『エンドゲーム』決戦シーンのメイキングが公開
映画史上歴代最高興行収入を達成した『アベンジャーズ/エンドゲーム』。映画史の記録と人々の記憶に残る屈指の名作となった『エンドゲーム』から、最終決戦シーンのVFXメイキング映像が公開された。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) でもVFXを担当したマーベルスタジオのVFXアドバイザー、ダン・デリーウが、「アッセンブル」の瞬間を描いた最後の映像がどのように制作されたかを語っている。
Avengers, assemble! See what went into creating the iconic final battle from Marvel Studios’ #AvengersEndgame: https://t.co/bRSCxYXvhK #EarthsMightiestShow pic.twitter.com/xFHYWIRtFX
— Marvel Entertainment (@Marvel) August 26, 2019
作品終盤に描かれた全員集合の “最終決戦” は、映画史に残る名シーンとなった。ダン・デリーウはこのシーンを制作できたことについて、「小さい頃はフィギュアで遊んでいましたが、大人になって本物の人間とCGを使って同じことをしているんです」と語り、「夢が叶った」と笑った。だが、VFXがふんだんに使用された同シーンの制作は、やはり一筋縄ではいかなかったようだ。
以下の内容は、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の内容に関するネタバレを含みます。
制作に約8ヶ月
このシーンの制作が始まったのは7-8月で、制作を終えたのは4月の上旬。なんとこのシーンだけで制作に約8ヶ月を要していたのだという。その理由はというと、この決戦のシーンでは、スケジュール上の問題でヒーローが全員集合することは難しく、スタジオで別撮りされた素材が個別に送られてくる状況だったからだとか。いくつものレイヤーを重ね合わせ、どのキャラクターが映っているかによって、どのキャラクターをCGで追加するかなど、緻密な調整が行われていたのだ。
それでも、過去のMCU作品のCGアーカイブが使えたことは制作の役に立ったようだ。過去に登場した様々な世界やキャラクターをアーカイブから呼び起こしたことで、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は本当の意味で「インフィニティ・サーガ」の集大成の作品となったのだ。
撮影秘話も
その他にも、「アッセンブル」後にアベンジャーズとサノス軍が激突するシーンでは、撮影時に敵役で配置された役者はたったの6人だったという事実も明かされた。サノス軍のほとんどはCGで描かれていたのだ。
一方で、『エンドゲーム』の製作陣は、女性ヒーローが集結するシーンは非常に重要な場面であると考えた。このシーンについては、(ペガサスに乗って現れるヴァルキリーを除き) 女性キャラクターを演じる俳優全員を実際の撮影時に集めたのだとか。
その他にも「(ヴァルキリー用の) 本物のペガサスは頑張ったけど用意できなかった」など、ジョーク交じりにCG制作の苦労を明かしたダン・デリーウ。「私たちもファンの一員です」と語り、『エンドゲーム』の公開時にはファンからの反響が嬉しかったとも話した。『アベンジャーズ/エンドゲーム』屈指の名シーンは、監督・役者だけでなく、VFXスタッフのたゆまぬ努力によって作り上げられていたのだ。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』はMovieNEXは2019年9月4日(水)発売。2019年8月7日(水)より先行デジタル配信を開始している。