これは同時に映画第三作目『デューン/砂漠の救世主』への第一歩でもあるのだ。
なお、『DUNE/デューン』シリーズは映画以外にもフランチャイズ化が進められている。ベネゲセリットに焦点を当てた前日譚はドラマ『デューン:シスターフッド(原題)』で描かれる。詳細はこちらから。
映画『DUNE/デューン』の続編製作が正式に決定したことで、今後、フランチャイズ自体にも更なる展開が待っているかもしれない。引き続き注視しよう。
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は2021年10月15日(金) より日本の劇場で公開中。
フランク・ハーバートによる『デューン』の原作小説は新訳版がハヤカワSF文庫から発売中。
『DUNE/デューン 砂の惑星』パート1が原作小説のどこまで描かれたかはこちらの記事で紹介している。
『DUNE/デューン 砂の惑星』のサントラ情報はこちらから。