『ハーレイ・クイン』米で公開
米時間の2020年2月7日(金)、映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が北米で封切りされた。DCコミックス作品としては大ヒットを記録した『ジョーカー』以来の新作とあって、早速SNS上でも盛り上がりを見せている。
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— Birds of Prey (@birdsofpreywb) January 31, 2020
「バットマン」シリーズに登場するヴィラン(悪役)ハーレイ・クインを主演据えた同作は、かねてより女性たちが物語の中心に据えられた作品として注目を集めてきた。監督を務めたキャシー・ヤンは、アジア系女性としては初めてハリウッドのスーパーヒーロー作品で指揮をとった監督となった。
ユアン・マクレガーが『ハーレイ・クイン』を語る
そんな映画『ハーレイ・クイン』のテーマについて、同作でハーレイ・クインたちの敵役となるブラックマスクことローマン・シオニスを演じたユアン・マクレガーが語っている。曰く、同作は日々女性が直面する“ミソジニー”を扱っているのだという。ミソジニーとは、女性に対する蔑視や軽蔑、嫌悪のことを指す。
米人気コメディ番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に出演したユアン・マクレガーは、映画『ハーレイ・クイン』について「今が女性中心のスーパーヒーロー映画を作る時」「とてもパワフルな映画」とした上で、以下のように語った。
参加できて嬉しかったですよ。この映画はナンセンスなミソジニーを扱っているんです。それは女性の方々が日常で直面させられているものです。この映画でミソジニストの長を演じることができて光栄でしたよ。良いキャラクターではありませんけどね(笑) でも、参加できたことは私の誇りです。そうした (ミソジニーに対する) メッセージをより広く伝えることは重要なことだと思っています。
ミソジニーにはあからさまな差別だけでなく、日常の何気ない一言や、上から目線の態度なども含まれる。性別を根拠にその存在を軽視され、対等な一人の人間として扱われないことは、多くの女性が日常的に経験していることだ。
ユアン・マクレガーはかねてからそのプロットが気に入って映画『ハーレイ・クイン』への出演を決めたと話していた。ユアン・マクレガーが「参加できたことを誇りに思う」と話す同作では、どのような物語が綴られるのだろうか。
一方で、『ハーレイ・クイン』はプレミアでのユアン・マクレガーの発言をきっかけに、同作がセクシャルマイノリティをターゲットにした“クィア・ベイティング”を行なっているのではないかとの批判を受けていたことも指摘しておく。詳しくは以下の記事から確認していただきたい。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は2020年3月20日(金) より日本公開。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』公式サイト