【ファッション】『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』でマーティが着ていたコスチュームのモデルは?【荒野の用心棒、クリント・イーストウッド】VG+ (バゴプラ) | VG+ (バゴプラ)

【ファッション】『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』でマーティが着ていたコスチュームのモデルは?【荒野の用心棒、クリント・イーストウッド】

©️1990 Universal City Studio, Inc. All Rights Reserved.

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のファッションに注目

1990年に公開されたSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの最終作・完結編にあたり、1885年を舞台にマーティとドクの最後の冒険が描かれた。魅力的なキャスト、そして音楽に支えられ、『PART3』もまた特別な作品に仕上がっている。

そして気になるのは、やはりマーティのファッションだ。第1作目でナイキやカシオといった1985年の流行を取り入れ、『PART2』では2015年の未来のファッションを登場させた。『PART3』では1885年の西部開拓時代が舞台になり、マーティの装いも新たになった。今回は『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のマーティのファッションをチェックしてみよう。

1955年のドクが用意したカウボーイファッション

「クリント・イーストウッドはこんなの着てないよ」とマーティが不満を漏らすカウボーイファッション。1885年にタイムスリップする直前にドクが用意した服装だ。袖と肩のあたりがブルーになったピンクのシャツには、胸、背中、腕に黄色のフリンジが付いている。肩の前後には原子模型のマークが刺繍されている。

なお、フリンジは元々、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』にも登場するネイティブアメリカンが使用していたもので、雨の日などに水がフリンジに滴っていくことで、服の袖などがカビることを防ぐ効果がある。

首には赤いバンダナ、ボトムはコーデュロイの赤いパンツ、サンバースト (日輪) 型の金色のバックル、白いカウボーイハットで決めている。それでも、キックスについては「向こうに着き次第履き替える」と言いながら、1885年になっても第1作目で履いていたナイキのブルーインを履き続けている。

1885年の服装のモデルは『荒野の用心棒』

©️1990 Universal City Studio, Inc. All Rights Reserved.

1885年にタイムスリップしたマーティは、1985年のドクと再会する。「どこのアホがそんな服を選んだんだ」と1955年の自分にツッコミを入れるドクは、マーティに新しいカウボーイファッションを用意する。青のシャツにブラウンのジーンズ、ブラウンのカウボーイハット、ウェスタンブーツにポンチョというシンプルな出で立ちだ。1955年のドクが用意した真っ赤なウェスタンブーツには活躍の機会は訪れなかった。

このファッションのモデルになっているのは、映画『荒野の用心棒』(1964)のクリント・イーストウッド演じる名無しの男。1955年にはまだクリント・イーストウッドは登場していなかったが、1985年のドクは1964年に公開された『荒野の用心棒』を知っていたのだろう。

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なお、『荒野の用心棒』のクリント・イーストウッドの衣装は、同作の監督であるセルジオ・レオーネと衣装監督のカルロ・シーミが選んだもの。イーストウッドが着ていたポンチョは、撮影地のスペインで購入したものだった。

衣装担当者の隠れた努力

そして、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』でこれらの衣装を担当したのは、『PART2』でも衣装を担当したジョアンナ・ジョンストン。ロバート・ゼメキス作品には、『ロジャー・ラビット』(1988)をはじめとする多くの作品に参加している。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)をはじめ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの製作総指揮を務めたスティーヴン・スピルバーグの作品にも複数参加しており、『リンカーン』(2012)ではアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされている。

『Back to the Future: The Official Book of the Complete Movie Trilogy』(1990)によると、ジョアンナ・ジョンストンはそれまで1840〜1860年代の衣装を担当したことはあったが、1880年代を舞台にしたコスチュームについてはストックがなかった。そこでジョアンナ・ジョンストンは1880年代の衣装についてリサーチを重ね、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のメインキャラクターと500以上のエキストラのために、オリジナルで衣装を作り上げたのだという。

このように、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のコスチュームは様々な努力と思い入れの上に作られていた。衣装選びにも妥協しないそのこだわりが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作を名シリーズへと育て上げたのだろう。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作は35周年記念版Blu-ray&DVDセットが発売中。

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